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ホテル予約の前に知りたい、バンコクの宿泊エリアの選び方
バンコクホテルエリア5選では、ホテルを予約する前に知っておきたい、バンコクの各エリアの特徴とおすすめのホテルをバンコク在住者の視点でご紹介します。
旅行をする時には、どのホテルに泊まるかよりも、どのエリアに泊まるかを決める方が、実は重要だったりしますよね。
バンコクはタイの首都として、歴史や文化の中心である一方、経済やをビジネスの中心地でもあります。旧市街地とモダンな都心部では、ガラリと雰囲気が変わります。
歴史ある街並みを楽しみたい、ショッピングを楽しみたい、話題のタイ料理レストランで食事がしたい、ラグジュアリーな旅がしたい、低予算にこだわるなど、バンコクを訪れる人々の目的もスタイルもさまざまでしょう。
また、バンコクのもう一つの特徴として、公共交通機関が意外と利用しにくいという点があります。
外国人旅行者が利用しやすい鉄道は、最近は延伸区間が増え、以前よりも格段に便利になったとはいっても、まだカバーされていないエリアも多いです。
一方、バンコクの渋滞は世界的に有名なため、車での移動は可能な限り避けることをおすすめします。
そこで、バンコクで人気の5つの宿泊エリアをピックアップして、それぞれの地域の特徴と利用できる交通機関を簡単にご紹介します。
旅行の目的やスタイルに合わせて、どのエリアに宿泊するのがいいか、じっくりと研究してみてくださいね。
バンコクのホテル選びは交通手段を重視する
まず、バンコクのホテル選びで一番重要なのは、交通のアクセスがいいかどうかの一言に尽きると思います。
もっと具体的にいえば、ホテルがBTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)の駅のそばにあるかどうかです。
というのも、バンコクでは渋滞が日常茶飯事のため、車で移動する場合には、移動時間が読みにくいからです。
ひどい場合には、車よりも徒歩の方が早いこともあります。
電車が利用できないエリアの場合には、タクシーを利用することになります。
タクシーの料金は初乗り35バーツ(約140円)と非常に安いですが、運転手には当たり外れがあります。真面目でやさしい人も多いですが、なかには英語が話せなかったり、運が悪いとぼったくられたり、不愉快な態度の人もいます。
特に悪名高いのは乗車拒否です。乗車する前に目的地を告げて、行けるかどうかを確認するのがバンコクの常識です。
最近はタクシーに代わって、Grab(グラブ)などの配車アプリがとても人気です。
もう一つおすすめの交通手段はチャオプラヤ川の船です。電車よりも時間はかかりますが、渋滞知らずでバンコクらしい旅情が感じられます。
リバーサイドのホテルに宿泊すると、BTSサパーンタクシン駅まで船の送迎があるので意外と便利です。
公共バスもありますが、ローカル度が高めで、初めてタイを訪れる人には、ハードルが高いかもしれません。在住者である私も、ほとんどバスを使用することはありません。
バンコクといえば、三輪自動車を改造した「トゥクトゥク」も有名ですが、観光客向けで料金はタクシーよりも高く、値段交渉も必要なので、1度乗れば十分という感じです。
歴史ある旧市街か、近代的な都心部か
バンコクは中央を流れるチャオプラヤ川をはさんで、西岸のトンブリ地区と東岸のプラナコン地区に分かれています。
しかしながら、バンコクの2つの国際空港をはじめとして、バンコクの都市機能や主な観光地はすべて東岸に集まっています。
プラナコン地区は、王宮を中心に観光名所が多く集まる旧市街と、大都市としてめざましく発展している都心部に、はっきりと分かれます。
バンコクでどんな場所をどんな風に旅したいのか。旅の目的やイメージが決まったら、バンコクでの宿泊エリアも自然に決まってくるでしょう。
バンコク の おすすめ 宿泊エリア 5選
それでは、おすすめの5つのホテルエリアの特徴を詳しくみてみましょう。今回ご紹介するホテルエリアは以下の5つです。それぞれのエリアの場所は、地図の番号で示してあります。
各エリアのおすすめのホテルは、たくさんのホテルの中から、個人的な好みも含めて、代表的なホテルを3つだけ厳選しました。他にもたくさんのホテルがあるので、また別の機会にご紹介できたらと思います。
- リバーサイド(チャオプラヤ川流域)
- サイアム&チットロム周辺
- シーロム&サトーン周辺
- 王宮周辺(旧市街)
- スクンビット通り周辺(BTSナナ駅〜BTSアソーク駅、BTSプロンポン〜BTSトンロー駅)
