キャンバス バンコク 創作料理レストラン

キャンバス バンコク

トンローの創作料理レストラン キャンバス バンコク

キャンバス バンコク (Canvas)は、バンコクのスクンビット地域にあるトンロー通りに、2016年にオープンした創作料理レストランです。一見すると、どこにでもありがちなお洒落な西洋料理レストランに見えますが、実はミシュランの1つ星にも輝いた実力派レストランです。アメリカ出身のシェフが、タイ全国の様々な食材を駆使しながら、一般的なタイ料理とは全く異なる、型破りで素晴らしい創作西洋料理を提供しています。

キャンバス バンコク

カジュアルな雰囲気の店内

レストランの名前であるキャンバスは、レストランの壁に飾られた大きな絵に関係があります。やさしい色彩の抽象画は、レストランのオーナーの知人であるタイ人画家によって描かれたものだそうです。また、メニューには一つ一つの料理からインスピレーションを受けた絵が添えられています。真っ白なキャンバスに描かれた絵は、タイの食材を自由な発想で構成し直したシェフの料理にも通じるものがあるような気がします。

キャンバス バンコク

店内に飾られた大きな抽象画

キャンバスは、トンロー駅から歩いて5分くらいの大通りに面したわかりやすい場所にあります。お店の前には多くの鉢植えの花が飾られ、女性好みのかわいいレストランに見えます。店内に入ると、中央にバーカウンター風のオープンキッチンがあります。店内の半分くらいをキッチンが占領しているため、ダイニングスペースは少し狭く、テーブルも小さめで、全体的にカジュアルな雰囲気です。

キャンバス バンコク

オープンキッチンが店内の半分を占める

西洋料理でもなく、タイ料理でもなく・・・

テーブルにつくと、壁に大きなタイの地図が掛けられているのが目に付きました。実は、レストランに行く前に、どんな料理が出てくるのか全く下調べをせずにいたので、てっきり洋食が出てくるのだろうと思っていました。ですから、ここにタイの地図が飾ってあるのは、単なる飾りだろうと思っていたのです。

キャンバス バンコク

料理をイメージした絵が添えられたメニュー

いよいよ料理が運ばれてきました。11つの料理を、タイ人の係の方がていねいに英語で説明しながらサービスしてくれます。ところがその説明がとても長かったので、一体どんな食材を使った料理なのか、ほとんど理解することができませんでした。

創作料理

突き出し三種:エスニックな風味の創作西洋料理

そこで、念のため、タイ語でも説明してくれないかと頼んでみました。ところが、タイ語でもやっぱり理解できないのです。そこで、一番聞き取りにくかった「マクウェン」という食材について、それがどういうものかと質問しました。すると、タイ北部の超マイナーなスパイスであることがわかったのです。

創作料理

「マクウェン」というタイ北部の花椒に似たスパイスを使ったソースは爽やかな辛みが印象的

次の料理も同じでした。1つの料理にはいくつものの食材が使用されているのですが、非常に変わった食材のオンパレードで、在タイ15年を超える私でも、聞いた事がないものばかりでした。料理を食べながら、ここの料理は普通ではないという思いがだんだん強くなってきました。

創作料理

外がパリッとして中がジューシーな鴨肉にはマルベリーのソースとタイのハーブが添えられている

クロントゥーイ市場がシェフのプレイグラウンド

そこで、もう一度、係の方に「シェフはどういう人なんですか」とたずねてみました。すると、シェフはアメリカ人で、タイに住み始めてからたった2年半だということがわかりました。「たった2年半しかいないのに、どうやってこれほどマイナーなタイの食材を知ることができたんですか」とさらに質問すると、なんとシェフはクロントゥーイ市場に出かけていっては、片っ端からそこで売られている食材を味見して回ったのだそうです。クロントゥーイ市場はバンコク最大の市場で、全国の食材が集まるバンコクの台所ともいえる場所です。なるほど、だから全国の食材をこれほどよく知っていたのですね。

創作料理

魚と言われたのにチキンみたいな食感…、なんとサメの肉だった!

さらにすごいのは、タイの食材だけを自由奔放に組み合わせて、完全に西洋風に調理し、全く新しい料理の世界を創り上げてしまったことです。中には、チョウザメの身やその卵など、なかなか食べることのない珍味もあって、かなり冒険心に満ちた料理でした。

キャンバス バンコク

チョコレートムースに、シロップをかけたパリパリのクラチアップ(ローゼル)の葉がつきたてられている、酸味と甘みの組み合わせが絶妙

それでも、様々なタイの食材やハーブが多層に組み合わされ、絶妙なハーモニーを奏でているのです。タイ料理とも西洋料理ともいえない、オリジナルの素晴らしい創作料理。シェフの好奇心旺盛で冒険好きな人柄や、料理人としてのセンスや情熱が強烈に伝わってくる料理でした。そして、ようやく壁にかけられたタイの地図は、料理の食材の生産地が示してあるということが理解できたのです。

キャンバス バンコク

料理の食材の生産地が書かれたタイの地図

キャンバスの料理は、6品、又は9品の2種類のセットメニューしかありません。今回は9品のメニューを頼みましたが、かなりボリュームがあって、メイン料理の最後の一品は完食できず、さらにいつものことながら、デザートはきっちりと食べてしまいました。タイの季節の食材を使用しているため、季節によってコースの内容が変わるそうです。バンコクで普通のタイ料理も西洋料理も食べ飽きてしまったら、是非一度キャンバスでのディナーを体験してみてくださいね。

キャンバス バンコク

食後のプチフール、最後まで独創的


キャンバス バンコク

キャンバス バンコク の基本情報

Canvas
住所113, 9-10 Thonglor Road, Klongton Nua, Watthana, Bangkok 10110 Thailand
営業時間:18:0021:30
アクセスBTSトンロー駅より徒歩5
ウェブhttps://www.canvasbangkok.com
キャンバス バンコク のマップ