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チェンマイ発のティーブランド モンスーンティー
モンスーンティー (Monsoon Tea) は、タイの北部チェンマイ発のお茶のブランドです。山岳地帯の森の中で自然に育った茶葉を使用したエコフレンドリーな商品です。緑茶・紅茶・ウーロン茶など、おなじみのお茶だけでなく、50種類以上もあるオリジナルブレンドのフレーバーティーなど、幅広い品揃えと可愛いパッケージで、発祥地のチェンマイだけでなく、バンコクでもとても人気があります。
現在、直営のティーショップはチェンマイに2店(ワットケート本店、ニンマン店)、バンコクに2店(アソーク店、エムクオーティエ店)があります。
先日、私はモンスーンティーの方からお誘いを受け、モンスーンティーがどういうお茶なのかを詳しく説明していただく機会がありました。名前は聞いたことがあったものの、普通のお茶とどう違うのかあまり知らなかったのですが、今回話を聞いてみて、モンスーンティーが森林保護や山岳民族の経済支援に深く関わっていて、社会メッセージ性の高いブランドであることを知りました。
森の中に自生していた野生のお茶の価値
モンスーンティーの創設者は、スウェーデン出身で以前スペインでお茶のビジネスで成功したケネス氏です。彼はたまたまタイに来たとき、タイ北部で「ミアン」と呼ばれる食用の発酵茶に出会います。そして、ミアンの茶葉はタイ北部の山の中で自生している野生の茶樹の一種のもので、森林の生態系の中で多様な動植物と共存していることを知ります。
お茶の栽培というと、整然と区画されたお茶畑を思い出すかもしれません。しかし、それは人類が森林を開拓し、人工的に生産している姿です。もともとお茶の木は、自然に森の中に自生していたのです。
「ミアン」はタイ北部やミャンマーにかけて古くから嗜好品として普及していました。噛み茶といって口に含んで茶葉を噛んでそのまま食べてしまうものです。一般的なお茶のように、茶葉にお湯を入れてエキスを抽出させたものを飲むという利用方法は、この地域にはもともとなかったそうです。
一方、タイ北部の山岳地帯に住む山岳民族は、森の中で自生する茶樹の利用方法を知らず、何の価値も見いだしていませんでした。そこで、ケネス氏はミアンを製造していたタイ人のエーク氏と協力して、野生のお茶を商品として売り出すことにしました。そして、お茶を飲む習慣のなかったタイ人の嗜好に合うよう、自然のフルーツや花で香りをつけたフレーバーティーを考案したそうです。
こうして生まれたモンスーンティーは、森林の伐採を伴う人口的な栽培ではなく、森の中で育まれた野生種の茶葉だけを利用することで、森林保護の大切さを消費者に伝えようとしています。同時に、山岳民族にお茶の知識を伝授し、彼らの収入源とすることで、経済的な支援も行っています。
シンプルなジャングルティーから芳醇なフレーバーティーまで
モンスーンティーの店頭には、本当にたくさんの種類のお茶が並んでいて、目移りしてしまいます。でも、どのお茶も店頭で試飲ができるので、じっくりと自分の好きなお茶を選ぶことができます。
私は最初、モンスーンティーといえばフレーバーティーというイメージをもっていたのですが、いろいろなお話を伺い、まずは森の中で育ったお茶をストレートに楽しむジャングルティーを試飲させていただきました。森の中で自由奔放に育った野生の茶葉はごつごつと大きくて、素朴でシンプルな味わいです。お茶請けにトーンムアンやアールアなど、タイの伝統菓子も添えられました。
次に、海好きの私が一番反応してしまったコーラルブレンドという可愛いパッケージのフレーバーティーも試飲してみました。マンゴーとバラの花びらと菊花とジンジャーの香りがブレンドされていて、大人っぽい香りでした。温かいお茶も冷たく冷やしたお茶もどちらも楽しめます。
バンコクやチェンマイをテーマにしたお茶、クリスマスやバレンタインデーをテーマにしたお茶などもあり、パッケージも可愛くてお土産やちょっとしたギフトにも使えそうです。
モンスーンティーでは、実際にチェンマイの森の中で自生しているお茶の木や製茶工程を見学するティーツアーも実施しているそうです。いろいろお話を伺ってとても興味が出てきたので、次回チェンマイを訪問した際には、是非ティーツアーにも参加してみたいと思います。
モンスーンティー の店舗情報
(バンコク)
アソーク店(喫茶スペース併設)
エムクオーティエ店
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(チェンマイ)
ワットケート本店(レストラン併設)
ワンニマン店
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