1.リバーサイド(チャオプラヤ川流域)
リバーサイド(チャオプラヤ川沿い)は、王宮のある旧市街の南側にある地区です。外国人向けの一流ホテルが川沿いに立ち並び、観光客に一番人気のエリアです。
ホテルの客室やレストランからはリバービューが楽しめるため、リゾート気分も味わえ、都市でありながらゆったりとした滞在が楽しめます。
チャオプラヤ川を行き交う船が利用できて、バンコクらしい旅情も楽しめます。
2018年末にバンコク最大のショッピングセンター「アイコンサイアム」が開業し、観光もショッピングも便利になりました。
ただ、都心部からは少し離れています。都心部に行くには、ホテルのシャトルボートに乗ってBTSサパーンタクシン駅に行き、電車で都心まで行かなければなりません。
シャトルボートは、大抵20〜30分に一本しかないため、時間に余裕のある人にはおすすめですが、短時間でアクティブに移動したい人には不便かもしれません。
リバーサイド周辺の主な見どころ
・中華街
・アイコンサイアム (ショッピングセンター)
・スカイバー(ルブアホテルのルーフトップバー)
リバーサイド周辺はこんな人におすすめ
・のんびりと優雅にバンコク滞在を楽しみたい
・ショッピングよりも観光重視
・時間に余裕がある
リバーサイド周辺のメリット
・旅情が感じられる
・観光しやすい
・リゾート感がある
リバーサイドのデメリット
・都心部まで遠い
・歴史ある古いホテルが多い
・ホテルの周囲はさびれている
リバーサイドのおすすめホテル3選
1.マンダリン・オリエンタル・バンコク (歴史と格式のあるバンコクを代表する最高級ホテル)
2.ザ・ぺニンシュラ・バンコク (アイコンサイアムに近く、リゾート感と利便性を兼ね備えたホテル)
3.フォーシーズンズ・ホテル・バンコク (ホテル内の設備が充実した最新のアーバンリゾートホテル)
バンコクの川沿いのホテルでの宿泊記もご参考に!
マンダリンオリエンタルバンコク宿泊記:クラシカルなガーデンウィングに滞在 フォーシーズンズ・ホテル・バンコク宿泊記:リゾート気分を満喫! カペラ・バンコク 宿泊記 ザ・ペニンシュラ・バンコク宿泊記:全室リバービューのオリエンタル リゾート ロイヤルオーキッド・シェラトン・ホテル&タワーズ宿泊体験記2.サイアム&チットロム周辺
BTSのサイアム駅とチットロム駅周辺は、バンコク都心部の中で最も多くのショッピングセンターが集まっている商業地区です。近代的なビルが建ち並び、大都市バンコクを象徴する賑やかなエリアです。
特にBTSサイアム駅はスクンビット線とシーロム線の乗り換え駅のため、移動に便利です。駅付近には高級ショッピングモールのパラゴンやプチプラファッションのお店が集まるサイアムスクエアなどが集まっています。
BTSチットロム駅周辺は、セントラルワールドという巨大なショッピングセンターがあるだけでなく、スパやレストランも豊富で便利です。アクティブに動き回りたい人には一番おすすめのエリアです。
周辺にはパワースポットとして有名なエラワン廟があります。
BTSのサイアム駅とチットロム駅の東方向に隣接する、プルンチット駅やラチャダムリ駅周辺は、ラグジュアリーなホテルが建ち並び、少し落ちついた雰囲気になります。
一方、サイアム駅の西方向に隣接するナショナルスタジアム駅の付近には、リーズナブルなホテルが集まっています。
サイアム&チットロム周辺の主な見どころ
・パラゴン (ショッピングセンター)
・セントラルワールド (ショッピングセンター)
・セントラル・チットロム(ショッピングセンター)
・セントラル・エンバシー(ショッピングセンター)
・プラトゥーナム市場(衣料品市場)
・エラワン廟(パワースポット)
サイアム&チットロム周辺はこんな人におすすめ
・バンコクでアクティブに動きまわりたい
・ショッピングがしたい
・最新のラグジュアリーホテルに泊まりたい
サイアム&チットロム周辺のメリット
・交通の便がよい
・ショッピングがしやすい
・都会的な雰囲気
サイアム&チットロム周辺のデメリット
・人が多くて賑やかすぎる
・近くに観光地が少ない
・たまに反政府デモの集会場になる
サイアム&チットロム周辺のおすすめホテル3選
1.サイアム・ケンピンスキー・ホテル・バンコク (BTSサイアム駅そば、パラゴンショッピングセンターに直結)
2.ウォルドーフ・アストリア・バンコク (BTSラチャダムリ駅そば、ヒルトンホテルグループ最高峰)
3.オークラ・プレステージ・バンコク (BTSプルンチット駅直結、日系のオークラホテルグループ)
サイアム&チットロム周辺のホテル宿泊記もご参考に!
