ナコンパトム サナームチャン離宮

ナコンパトム サナームチャン離宮

ナコンパトム サナームチャン離宮

Sanam Chandra Palace at Nakhon Pathom

 

注)サナームチャン離宮は2017年10月1日から、修復のため、無期限で非公開になりました。

 

タイ国王ラーマ6世によって建てられたナコンパトムのシンデレラ城

サナームチャン離宮は、バンコクの隣にあるナコンパトム県に、タイ国王ラーマ6世が1907年に建てた離宮である。世界一高い仏塔として知られるナコンパトムの大仏塔のすぐそばにある。緑あふれる広大な敷地には、たくさんの池があり、緑と水辺の合間に美しい宮殿が点在している。その宮殿のなかで最も目を引くのが、まるでシンデレラ城のような、フランスのルネッサンス様式で建てられた赤い屋根の小さな宮殿である。池のほとりに建つこの宮殿は、池の反対側に建つ赤い宮殿と渡り廊下でつながっていて、サナームチャン離宮内で最もフォトジェニックなポイントとなっている。
ナコンパトム サナームチャン離宮
ナコンパトム サナームチャン離宮
ラーマ6世がまだ皇太子(モンクットクラオ王子)だった頃、当時の国王であったラーマ5世(チュラロンコン大王)に、ナコンパトムの大仏塔の修復作業の責任者として任命され、たびたびナコンパトムを訪れるようになったことが、この地に離宮を建てることになったきっかけである。ラーマ6世はナコンパトムの自然や文化に魅せられ、また当時西洋諸国の東南アジアでの植民地政策が進むなか、バンコクの王宮の大事に備えて、ナコンパトムに新たな離宮を建設することにした。
ナコンパトム サナームチャン離宮
ナコンパトム サナームチャン離宮
ラーマ6世は、近代化が進められていた当時、タイで初めてヨーロッパに海外留学をした国王として知られる。西洋文化に親しみ、一方でタイの芸術保護にも熱心な文化的な王様であった。ラーマ6世が建てた宮殿は、西洋の建築様式にタイの文化を採り入れた、美しく華麗なデザインのものが多い。(パヤタイ パレスを読む)
ラーマ6世が亡くなった後も、タイの芸術大学として知られるシラパコーン大学やラーマ6世の一人娘であったペッチャラット王女らの努力により、離宮は美しく維持管理され、当時の様子を伝える博物館として一般公開されている。
ナコンパトム サナームチャン離宮
ナコンパトム サナームチャン離宮

サナームチャン離宮の主な宮殿と見どころ

サナームチャン離宮内には、20以上の宮殿や王族のお屋敷などが、広大な敷地に点在しているため、全部を見てまわるのはかなり大変だろう。ここでは、見どころとなる主な宮殿のみをピックアップしてご紹介しよう。

①ピマーンパトム宮殿群

サナームチャン離宮の入り口から入ってすぐ左手に見えるのが、サナームチャン離宮で最も重要なピマーンパトム宮殿を中心とした4つの宮殿群である。
ピマーンパトム宮殿群では、係員による館内ガイドがあり、20分ごとに出発する。案内はタイ語のみだが、4つの宮殿一つ一つを回って丁寧に説明してくれる。館内は写真撮影禁止で、入り口のロッカーに荷物を預けなければならない。
最初のピマーンパトム宮殿は、白い壁に緑の屋根の2階建ての西洋式の涼しげな建物で、サナームチャン離宮で最も古い宮殿である。ハイライトは、この宮殿の2階にある仏間で、その窓から離宮内にあるガネーシャ廟とナコンパトムの大仏塔が一直線に見える。
ナコンパトム サナームチャン離宮
ピマーンパトム宮殿の後ろに渡り廊下で繋がったアピロムルディ宮殿は、外観はピマーンパトム宮殿と似ているが、こちらは王族女性のための宮殿だったため、装飾が少し簡素にできている。
現在はサナームチャン離宮に関する歴史などの展示が行われている。
ナコンパトム サナームチャン離宮
ワチャリーラマヤー宮殿は、ピマーンパトム宮殿から渡り廊下で繋がっている2階建ての白いタイ様式の宮殿である。美しい内装が見どころの宮殿は、かつてラーマ6世が書斎として使用していたそうだ。
ナコンパトム サナームチャン離宮
サーマッキームックマート宮殿は、ワチャリーラマー宮殿と一体化した平屋のタイ様式の宮殿で、壁がガラス張りになっている。かつて会議室やコーン(タイの伝統的な仮面舞踊劇)の劇場として使用されていた。
ナコンパトム サナームチャン離宮

