ワットパクナム パシーチャルン

ワットパクナム パシーチャルン

ワットパクナム パシーチャルン

Wat Paknam Phasi Charoen

 

最近人気のワットパクナムって本当はどんなお寺なの?

ワットパクナムは、チャオプラヤ川の西側のトンブリ地区にある寺院で、正式名称はワットパクナム パシーチャルンといいます。エメラルド色の美しい仏塔と天井画がインスタグラムで注目され、フォトジェニックなお寺として最近とても人気があります。

バンコクの寺院といえば、エメラルド寺院やワットポーなど、世界中の観光客が集まる煌びやかな王宮周辺の寺院が人気ですが、ワットパクナムがあるのは、観光スポットとは無縁のとてもローカルなエリアです。ワットパクナムも、一見すると外国人観光客がわざわざ訪れるような雰囲気はなく、庶民的なごく普通のお寺で、お参りに来るのはほとんどがタイ人です。

実は、ワットパクナムの名前を聞くようになったのはつい最近のことです。ワットパクナムって、一体どんなお寺なのでしょうか。

ワットパクナム

ワットパクナム

ワットパクナム

 

アユタヤ時代に建立されたワットパクナム

ワットパクナム は、アユタヤ時代に建立され、タイ国王ラーマ3世の時代(1788〜1851年)に王室寺院に指定された、長い歴史をもつ由緒あるお寺です。ラーマ4世の時代に、ワットパクナムのすぐそばで運河工事が始まり、ラーマ5世の時代に運河が完成すると、運河の通行料を徴収するため、運河の河口にパシーチャルン水門が作られたのをきっかけに、ワット パクナム パシーチャルン(パシーチャルン河口の寺院の意味)と呼ばれるようになったそうです。

ワットパクナム
パシーチャルーン運河
ワットパクナム
本堂の仏像

ワットパクナムが特に有名なのは、1916〜1956年に住職を務めたルアン ポー ソット師がタマカーイ式瞑想のメソッドを生み出したことによります。このメソッドは、後にタイ全国のみならず東南アジア諸国にも普及していきました。現在ワットパクナムには瞑想センターがあり、多くの人々が瞑想の修行に来ています。また、白い着衣を身につけたメーチーという尼僧が多くいるのも特徴です。

ワットパクナム
ルアンポーソット師の銅像
ワットパクナム
瞑想用ホール

現在、寺院の敷地には、大仏のあるお寺の本堂のほか、ルアン ポー ソット師の銅像、瞑想修行に来た人々の宿舎、図書館など、多くの建物がぎっしりと建ち並んでいます。お寺の裏手にはパシーチャルン運河沿いに庭があり、人々が鳩や魚に餌をあげてのんびりと過ごしています。

ワットパクナム
お寺の庭
ワットパクナム
図書館
ワットパクナム
敷地内に立ち並ぶ建物

 

タイ社会を騒がせている新興宗教タマカーイ寺院との関係

タマカーイ寺院は、かつてワットパクナムでルアン ポー ソット師に師事していたチャン コンノックユーンというメーチー(尼僧)が1970年に建立した寺院です。バンコク北部のパトゥムタニ県にありますが、まるで巨大なUFOのような奇抜なデザインのモダンな寺院で、タマカーイ式瞑想を教える新興宗教です。

タイの仏教では、来世の幸せのためにタンブンする(功徳を積む)ことがよいと考えられていますが、タマカーイ寺院をはじめとするタイの寺院では、お寺に寄付すること=タンブンみたいな思想もあり、多くの信者からの寄付で、潤沢な資金を蓄えているところもあるようです。そのあたりの詳しい事情は部外者なのでよくわかりませんが、タマカーイ寺院は収賄容疑やマネーロンダリングなど、最近タイのローカルニュースをたびたび騒がせています。

ワットパクナム
ワットパクナム

ワットパクナムと聞くと、ついタマカーイ寺院との関係が気になってしまうところですが、タマカーイ式瞑想という教義そのものは、広く世間に受け入れられているもので、決して怪しいものではないとのこと。2つの寺院は直接の関係はありませんし、実際に寺院を訪れてみると雰囲気が全く異なります。

ワットパクナム
ワットパクナム

 

2012年に完成したマハー ラチャモンコン大仏塔

さて、ワットパクナムのハイライトであるエメラルドの仏塔は、2012年に建てられたマハー ラチャモンコン大仏塔にあります。お寺の歴史は古いけれど、仏塔はつい最近建てられたものだということで、急に話題になったというのも納得です。

ワットパクナム

このマハーラチャモンコン大仏塔は、シリキット王太后の72歳のお誕生日を記念し、ルアン ポー ソット師に捧げるために8年の歳月と総工費約20億円をかけて建立されました。特に、総ガラス製のエメラルド色の仏塔は、タイで初めて建立された希少な仏塔で、7千万円もの費用がかかったそうです。

ワットパクナム
マハーラチャモンコン大仏塔
ワットパクナム
マハーラチャモンコン大仏塔

マハー ラチャモンコン大仏塔は、高さが80メートルで、5階建てになっています。仏塔の1階は信者が寄進した様々な物が展示された博物館。2階は瞑想用ホール。3〜4階はルアン ポー ソット師の仏像や私物を展示する博物館として使用されています。話題のエメラルドの仏塔は5階にあります。

ワットパクナム
マハーラチャモンコン大仏塔の入口
ワットパクナム
博物館の展示(3階)

エレベータで一気に5階に行くと(土日のみエレベータが使えます)、目の前に広がるのは(インスタグラムでよく見た)あの幻想的な光景。中央のエメラルドの仏塔は、高さ8m、幅7mあり、 1cmの厚さのガラスを800枚積み上げて作られています。仏塔の周囲は、ガラス製の80頭のパヤー ナーク(竜王)がずらりと取り囲んでいます。80という数字にこだわるのは、お釈迦様がなくなった年齢だからです。

ワットパクナム
ガラスが積み上げられている
ワットパクナム
80頭のパヤーナーク(竜王)

エメラルド色の仏塔とまるで一体になったような不思議な天井画は宇宙を表現しています。天井画には過去二十八仏とそれぞれの仏様が悟りを開いた28種の菩提樹も描かれています。ワットパクナムで配布されている日本語のパンフレットには、天井画は仏伝図だと書かれていましたが、これは明らかに間違った訳だと思われます。

ワットパクナム
宇宙
ワットパクナム
過去二十八仏と菩提樹

タイ人の参拝者は、 お経を唱えながら、仏塔の周囲を時計回りに3周歩いてお参りをします。(カーペットのある正面の机の上にはお経の台本も置かれています)

 

ワットパクナムへの行き方

ワットパクナムへは、BTSバンワー駅(シーロム線の終点駅)からタクシーで行くのが最も近いようです。バンワー駅では3番出口から出てタクシーを拾います。タクシーの運転手さんは「ワットパクナム」だけでは分からない人もいるようなので、ちゃんと「ワットパクナム パシーチャルーン」とフルネームで言えるようにするか、タイ語の寺院名を見せられるように準備した方がいいでしょう。帰りはワットパクナム周辺でタクシーを拾いますが、タクシーはひっきりなしに走っているので探すのは簡単です。

ワットパクナム

 

ワットパクナム パシーチャルーン

Wat Paknam Phasi Charoen

住所:300 Ratcha Mongkol Prasat Road, Bang Wa, Phasi Charoen, Bangkok 10160  Thailand
開館時間:8:00〜18:00
アクセス:BTSバンワー駅からタクシーで約5分
ウェブ:https://www.facebook.com/WATPAKNAM.BKK/
マップ:

ワットパクナム パシーチャルン
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