R-HAAN バンコク タイ料理レストラン

R-HAAN バンコク

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タイ人初のミシュラン2つ星 R-HAAN バンコク タイ料理レストラン

R-HAAN バンコク タイ料理レストラン (R-HAAN Authentic Thai Fine Dining) は、20185月にバンコクのスクンビット(ソイ トンロー9)にオープンしたタイ料理レストランです。大切なお客さまの接待に利用できそうな、高級感のある落ち着いた店内で、実力派のタイ人シェフによる正統派のタイ料理が楽しめます。タイ文化のエレガンスを体現した内装、タイの伝統的な器を使用した色鮮やかなテーブルセッティング、そして基本を大切にした究極のタイ料理。どれをとってもまさしく完璧なタイ料理レストランです。店名の「 R-HAAN (アーハーン)」には、タイ語で「料理」という意味があります。

R-HAAN バンコク

レストランの外観はモダンな印象

R-HAAN バンコク

接待にも使えそうな落ち着きのある店内

R-HAAN は、201812月に発表されたタイ版ミシュランで1つ星を獲得、翌2019年には2つ星を獲得して大変話題になりました。というのも、これまでにタイでミシュラン2つ星を獲得(3つ星は該当なし)していたのは、全て外国人シェフのレストランばかりで、2019年に初めて、タイ人シェフのレストランが史上初の2つ星獲得を成し遂げたからです。ちなみに、2019年に2つ星を獲得したタイ人シェフのレストランは、南タイ料理を提供するソーンR-HAAN2店でした。タイ人が作るタイ料理が世界に認められたという誇らしいニュースとして、タイ社会では例年にない盛り上がりを見せていました。

ミシュラン 2つ星

2020年にミシュランの2つ星を獲得して話題に

R-HAAN バンコク

タイの伝統文化にこだわりつつ洗練されたタイ料理

タイ料理一筋のベテランシェフ チュンポン氏

レストランの開業には、2人のタイ人男性が関わっています。一人はシェフのチュンポン・チェーンプライ氏です。チュンポン氏の実家は、バンコクのワイヤレス通りで現在も営業している伝説の老舗レストラン「サグアンシー」です。小さい頃から家業を手伝うためにキッチンで立ち働いていたそうです。18歳から海外に料理修業に行き、料理人としては30年のキャリアを持つベテランシェフです。人気テレビ番組「タイ版料理の鉄人」に出演したことから、一躍有名になりました。

R-HAAN バンコク

食事の前にラウンジでカクテルを一杯

タイ菓子 おつまみ

カクテルと共にサービスされるタイのスナック

ところが彼の最近のキャリアは、MSCタイ・キュリナリー・アカデミーという料理学校の校長やレストランのアドバイザーなど、終始料理と関係してはいたものの、自分自身が料理人として料理を提供するレストランではありませんでした。いつか自分のレストランを持ちたい、そのレストランで完璧に伝統的なタイ料理を提供したいというのがチュンポン氏の夢でした。そんなとき出会ったのが、タイを代表する「シンハービール」の経営者の御曹司であるピティ・ピロムパクディー氏でした。ピティ氏はチュンポン氏の描くレストランのコンセプトに賛同し、共同でタイ料理レストラン「R-HAAN」をオープンすることになったのです。

R-HAAN バンコク

次にダイニングルームに案内される

タイ料理

突き出し(タイ米のクラッカーのカナッペ)

タイの伝統文化を結集した究極のタイ料理

R-HAANで提供される料理は、タイ料理の基本に則った伝統的な料理です。タイ料理の基本とは、4つの調理法「煮る(トム)」「炒める(パット)」「(様々なスパイスで)煮込む(ケーン)」「揚げる(トート)」と8つの味覚「(酢の)酸味(ソム)」「塩辛味(ケム)」「唐辛子の辛味(ペット)」「甘味(ワーン)」「苦味(コム)」「渋味(ファート)」「(柑橘系の)酸味(サー)」で、これらが様々に組み合わさっているのだそうです。また、料理には「乾いた(ヘン)料理」と「水っぽい(ナム)料理」があります。

