フロントルーム (Front Room Thai-Nordic Restaurant)

フロントルーム

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タイの香りを散りばめた北欧料理レストラン フロントルーム

フロントルーム (Front Room)は、20188月にバンコクに開業したウォルドルフアストリアバンコクホテルにあるレストランです。北欧デンマークの著名なレストランで10年以上の経験を持つ、実力派タイ人女性シェフが織りなす独創的な料理が楽しめます。北欧の調理方法をベースに、タイの素材を巧みに取り入れた料理の数々は、今までに体験したことのない、全く新しい風味に仕上がっています。また、女性シェフならではの繊細で優しい味わいと、アイデア溢れる可愛らしい演出もとても印象的でした。

フロントルーム

フロントルームの店内

レストランは、ホテルの1階にあります。ホテルのデザイン同様、コンテンポラリーでエレガントな雰囲気です。フロントルームという名前の通りホテルの最前部にあり、エントランスからも近いので、気軽に利用できます。レストランの中央にオープンキッチンがあり、シェフが調理している姿が垣間見えます。

フロントルーム

オープンキッチン

北欧でキャリアを積んだ実力派タイ人女性シェフ

フロントルームのシェフを務めるフェーさんことルンティバシェフは、タイ北部のチェンライの出身です。小さい頃から、惣菜店を営む母親の手伝いをして料理を覚えました。デンマーク人の男性との結婚を機にデンマークに住み、本格的に料理人の道を歩む機会が訪れます。北欧料理を学び、デンマークの超一流店であるノーマ(Noma)やゼラニウム(Geranium)での経験を積み、ついにコペンハーゲンのラグジュアリーな古城ホテルの料理長を務めるまでになりました。

ルンティバシェフ

料理の説明をしてくれるルンティバシェフ

デンマークで料理人として12年の経験を積み、タイに帰国したルンティバシェフがバンコクで展開するのは、タイの香りがする北欧料理です。夏が短く、冬が長い北欧では、食品を長期保存するための塩漬け、発酵、燻製などの技術が発達しています。タイの素材を駆使しながらも、タイ料理ではなく、こうした北欧料理の技法を用いた、全く新しい料理の世界を作り出しました。タイ料理を良る知る人なら、料理を食べた途端、何だか懐かしいような風味がすることに気づくでしょう。でも、これは絶対にタイ料理ではなく、あくまでも北欧料理がベースになっているのです。

フロントルーム

アユタヤの川エビを使用したメイン料理

ルンティバシェフの詳しい経歴はこちらのサイトが詳しいようです(by Cook Japan Project

https://cookjapanproject.com/category/select/cid/157/language/ja

ロマンチックな演出と優しい味わいの料理

フロントルームでのメニューは、10品と7品のセットメニューとアラカルトメニューがあります。いつものことながら、せっかくだからと欲張って、10品のコースを注文しました。コースには、ワインペアリングの他に、珍しいジュースペアリングもありました。

前菜

海をテーマにした美しい盛付けのアミューズ

ジュースペアリングは注文しなかったものの、食前酒と食後酒の代わりに、オリジナルのジュースがサービスされました。なんと、食前ジュースは、発酵した冬瓜ジュースをベースに、パンダンリーフとココナッツシュガーをミックスしたカクテルで、タイの素材を使用しながらも、奥の深い香りと味わいのあるジュースでした。食後のジュースは、パッションフルーツを発酵させ、蜂蜜で味付けしたカクテルで、程よい甘さのとても複雑で繊細な風味でした。このオリジナルジュースは、フロントルームのシグネチャーと言えるでしょう。

カクテルジュース

深いコクのあるオリジナルのカクテルジュース

料理の方は、ひまわりの花を大胆に使ったり、貝殻を盛り合わせたり、一品一品サプライズのある演出でわくわくさせてくれます。また、タイの素材に対するこだわりがものすごく強いのに、絶対にタイ料理の顔をしていない、ユニークで美味しい料理が楽しめました。例えば、パンは黒モチ米を使用し、ニンニク、しょうが、レモングラス、ベルノキで風味をつけた豆乳バターが添えられるといった感じです。

フロントルーム

ひまわりの花をお皿にした菊芋チップ(突き出し)

10品コースは、突き出し(5種)、前菜2品、スープ、メイン2品、ソルベ、デザート、コーヒー又は紅茶とプチフールで、3,300バーツ(約12,000円)。7品の場合は前菜とメインが1品になり、ソルベなしで、2,700バーツ(約10,000円)になります。一品一品の量は少なめで、小食気味の私が10品のコースを食べても、ちょうどよい量に感じました。

前菜

リンゴの木で燻製したサーモンの前菜

フロントルーム セットメニュー

36時間熟成させたショートリブ・ビーフ(メイン)

フロントルーム セットメニュー

パパイヤとパッションフルーツのテリーヌ(デザート)

コースの最後には、食後のコーヒー又は紅茶とともに、オリジナルのプチフールがずらりと並んだボックスが登場します。カーと呼ばれるタイ料理に使われるショウガ科の香辛料を使ったマカロンなど、やはりタイ素材を使った楽しいプチフールでした。たくさん種類があるのですが、好きなだけいくつでも召し上がって下さいと言われ、ついつい色々試してみたくなります。11つこだわりがあって、最後まで楽しくディナーを頂くことができました。

フロントルーム

全部ほしくなる食後のプチフール

フロントルーム

フロントルームのエントランス

フロントルーム の基本情報

Front Room

住所:Waldorf Astoria Bangkok, Ground Floor, 151 Ratchadamri Road, Lumpini, Bangkok, 10330, Thailand

営業時間:月曜日〜土曜日 17:3022:30

     日曜日 定休日

アクセス:BTSチットロム駅から徒歩5分、又はBTSラチャダムリ駅から徒歩5

ウェブ:https://www.hilton.com/en/hotels/bkkwawa-waldorf-astoria-bangkok/dining/

 

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