キンプトンマーライバンコク 宿泊体験記 アドリブ バンコク ホテル (Ad Lib Bangkok Hotel)3.シーロム&サトーン周辺
サトーン&シーロム周辺は、バンコクを代表するビジネス街です。サトーン通りとシーロム通りは平行に走っています。
シーロムには夜の歓楽街として有名なパッポンやタニヤ、サトーンには欧米人の長期滞在者が住む高級住宅街があり、それぞれ違う雰囲気を持っています。この辺りにはレベルの高い有名なレストランが多いのが魅力です。
ただ、渋滞がひどいことで有名なので、特に朝夕はタクシーを避けた方がよく、全体としてアクセスはそれほどよくありません。
シーロムは歓楽街が多くて駅付近にホテルが少ないので、女性の宿泊にはサトーンがおすすめです。サトーン通りには、こだわりのあるラグジュアリーホテルや有名なレストランがたくさんあります。
サトーンを代表するホテルには、タイ文化にこだわったスコータイホテルなどがあります。
サトーン&シーロム周辺の主な見どころ
・マハナコン スカイウォーク(バンコク最高層展望台)
・ヴァーティゴ&ムーンバー(バンヤンツリーバンコクのルーフトップバー)
・ルンピニ公園
サトーン周辺はこんな人におすすめ
・ホテルにこだわりたい
・有名レストランで食事をしたい
・スマートなバンコク滞在を楽しみたい
シーロム&サトーン周辺のメリット
・こだわりのあるラグジュアリーホテルが多い
・レベルの高いレストランが多い
・都会的な雰囲気
シーロム&サトーン周辺のデメリット
・交通渋滞が激しく、車の利用が不便
・ビジネス街なので周囲に観光地はない
・ショッピングセンターが少ない
シーロム&サトーン地区のおすすめホテル3選
1.ザ・スコータイ・バンコク (MRTルンピニ駅、広大な敷地を贅沢に使ったタイらしいホテル)
2.Wバンコク・ホテル (BTSセントルイス駅そば、別館の歴史的建造物「ハウス・オン・サトーン」が有名
3.ザ・スタンダード・バンコク・マハナコン (MRTチョンノンシー駅直結、マハナコンタワー内のホテル)
4.王宮周辺(旧市街)
王宮を中心とする旧市街は、最初にご紹介したリバーサイド周辺よりも、さらに川の上流にあります。
王宮周辺は、タイ観光のハイライトともいえます。
歴史ある古い町のため、近代的なラグジュアリーホテルはほとんどありませんが、古いお屋敷やショップハウスを改装した、個性的でお洒落なブティックホテルやホステルが点在しています。
最近は、ビンテージ感漂うお洒落なカフェやレストランも増えています。
特にワットポーの近くにあるターティアン地区では、美しいワットアルンの景色が楽しめる川沿いのバーやレストランが人気です。
昔はバックパッカーの聖地として有名だったカオサン通りも王宮の近くにあります。ゲストハウスもたくさん集まっていますが、最近はカジュアルな夜遊びスポットとして盛り上がっているようです。
王宮周辺は、主要な観光地に近いのが魅力ですが、公共交通機関が利用しにくく移動には不便です。
2019年にMRT(地下鉄)の延伸区間が開通し、MRTサナームチャイ駅からワットポーやワットアルンへは徒歩で行けるようになりました。
以前よりずいぶん便利になりましたが、それでもサナームチャイ駅から王宮まではかなり離れています。
周囲には観光客を目当てにトゥクトゥクも沢山走っていますが、ぼったくりも多いので注意が必要です。
王宮周辺には大きなホテルはありませんが、ワットアルンの絶景が楽しめるリヴァ・アルンなど、小規模でお洒落なブティックホテルやゲストハウスがたくさんあります。
王宮周辺(旧市街)の主な見どころ
・バンコク三大寺院(ワットプラケオ、ワットポー、ワットアルン)
・カオサン通り
・パーククローン花市場
王宮周辺(旧市街)はこんな人におすすめ
・歴史的な寺院や旧跡をじっくり楽しみたい
・低予算でこだわりのある旅をしたい
王宮周辺(旧市街)のメリット
・徒歩で有名な観光地に行ける
・ローカル感が味わえる
王宮周辺(旧市街)のデメリット
・都心部まで遠い
・移動が不便
・町全体が古い雰囲気
王宮周辺(旧市街)のおすすめホテル3選
1.リヴァ・アルン・バンコク (ターティアン地区、客室からワットアルンが見える部屋が人気)
2.バンコク・パブリッシング・レジデンス (旧市街、古い雑誌社の社屋を改装したお洒落なブティックホテル)
3.ザ・サイアム (ドゥシット地区、全室ヴィラタイプの隠れ家リゾート、周囲に何もないのでホテルに籠もりたい人向け)
王宮周辺(旧市街)のホテル宿泊記もご参考に!
