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マレーシア・ペナン島ジョージタウンに、プラナカン6代目のオーナーが廃屋のショップハウスを甦らせたブティックホテル「セブンテラシズ」があります。
その一角に佇くケバヤ・ダイニングルームは、単なるニョニャ料理レストランではありません。金と黒の装飾、本物のアンティーク食器、オリジナルレシピを現代的に昇華した料理。
すべてに、失われかけたプラナカン文化を再構築しようとするオーナーの意志が宿っています。
ケバヤ レストラン ペナン で洗練されたニョニャ料理ディナー
セブンテラシズ(Seven Terraces)は、19世紀に建てられた中国と西洋の折衷様式のショップハウスを改装したブティックホテルです。
廃屋を買い取り、プラナカン文化の再構築を志したオーナー、クリストファー・オン氏の審美眼が隅々まで息づいています。
その一室にあたるケバヤ・ダイニングルームで、私はニョニャ料理のディナーをいただきました。

ニョニャとは、ペナン島がイギリスの海峡植民地であった時代に、中国から移民してきてマレー人と結婚して現地化し、通商で財をなしたプラナカンと呼ばれる中国系移民の子孫の女性たちの呼称です。
かつてニョニャたちは、莫大な富を後ろ盾に、高い美意識をもった独自の生活スタイルを創り上げました。
ニョニャ料理は、中国料理とマレー料理が融合して生まれたオリジナルの料理です。
ケバヤレストランでは、オリジナルのレシピを現代的にアレンジし、より洗練された料理を提供しています。

プラナカン6代目が創り出したこだわりの空間
ケバヤ ダイニングルームを併設するセブンテラシズのオーナーは、プラナカン6代目のクリストファー・オン氏です。
日経新聞の太田泰彦記者が著した「プラナカン」(日本経済新聞出版社刊)によれば、オン氏はジョージタウンに生まれ、生粋のニョニャであった祖母とともに暮らしていましたが、オーストラリアに留学し、海外で30年も暮らした後にジョージタウンに帰ってきました。
不在の間に変わり果てたジョージタウンを見たオン氏は、幼少時の記憶を元に、プラナカン文化を再構築するプロジェクトを起ち上げます。
廃屋となっていたショップハウスを買い取り、類い希な美的センスと思い入れによって、美しいホテルとして蘇らせたのです。

セブンテラシズに併設するケバヤダイニングルームでは、プラナカンらしい金と黒の色使い、緻密な彫刻や象嵌細工の家具、カラフルなタイルの床が、美しく現代的にアレンジされながらも、当時の華やかなプラナカンのライフスタイルを再現しています。

美しいニョニャ食器で頂く色々選べるコース料理
ケバヤダイニングルームのディナーのメニューは1種類のコースしかありません。でも、前菜7種類、魚又は肉料理7種類、野菜料理5種類、デザート5種類の中から、好きな物を1つずつ選んで組み合わせることが出来るようになっています。
コースの料金は128RMでした(※2018年当時の料金)。
本来のニョニャ料理はもっとスパイシーだったのですが、ここでは外国人客に合わせて辛さを抑えているため、全体的にマイルドでした。
とはいえ、アジアらしいスパイスやハーブをたくさん使った非常に濃厚で複雑な味わいは、異国情緒が漂い、とても美味しく頂けました。

また、料理を盛ったニョニャ食器と呼ばれる美しい模様の食器も魅力です。
なんと、オーナーはアンティーク食器のコレクターで、レストランでは全て本物を使っているのだそうです。店内には、多くのアンティーク食器が展示してあるほか、レストランのあるセブンテラシズのアンティークショップにも、数多くのコレクションが展示されていました。





何もかも細部にまでこだわった目にも口にも満足なディナーでした。次回ペナン島を訪れるときは、このこだわりのブティックホテル、セブンテラシズにも是非泊まってみたいと思います。

ケバヤ レストラン ペナン の基本情報
Kebaya Dining Room
住所: Seven Terraces, Stewart Lane, 10200 Georgetown, Penang, Malaysia
営業時間:18:00〜22:00(ディナーのみ、18:00又は20:00を選択、要予約)
アクセス: ペナン国際空港からタクシーで約30分
ウェブ:http://kebaya.com.my
セブンテラシズの宿泊情報
※料金・条件は各予約サイトにてご確認ください。
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