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LAHNYAI(ラーンヤーイ)は2021年11月にバンコクのサトーン地区にオープンしたタイ料理レストランです。100年以上前のタイ宮廷料理をベースに、世界の食材を大胆に組み合わせた、創造的かつチャレンジングなタイ料理が楽しめます。
LAHNYAIをオープンさせたのは、Le Du(ルドゥー)、Nusara(ヌサラー)など、モダンなタイ料理のレストランを次々と手がけてきた「トン・シェフ」こと、ティティット・タサナーカチョーン氏。バンコクの料理界を代表する若手セレブシェフです。
トン・シェフの詳細はこちらのページにまとめています。
ルドゥ バンコク (LE DU Restaurant)LAHNYAI(ラーンヤーイ)とは、タイ語で「孫」という意味です。トンシェフは、実のお祖母様の名前を冠した古典タイ料理レストラン「ヌサラー」をワットポー近くのターティエン地区にオープンしたばかりです。つまり、「ヌサラー」と「ラーンヤイ」は祖母と孫の関係なのです。
「ヌサラー」の料理は洗練された古典タイ料理。一方、ラーンヤーイでは古典的なタイ宮廷料理に、トリュフなどの西洋料理の食材を組み合わせて、大胆に進化させた創作タイ料理を提供しています。
小さな劇場のようなレストラン「LAHNYAI」
LAHNYAI(ラーンヤーイ)は、バンコクのビジネス街サトーン通りの裏手にある複合ビルの一角にひっそりと店を構えていました。ビルの中に入ると、左手にこじんまりとした店構えのラーンヤーイがあります。
店内は20人も入ったら満席になりそうな小さな劇場のようでした。オープンキッチンが舞台のように中央にあり、ダイニングテーブルと椅子はオープンキッチンが見えるようにセッティングしてあります。100年前の古いシャム国王の写真が飾られ、全体的にクラシカルでエレガントな雰囲気です。
演劇のプログラムのようなLAHNYAIのメニュー
セットメニューの構成は演劇のプログラムのようです。ティザー(予告)と名付けられたアミューズ4品から始まり、前菜はプレリュード(前奏曲)、メイン料理はメインアクト、そしてデザートはハッピーエンディング。
料理のサービスもエンターテイメント性が高く、スタッフがテーブルの横で実演しながら、楽しくサービスしてくれます。
斬新でクリエイティブな突き出しと前菜
ラーンヤーイの料理は、100年以上前のタイ宮廷料理をベースに、世界の食材を組み合わせた斬新な発想の料理が並びます。
前菜は5品。一品目は「プラーヘンテンモー」と呼ばれる西瓜に干し魚のフレークをトッピングした昔風のメニューは、西瓜をゼリーにしたりして、異なる食感の層にしてありました。今までにいろんな「プラーヘンテンモー」を食べたことがありますが、ラーンヤーイの一品が最もクリエイティブで驚くばかりでした。
今回の料理で一番驚いたのが、「カイトゥン」と呼ばれるタイ風茶碗蒸しにブラックトリュフを合わせた一品。トリュフの濃厚な香りがメインの料理を引き立てるのですが、これ以上トリュフの量が多くなると「くどい」というギリギリの絶妙なバランスで美味しく、成功していました!
ほかにも、プーケット産のロブスターを使用しミントとアップルジャムを添えた「クンチェー・ナムプラー」、タイ南部ソンクラー県の揚げ豆腐のサラダ「タオクア」のアレンジ、酸味の強いチャムアンというハーブを添えたイカのスープなど、見た目にも美しく、美味しい前菜が一品一品丁寧にサービスされました。
メイン料理は古風で珍しいタイ宮廷料理
メイン料理はタイスタイルで、全料理が一気に運ばれて、みんなでシェアして食べます。「ナームチュップ」と呼ばれるタイ南部の海老入りスパイシーディップ、アユタヤ時代から伝わるというポルトガル風のスープ「ケーン・ニャオ・ニョート」、花椒とタイの調味料「ナムプリックパオ」で味付けした熟成鴨の丸焼き、ドークケー(白胡蝶)という花の蕾の炒め物、「ケーン・ラウェーン」とグリーンカレーに似た古風なタイカレーなど、全部で6品。
おそらく一般的なタイ料理レストランにはないような、古風で珍しい料理ばかりです。どれも本当に美味しくてついつい食べすぎてしまいました。
デザートは驚きのキンマの葉のシャーベット
食後のお口直しのシャーベットは、なんとチャプルー(キンマ)の葉で作ったもの。恐る恐る食べてみると、パイナップルの素晴らしいアクセントでさっぱりとして、驚きの美味しさでした。
メインのデザートは、ランタナの花を形どったタイ菓子「カノム・パカークローン」にココナッツミルクをかけたもの。
最後のプティフールもタイ菓子づくし。季節のフルーツは、テーブルのそばで一つずつカットして、盛り付けてくれました。
料理の量が多すぎたら持ち帰りもOK
ちょっと量が多すぎたので、メインのお料理を残してしまったら、お持ち帰りOKということで、トンシェフの顔写真付きのパックに入れてくれました。途中で食べすぎてかなり苦しくなったのですが、持ち帰りができるのなら、最初から控えめに食べればよかったと少し後悔しました。
トン・シェフは、最近次々と新しいタイ料理レストランをオープンしていますが、どのお店に行っても、高度な調理技術とクリエイティブなアイデアに溢れています。また、初めて食べる珍しい古典タイ料理が次々と登場し、タイ料理を普段からよく食べている私にとっても、興味深いメニューでした。
若干お値段が高めで、全額前払いというハードルの高さはありますが、出来上がりのその美味しさにいつも120%満足しています。
余談ですが、この日はカメラのバッテリーを忘れてしまうという大失態。動揺を抑えつつ、急遽スマホで撮影をしました。一緒に食事に行った友人も撮影を手伝ってくれたので、何枚か写真を使用させていただきました(感謝)。
LANYAI by Nusaraの姉妹店Nusasra (ヌサラー)の記事はこちら
NUSARA (ヌサラー): 創作タイ料理レストランLAHNYAI (ラーンヤーイ)の基本情報
LAHNYAI by Nusara
住所:31 Soi Suan Plu, 2 Mahamek, Sathorn, Bangkok 10120 Thailand
営業時間:17:00〜 水曜定休
ドレスコード:スマートカジュアル
予約方法:事前予約要、公式サイトから予約して事前に100%前払い(クレジットカード可)
食事料金:3,590バーツ+税サ別(税サ込みで一人約17,000円)のセットメニューのみ(2023年4月時点)
公式サイト:LAHNYAI by Nusara