リヴァアルン・バンコク(Riva Arun Bangkok Hotel)宿泊体験記 バンコク パブリッシング レジデンス @ラーンルアン通り ザサイアム (The Siam)リバービュースイート宿泊体験記5.スクンビット通り周辺
スクンビット通りは、都心部からさらに西方向に離れた場所にあります。
BTSスクンビット線が走っているので、どの辺りに泊まったとしても、駅の近くであれば移動には困らないと思います。
スクンビット通り周辺は、特にレベルの高いレストランやカフェが沢山集まっています。
ただし、利便性重視のビジネス客向けのホテルが多い印象です。東南アジアらしいリゾート感を求める人には、少し物足りないでしょう。
スクンビット通りは東西に長く延びていて、大きく3つのエリアに分かれます。ただし、「3.BTSエカマイ駅以降」は住宅地が中心で、ホテルも少なくなってしまいます。ホテルを探すのであれば、BTSナナ駅からBTSトンロー駅までがおすすめです。
- BTSナナ駅〜BTSアソーク駅
- BTSプロンポン駅〜BTSトンロー駅
- BTSエカマイ駅より西方向(ホテルはあまりありません)
①BTSナナ駅〜BTSアソーク駅
この辺りはビジネス街と歓楽街が入り交じった地域です。BTSナナ駅周辺はアラブ人街で、バンコク随一の夜遊びスポットとして有名です。BTSアソーク駅はMRTスクンビット駅に近く、BTSもMRTも利用しやすいので、バンコクでの移動にはベストロケーションです。
②BTSプロンポン駅〜BTSトンロー駅
この辺りはバンコク在住の日本人が多く住んでいるため、日本食料理店や日本人向けのお店が多い地域です。また、プロンポン駅周辺には現地に住む日本人が経営するセンスのよいタイ雑貨がいくつかあります。駅直結のホテルが少なく、長期滞在者向けのホテル(サービスアパート)が多いのが特徴です。
スクンビット通り周辺の主な見どころ
・ナイトマーケット(JODD FAIRS、THE ONE)
・ソイ・カウボーイ(歓楽街)
・ターミナル21(BTSアソーク駅直結のショッピングセンター)
・エムクオーティエ&エムポリアム(BTSプロンポン駅直結のショッピングセンター)
・オクターブ ルーフトップバー
スクンビット通り周辺はこんな人におすすめ
・長期滞在者
・バンコクリピーター
・夜遊びしたい
スクンビット通り周辺のメリット
・日本人向けのサービスが充実
・レベルの高いレストランが多い
・ナイトライフが充実
スクンビット通り周辺のデメリット
・観光地から離れている
・ビジネス街、住宅地、歓楽街が入り交じっている
・駅から離れると一方通行の細い道が多くアクセスが不便
スクンビット通り周辺のおすすめホテル3選
1.ハイアット・リージェンシー・バンコク・スクンビット (BTSナナ駅直結のモダンなホテル)
2.カールトン・ホテル・バンコク・スクンビット (BTSアソーク駅とBTSプロンポン駅のどちらも徒歩圏)
3.バンコク・マリオット・ホテル・スクンビット (BTSトンロー駅そば、屋上のオクターブ・ルーフトップバーが人気)
さらに詳しいスクンビット地区の特徴とおすすめホテルについては、別のページにまとめましたので、是非こちらも読んでみてくださいね。
スクンビットのホテルおすすめ8選:バンコクの人気エリア徹底解説スクンビット通り周辺のホテル宿泊記もご参考に!
インターコンチネンタル・バンコク・スクンビット宿泊記