②ガネーシャ廟とラーマ6世像

ピマーンパトム宮殿群の向かいには、円形の広場があり、その中央にはヒンズー教のガネーシャ神を祭る祠がある。また円形広場の東側には、ラーマ6世像が建てられている。円形広場の周囲は、多くの木々が生い茂り、ただのんびりと散歩するだけでも気持ちがいい。
ナコンパトム サナームチャン離宮
ナコンパトム サナームチャン離宮

③ナコンパトムのシンデレラ城

円形広場を右回りにぐるりと回ると右手に赤い屋根の西洋式のお城が見えてくる。冒頭でも説明したサナームチャン離宮にあるシンデレラ城である。本当の名前は、チャーリーモンコンアート御所という名前で、1908年ごろ建てられた。ラーマ6世の寝室など、私的な生活の場として使用されていた。
ナコンパトム サナームチャン離宮
チャーリーモンコンアート御所の前には、ラーマ6世の愛犬ジャーレの銅像もある。ジャーレは最初ナコンパトムの監獄で飼われていたが、ラーマ6世がその愛らしい姿に惚れ込んで飼い犬として引き取った。ジャーレは賢くラーマ6世の忠犬であったが、ある日夜中に外に出ていき、銃で撃たれて死んでしまった。愛犬の死を悲しんだラーマ6世は、ジャーレ像をこの場所に建てたのだそうだ。犬好きにはたまらない、微笑ましいお犬様の像も、この離宮の見所の一つである。
ナコンパトム サナームチャン離宮
チャーリーモンコンアート御所の裏手には大きな池があり、向こう岸には赤い木造のマーリーラーチャラットバンラン御所が建てられている。2つの御所は2階から池を渡るように作られた屋根付きの渡り廊下で繋がっている。水辺の2つの美しい御所をつなぐ渡り廊下は、サナームチャン離宮の中で最も美しい景観を呈している。
ナコンパトム サナームチャン離宮
2つの御所の館内は見学可能で、チャーリーモンコンアート御所の入り口から靴や荷物を持ったまま入場し、館内を見学した後、渡り廊下を歩いて渡り、マーリーラーチャラットバンラン御所を見学して外に出られるようになっている。館内は当時の調度品などが展示されていて、ガイドなしで自由に見学できるが、写真撮影は禁止されている。
ナコンパトム サナームチャン離宮

④タップクワン御所

マーリーラーチャラットバンラン御所の手前にあるタップクワン御所は、完全なタイ様式のチーク材でできた御所である。8つの居室で構成され、中央に木造のテラスがある。タイ式家屋の伝統文化を保護する目的で、1915年に建てられた。館内は撮影禁止で、入り口のロッカーに荷物を預けて入場する。

ナコンパトム サナームチャン離宮

Sanam Chandra Palace at Nakhon Pathom

住所:T.Phra Pathom Chedi, A.Muang Nakhon Pathom, Nakhon Phatom, 73000 Thailand
アクセス:バンコクより車で約1時間半
見学時間:9:00〜16:00 (2017年10月1日より入場不可になりました)
休館日:タイの祝日、11月25日(ラーマ6世記念日)
見学料:外国人50バーツ、タイ人30バーツ
服装:肩や膝を露出した服装での入場はできない
マップ:

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