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旧市街に佇む極上の隠れ家ホテル バンコク パブリッシング レジデンス
バンコク パブリッシング レジデンス (Bangkok Publishing Residence)は、バンコクの旧市街にあるお洒落なブティックホテルです。1960年代当時、「バンコクウィークリー」というトレンディな雑誌を出版していた出版社の社屋兼自宅を改装し、2016年にオープンしました。一歩館内に踏み込むと、古い建物の良さを残したとびきりお洒落で非日常な空間が広がります。 アットホームで一人一人に目が行き届く小規模なホテルは、客室が8つしかなく、ゲストハウスのようにも感じられます。でもそこで提供されるサービスは、少数のゲストのためにここまでするのかと驚いてしまうほど上質で、ラグジュアリーホテルと遜色のないレベルです。さらに、デザイン、インテリア、アロマ、アメニティなど、ホテルの隅々までこだわりがつまっています。レトロでありながら、個性的で現代的な、素敵なブティックホテルです。 私は、このホテルを偶然知り、ウェブで写真を見て一目惚れ。バンコクに住んでいるのに、わざわざここで週末を過ごしに行ってきました。BTSサイアム駅からタクシーでたった10分走っただけなのに、まるで全然別の街に遊びに行ったかのような素晴らしい経験が出来ました。お洒落な街として蘇りつつあるバンコク旧市街ラーンルアン通り
バンコクパブリッシングレジデンスがあるのは、バンコク旧市街のラーンルアン通りです。といっても、ラーンルアン通りと聞いてすぐに場所がわかる人はそれほど多くはないでしょう。バンコクの旧市街には、最も有名な観光名所である王宮やワット・ポーがありますが、ラーンルアン通りは王宮辺りから徒歩で約30分と、微妙に離れていて、観光コースからは外れているからです。 かつてバンコクの旧市街が繁栄していた時代には、この辺りは多くの出版社や書籍問屋が集まるトレンディな一角だったそうです。でも、時代が変わり、バンコクの繁華街がどんどん西に移動し、新たな商業地区が形成されるに従って、旧市街は死んだように静まりかえってしまいました。ところが最近、この静かなランルアン通り周辺に、古い建物を活かしたレトロでお洒落なカフェやレストランが次々とオープンするようになり、再び注目され始めています。斬新なデザインのレトロ空間 バンコク パブリッシング レジデンス
バンコクパブリッシングレジデンスは、ラーンルアン通りに面したわかりやすい場所にあります。入口にはセキュリティのおじさんが立っていて、ホテル滞在客以外を厳しく立ち入り禁止にしているため、外からは中の様子は全く見えません。 ところが中に一歩入ると、ガラス張りでたっぷり採光された明るいラウンジに迎えられます。ホテルのオリジナルの調合のアロマが香り、一気に落ち着いた気分に包まれます。ラウンジには、昔ここで出版されていた雑誌の表紙やレトロな調度品が飾られています。 ホテルは4階建てですが、中央部が吹き抜けになっていて、明るく開放的です。吹き抜けには、60年代当時に使用されていた旧式のエレベータもあり、非日常感たっぷりです。古い建物を活かしながらも、デザインは斬新で、レトロモダンを極めたような独特の雰囲気です。プライバシー重視の行き届いたこだわりのサービス
フロントのスタッフに迎えられ、館内を案内してもらいます。1階はラウンジ兼フロント、2階〜3階はゲストルーム、そして4階には小さな屋上があり、ライブラリーとルーフトップバー、ジャクジーまで揃っています。館内には、至る所に、かつての出版社にあったタイプライターなどが、調度品として飾られいて、まるで博物館みたいです。 レストランはありませんが、朝食は1階のラウンジで用意してくれるし、屋上でも飲み物などをサービスしてくれます。ホテルの周囲には、古い建物を改装したお洒落なカフェやレストランがいくつもあって、食事には困らないし、街歩きも楽しめます。 観光に行きたい場合は、周囲の地図、無料の自転車レンタル、観光地やショッピング街までのトゥクトゥクサービス(有料)などもあり、至れり尽くせりです。必要なものがあれば、とにかく全てフロントに相談すると、臨機応変に対応してくれます。 ただ、ホテルではゲストのプライバシーを大切にするため、スタッフが必要以上に声をかけてくることはありません。何かあれば、自分から必要なものをリクエストする必要があります。ちなみに、ホテルはアダルトオンリーのため、15歳以下の子供は宿泊できません。8室だけの自宅のように快適な客室
客室は木目調のクラシカルで落ち着いた雰囲気です。たっぷりとした広さがあり、窓からは旧市街の様子が見えました。まるで個人の家に泊まっているような安心感があります。室内はレトロな調度品で統一されてはいますが、設備はとても近代的です。室内には、ネスプレッソのコーヒーメーカー、Bluetoothのスピーカーも備えられています。マットレスの寝心地の良さにもこだわっていました。 バスルームは見た目はレトロで可愛く、使い心地は近代的で快適です。アメニティが充実していて、1つ1つがホテルのオリジナルのパッケージに包んであります。そして注目は備長炭の成分を調合した、プラチンブリ県で作られているオリジナルのシャンプーや石けん類です。何と印刷機のインクを彷彿させるように、色が真っ黒なのです。でもとても良い香りがして使い心地はよかったです。 泊まってみて、とにかくレベルが高く、たった8室しかない小さなホテルなのに、よくここまで徹底的にこだわったなぁと感心するばかりでした。地理的にマニアックな位置にあるため、初めてバンコクを訪れる人には少しハードルが高いかもしれませんが、すでにバンコクを訪れたことがある方でスタイリッシュにバンコク滞在を楽しみたい方、タイ在住でバンコクでの週末の隠れ家を探している方に、是非お薦めしたいです。