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知られざるプーケットの歴史と文化に触れる|プーケット旧市街のタイフア博物館
プーケット タイフア 博物館 (Phuket Thai Hua Museum)は、プーケットタウンの旧市街(オールドタウン)にある博物館です。「ババ」と呼ばれるプーケットの中国系移民の歴史と文化を紹介しています。博物館は、もともとババの子女のための中国語で授業を行う学校として、1934年に建てられた校舎を改装したものです。シノ ポルトギース様式と呼ばれる、中国と西洋の建築様式をミックスした独特のスタイルの美しい建築物です。


白い二階建ての大きな建物の正面に向かって左端に、小さなチケット売り場の建物があります。入場券を購入し、まず正面の大きなエントランスホールに入ります。
建物の中央には、吹き抜けのパティオがあり、ノスタルジックな雰囲気が漂っています。展示コーナーは、ババの歴史や当時の学校の様子のほか、ババの伝統行事、衣装、料理などが、実物大の模型や人形を使って、部屋ごとに展示されています。また、現在プーケットに多く残っているシノ ポルトギース様式の建築物についても詳細な展示があります。


ペナン島のプラナカンから伝わったプーケットのババ文化
プーケットでは、16世紀から錫が採掘されていましたが、19世紀には海峡植民地(現在のペナン島、マラッカ、シンガポールなど)を有していたイギリスとタイ(当時はサイアム)との通商条約が結ばれました。それを機に、ペナン島のプラナカンと呼ばれる中国系移民が、錫産業の担い手として、次々とプーケットに移民してくるようになりました。


実は、現在のプーケットタウン旧市街を形成した中心的存在は、ペナン島出身の中国系移民たちでした。彼らはペナンから建築家を招き、当時のペナンと同様のプラナカン様式で邸宅や商店街を整備していきます。
そのため、プーケット旧市街の街並みは、世界遺産で知られる ジョージタウン とよく似た、コロニアルな雰囲気を感じさせます。街を歩いていると、どこかペナンと重なる景色に出会うのも自然なことかもしれません。
この建築様式は、プーケットでは一般に「シノ・ポルトギース様式」と呼ばれています。ただし、その名称からポルトガルとの直接的な関係を想像しがちですが、実際にはポルトガル人が建設に関わったわけではないと考えられています。むしろ、海峡植民地時代のペナンを経由して伝わった華人社会の建築文化と理解するほうが実態に近いでしょう。


ちなみに、かつての海峡植民地では、土着化した中国系移民を「プラナカン」と呼びます。しかしプーケットでは、なぜか本来はプラナカン男性の子孫を指す言葉である「ババ」という呼称が一般的に使われています。
ババが中心となって発展してきたプーケットでは、建築だけでなく、伝統行事や食文化、民族衣装に至るまで、その影響を見ることができます。旧市街を歩いていると、街並みの意匠だけでなく、人々の暮らしの中にも息づくババ文化の面影に気づくはずです。


タイフア博物館は、こうしたババの歴史や文化を体系的に紹介する場所です。その展示内容を見ていくと、かつての海峡植民地に根づいたプラナカン文化との共通点が非常に多いことに気づかされます。
プーケットとペナン。一見すると別々の歴史を歩んできたように見える両地域ですが、実は文化的には深くつながっていた――そんな意外な歴史の重なりを、この博物館では発見することができます。

プーケットの郷土料理も楽しめる カフェ イン
プーケット タイフア 博物館の見学が終わったら、併設のカフェ「カフェ イン」にも立ち寄ってみましょう。カフェ イン は、博物館の建物の向かって右側に隣接しています。
ここでは、ババ料理を含むプーケットの郷土料理が楽しめます。また、「オウエーウ」と呼ばれるババ風のかき氷が人気メニューです。店内は少しせまいですが、ニョニャ ウェアと呼ばれるプラナカンの焼き物など、ババ文化の小物も展示してあり、レトロで可愛い雰囲気です。
裏庭にも席があり、表通りの賑やかさからうって変わって、緑あふれる静かなカフェタイムが楽しめます。


ナムプリック プーケット(ナムチュップ)とババ風豚肉煮込み(ムーホーン)のセット ข้าวน้ำชุป + หมูฮ้อง 109THB
プーケット タイフア 博物館 & カフェ イン
PHUKET THAIHUA MUSEUM & CAFÉ’IN
住所:28 Krabi Road, Tambon Talat Nua, Muang District, Phuket 83000 Thailand
アクセス:プーケット国際空港から車で約1時間
開館時間:9:00~17:00
入場料金:(外国人)200THB (タイ人)50THB
ウェブ:https://phuketthaihuamuseum.com/
タイランド画報 (ThailandGaho) 
