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美しい貴族の旧邸宅 ザハウスオンサトーン
ザハウスオンサトーン (The House On Sathorn) はバンコクのサトーン交差点のそばにある黄色のネオクラシカル様式の美しい洋館です。ちょうどBTSのチョンノンシー駅とスラサック駅の間にあり、BTSの窓からもよく見えます。隣に建つWバンコクホテルの経営の下、2015年からダイニングやパーティ用の別館として利用されています。美しいコートヤード(中庭)では、優雅な気分でアフタヌーンティーが楽しめます。
このザハウスオンサトーンは、今から120年以上前、1889年に建てられた貴族の邸宅です。その後1924年から1945年にはホテルとして、1948年から1999年まではロシア大使館として使用されていました。2001年にはタイの芸術局によって正式な文化財に登録されました。
この洋館を最初に建てたのは、ルアン サトーン ラーチャーユットという中華系の貴族です。彼はもともと福建省から移民してきた父親の事業を引き継ぎ、当時船が重要な輸送機関であったバンコクで、サトーン運河の工事などで成功した実業家でした。タイ国王ラーマ5世がバンパイン離宮を建設する際の資材調達を任されたことから、後に貴族(ルアン)の称号を下賜されました。
現在、ザハウスオンサトーンには、イベントやパーティ用のプライベートルームがいくつかあるほか、バー、コートヤード、そしてダイニングルームの3つのスペースに分かれています。古い洋館の良さを活かしながら、さらに洗練されたラグジュアリーな空間として甦ったかつての貴族のお屋敷は、古さを全く感じさせず、いつ、どんな時間帯に行っても、優雅な気分に浸ることができます。
コートヤードで南国気分のアフタヌーンティー
中でも最も魅力的なのは、コートヤードと呼ばれる中庭です。建物は中庭をぐるりと取り囲むように建てられているため、中庭はバンコクの喧噪とは完全に隔絶された空間になっています。屋根の上からのぞく高層ビルを見なければ、ここがバンコクの街の中心地だとはとても思えません。
コートヤードでの一番人気のメニューは、午後2時半から5時までのアフタヌーンティー セットです。大きな丸太のトレイでサービスされるサンドイッチと3段ツリーのスイーツのセットに、TWGのお茶のリストから好きなものを選びます。お茶はホットでもアイスでも淹れてくれますが、屋外は暑いので、どうしてもアイスティーを頼んでしまいます。お茶は後からいくらでもおかわりができます。
お菓子の前には冷たいソルベがサービスされ、一気に暑さを払ってくれます。その後サンドイッチ、デザートが同時にサービスされます。スコーンには、マンゴーとココナッツのジャムもついていて、南国ムードも漂います。
注意すべきは、結構ボリュームのあるセットのため、2人用とは書いてあるものの、2人でも食べきれないくらいの量だという点です。ランチを抜いていって、3人でシェアしてもちょうどいいくらいです。もしくは、食べきれない分はスタッフに頼んで箱に入れてもらい、お持ち帰りにするとよいでしょう。またコートヤードでは、アフタヌーンティー以外のスイーツやランチも頂けます。
ヘリテージ アフタヌーンティー セット(2人用) Heritage Afternoon Tea Set 1350THB++ (約4,700円税サ別)
コートヤードを利用するとき気をつけたいこと
コートヤード は、昼間のランチタイムやティータイムのほか、夜は生演奏つきのバーとしても利用することができます。昼間は少し暑いかもしれませんので、乾期(11月〜2月)の涼しい日を狙っていった方がいいでしょう。また、夜ならそれほど暑くないかもしれません。
また、アフタヌーンティーセットは、屋内のバーでもサービスしてくれます。暑いのが絶対嫌だという場合は、予めバーの席を指定しましょう。コートヤードにしろ、バーにしろ、アフタヌーンティーはとても人気があるので、予約は必須です。ただ、中庭の席を予約して、当日暑いからバーに変更というのは、席が空いていない限りできません。その場合、当日キャンセルするしか選択肢はなさそうですから、注意した方がいいでしょう。
ザハウスオンサトーン (コートヤード)の基本情報
The Courtyard at The House on Sathorn
106 North Sathorn Road, Silom, Bangrak, Bangkok 10500 Thailand
営業時間: 12:00〜24:00(アフタヌーンティーは14:30〜17:30)
ドレスコード: スマートカジュアル
アクセス:BTSチョンノンシー駅から徒歩7分
ウェブ: http://www.thehouseonsathorn.irs.livecms.biz/en/thecourtyard
マップ: