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ドイインタノン トレッキング の概要
ドイインタノン トレッキング では、タイ北部のチェンマイにあるタイで一番高い山ドイインタノン (Doi Inthanon)にあるトレッキングコースについてご紹介します。ドイインタノンは、タイの国立公園に指定されていて、周囲には多くの高い山が連なり、ヒマラヤ山脈までに続いているそうです。
ドイインタノンの大自然を満喫するには、トレッキングを楽しんでみることを強くおすすめします。ドイインタノンには、いくつものトレッキングルートがあり、地元に住むカレン族やモン族のガイドと一緒に歩きます。
私は、10月末の雨季が明けたばかりのころ、パードークシアオ滝のトレッキングコース(Pha Dok Siew Natural Trail)を、カレン族のガイドさんと一緒に歩きました。コースの途中には、大きな滝やカレン族の村や棚田があり、変化の多いコースでとても楽しめました。途中で写真を撮ったり、景色を楽しみながら、ゆっくりと3時間ほどかけて歩きました。
ドイインタノンの主なトレッキングコース
ドイインタノンでは、トレッキング用のコースがいくつか整備されていますが、特に有名なのは次の3コースです。
アンカー(Ang Ka)
総距離366m、所要時間30分、通年オープン、ガイドは不要
キウメーパン(Kew Mae Pan)
総距離約3km、所要時間2時間、11月〜5月のみオープン(6月〜10月は雨季のためクローズ)、モン族のガイドが必要
パードークシアオ滝(Pha Dok Siew Nam Tok)
総距離2.6km、所要時間約2時間、通年オープン、ローカルガイドが必要
ローカルガイドが必要なコースでは、コースの入口付近にガイドが待機しているそうです。トレッキングコースを一緒に歩いて案内してくれます。ガイドには200バーツ程度を支払います。これは、山岳民族のコミュニティをサポートするのが目的ですが、慣れない山道を歩くため、安全面からもガイドと一緒に歩く方がいいと思います。私はツアーで行ったので、すでにガイドを手配してくれてありました。
ドイインタノンのトレッキング に適した季節
タイの季節は、最も雨の多い雨季(5月〜10月)、最も涼しく乾燥した乾季(11月〜2月)、最も暑い暑季(3月〜4月)の3つに分かれます。トレッキングに一番向いているのは乾季です。乾季は気候が涼しく雨も降らないので、快適にトレッキングが出来ます。但し、山頂付近は10度以下になることもあるので、防寒具も用意した方がいいかもしれません。また、ドイインタノンには滝がたくさんあり、雨季には川の水量が増えるため、滝の勢いが増して素晴らしい眺めになります。トレッキングコースによっては、雨季はクローズしているので、予めチェックしておいた方がいいでしょう。
パードークシアオ滝トレッキングコース
私が歩いたパードークシアオ滝トレッキングコース (Pha Dok Siew Natural Trail)は、山の中腹から川の流れに沿って、山を下りながら歩くコースです。川には10箇所もの滝があり、トレッキング中に5箇所を見ることができます。コース出発地点までは車で移動し、カレン族のガイドさんとタイ人のツアーガイドさんと一緒に歩きました。コースは森林の中ですが、とてもきれいに整備されていて、ポイント毎に解説用のボードも設置してありました。
ガイドさんに説明をしてもらいながら、調子よく歩いて行くと、水の流れる音がして、川が見えてきました。写真やビデオを撮って、さらに歩き続けると、次々と滝が見えてきました。滝は下流に行けば行くほど大きくなり、ちょうど雨季が明けたばかりだったので水量も多く、迫力満点でした。竹で出来た橋が川を渡るようにかけられていて、滝のすぐ前で記念写真を撮ることもできます。オゾンに満ち満ちた新鮮な山の空気を吸いながら、気持ちよく歩くことが出来ました。
山間に広がる壮大なカレン族の棚田
川の流れが途切れると、目の前に棚田の光景が広がりました。この辺りはメークラーンルアン村(Mae Klang Luang Village)というカレン族の村落になります。ドイインタノンには、モン族とカレン族が住んでいますが、2つの民族の居住地区ははっきりと分かれているそうです。
私が行ったときは、ちょうど刈り入れを直前に控えて、豊かに実った稲穂が垂れ、一面に金色に輝く美しい景観を見ることができました。ドイインタノンでは、年に2回稲の収穫が出来るそうです。山をさらに下っていくと、カレン族の住む集落が見えはじめ、トレッキングコースはここで終了となります。
カレン族の村にある昔ながらのカフェ
ゴール地点から歩いてすぐのカレン族の集落には、小さな古いカフェがあります。ドイインタノンは以前、大麻の栽培で世界的に悪名を馳せていましたが、プーミポン前国王が始めた王室プロジェクトにより、現在はオーガニックのコーヒーや野菜の栽培で有名になりました。栽培されているコーヒーの実を炭火で焙煎し、古めかしい手動のコーヒーミルで豆を挽き、その場でコーヒーを淹れてくれます。村で一番古いカフェということで、なんとタイのチュラポーン王女もお忍びで来たことがあるという、知る人ぞ知る穴場のカフェだということでした。
タイムスリップしたような古い素朴なカフェで、温かい淹れ立てのコーヒーを飲んでいると、トレッキングで疲れた体がほっこりと休まります。庭先では放し飼いのニワトリがけんかを始めたり、のどかでゆっくりとした山の時間が過ぎていきました。
チェンマイでトレッキングを楽しもう
トレッキング は、ドイインタノン国立公園の人気のアクティビティですが、実は日本人にはあまり馴染みがないようです。ツアーガイドさんは、日本人でトレッキングをする人に会ったことがないと話していました。私自身もチェンマイには何度も行っているのに、ドイインタノンも初めてだったし、トレッキングも初めてでした。チェンマイというと古都というイメージが強く、寺院観光に行くことが多いのですが、周囲を高い山々に囲まれていて、実は自然の豊かな土地だということを改めて認識しました。たまには気分を変えて、山歩きのためにチェンマイを訪れるのもいいのではないでしょうか。
ドイインタノン 国立公園 の基本情報
Doi Inthanon National Park
住所:Moo 4, Pak Chong, Nakhon Rachasima 30130 Thailand
国立公園入場料:(外国人)大人300バーツ、子供150バーツ
(タイ人)大人50バーツ、子供20バーツ
開園時間:5:30〜18:30
ウェブ:https://www.thainationalparks.com/doi-inthanon-national-park
パードークシアオ滝トレッキングコのコース図
ドイインタノン 国立公園:タイ最高峰の見どころ