スピリットジムトンプソン (Spirit Jim Thompson) ※閉店

庭園の緑に癒やされるレストラン＆バー

スピリットジムトンプソンは、もともとその場所に建っていた個人の大きなお屋敷を改装したものです。レストランをオープンするにあたって、お屋敷のオーナーから許可をもらい、２軒のお屋敷をつなげ、1階部分だけを改装し、庭園を設えました。2階部分には、今でもお屋敷の持ち主が暮らしているそうです。

ですから、ここは本当の意味での一軒家レストランであり、アットホームで落ち着いた雰囲気です。モダンな内装のレストランは全体的にダークな印象ですが、昼間は大きな窓からは光が差し込み、庭園の眺めが楽しめます。１４名まで利用できるパーティ用のプライベートルームもあります。

レストランの営業時間は、ランチとディナーに分かれていて、ランチタイムが終了すると一旦閉まってしまいます。但し、ガーデンのそばにある居心地のよいバーは、午後もずっと営業していて、ドリンクだけでの利用も可能だそうです。コムロイ（チェンマイなどで有名な夜空に飛ばす灯籠）をデザインした幻想的な灯りと、庭園の眺めがマッチして、本当に素敵な雰囲気です。次回は、静かにお茶を飲みながら、ゆっくりと休憩したいと思います。また、夕方の５〜７時はハッピーアワーもあるので、ディナーの少し前に来て、カクテルタイムを楽しむのもいいでしょう。

お洒落な創作東南アジア料理

スピリットジムトンプソンでは、今バンコクで流行している西洋料理風の洗練された創作タイ料理が楽しめます。また、メニューには、タイ料理だけではなく、ラオス、ミャンマー、カンボジアなど東南アジアの国々の料理も目につきます。東南アジアは国境で互いに接していて、長い歴史の中で同じ文化を共有してきたことから、料理もタイ料理と似た部分があります。例えば、ラオス料理はタイの東北料理に似ているし、カンボジア料理は唐辛子の入っていないタイ料理みたいな印象があります。そうした中で、東南アジアの料理と言われても、食べ慣れていない人には、タイ料理とあまり変わらないように感じてしまうかもしれません。

スピリットジムトンプソンでは、ランチ、ディナーともに、テイスティングメニューがあるほか、アラカルトもあります。ランチのテイスティングメニューは、８５０バーツという手頃な料金で、アペタイザー３種、スープ又はサラダ、メイン料理、デザート、そして食後の飲み物もついています。料理は３〜４品の中から好きなものを選べます。少しずついろんなお料理が楽しめますが、全部食べるとかなりボリュームがあります。料理は珍しい素材を使用しながら、美味しく仕上がっています。ただ、ソムタム味のゼリーや蓮の根や茎の入ったココナツアイスなど、奇抜さが目立つメニューが揃っていて、どちらかといえばタイ料理を食べ慣れた上級者向けといえるでしょう。もちろん、見た目もテイストも大変洗練されているので、タイ料理をあまり知らない人でもそれなりに楽しめると思います。