タイ料理 レストラン

タイの北部・中部・南部の食材を使用した三種類の前菜

また、料理に使われる食材にも、タイ文化へのこだわりがあります。タイは常夏の国とはいいながら、雨季(5月〜10月)、乾季(11月〜2月)、暑季(3月〜4月)と、日本とは異なる3つの季節があり、それぞれの季節ならではの旬の味覚が楽しめます。また、タイには北部、東北部、中部、南部の4つの地方と77の県があり、それぞれの地方の名産の食材もあります。R-HAANでは、その季節ごとのタイ全国の最高の食材が使用されているのです。

R-HAAN バンコク

スープはトムヤムクン、又はチキンスープから選べる

そして、料理を盛り付ける器もタイの伝統文化的な焼き物が使用されています。アユタヤ時代の古代文様を模したベンジャロン焼きやスコータイのスンガイコーロク焼きなど美しく上品な器が見た目にも楽しませてくれます。

ベンジャロン焼き

古典柄のベンジャロン焼きの器が美しい

でも、もっと素晴らしいのは、料理を全て昔風に作るのではなく、85%を変わらないもの、15%を変わるべきものと定義し、現代人の嗜好に合うようモダンにアレンジが加えられている点です。ですから、食事の内容も雰囲気もまったく古くささを感じさせず、伝統的でありながら、華やかで美味しい料理が楽しめるのです。

マサマンカレー

メイン料理は三種類。マサマンは濃厚だが上品な味付け

タイの伝統文化をとことん追求したアーハーンの料理は、2019年にバンコクで開催されたアセアンサミットのガラディナーで、各国首脳に提供されることになりました。まさに、タイ人が誇りを持って世界のVIPを迎えるに相応しい料理といえるでしょう。

R-HAAN バンコク

ご飯はスイートバジルで色と香りがつけられている

タイの雨季の味覚を結集したコース

私が初めて食事に行ったのは、雨季が終わりかけた11月の頃でした。ちょうど雨季の食材を使用した「モンスーンシーズン」と名付けられたコースメニュー(Royal R-HAAN Thai Samrub)が提供されていたので、試してみました。

R-HAAN バンコク

メイン料理、カニ肉の蒸しカレー(ホーモックプー)

レストランに到着すると、まずラウンジに案内されました。タイ風のおつまみとおしぼりがサービスされ、軽くカクテルをいただきます。その後、ダイニングルームに案内されて食事が始まります。メニューはコース料理で、サラダ、前菜3種、口直しのソルベ、スープ、メイン料理3種、デザートです。スープとメイン料理3種のうち1種とデザートは、2種類から好みのものを1つ選べます。私は少食気味なので、かなりボリュームがあるかなと心配していましたが、味付けが上品で量も少なめだったため、なんとか完食することができました。コースの料金は2,912バーツで、税金とサービス料を含めると約12,000円と意外にリーズナブルでした。

R-HAAN バンコク

ココナツアイスが添えられたモチ米とマンゴーのデザート

コース料理の内容はタイの3つ季節によって変わるほか、プラス1,512バーツでワインペアリングを注文することもできます。また、ちょうどアセアンサミットが終わったばかりだったので、ガラディナーで提供された料理と同じものが楽しめるコース(5,912バーツ++)もありました。普段に気軽に食事に行くというよりも、大切なお客様の接待など、特別なディナーのためにとっておきたい、上品なレストランでした。

R-HAAN バンコク

食事の最後にお茶とタイ菓子のプティフールがサービスされる


アーハーン

R-HAAN バンコク の基本情報

R-HAAN Authentic Thai Fine Dining
住所131 Pai Di Ma Di Klang Alley, Khwaeng Khlong Tan Nuea, Khet Watthana, Bangkok 10110 Thailand
営業時間:18:0023:00
アクセスBTSトンロー駅より徒歩10
ウェブ https://www.r-haan.com
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