サマンタオ (Samantao) :ナイラートパークのレトロカフェ

サマンタオ

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ナイラートパークのレトロなガーデンカフェ サマンタオ

サマンタオ (Samantao)は、バンコク都心にあるナイラートパークの一角にある小さなコーヒーショップです。

ナイラートパークは、100年前に様々な事業で成功したラート氏という有名なタイ人実業家の邸宅跡です。今では高層ビルやホテルが建ち並ぶバンコクの中心地に広大な敷地が広がり、豪壮なお屋敷は博物館として一般公開されています。

ナイラートパーク
博物館として一般公開されている豪壮な邸宅

サマンタオは、お屋敷のそばの池のほとりにある小さなタイ風建築の東屋を改装したカフェで、タイの昔風の喫茶メニューや朝食が楽しめます。

サマンタオ
庭園の池のそばに佇む小さなタイ風のカフェ

サマンタオ の場所と行き方

サマンタオはBTSプルンチット駅に隣接するセントラル・エンバシーというショッピングモールの裏手にあります。プルンチット駅からは徒歩5分程度です。

ナイラートパーク 入口
ワイヤレス通りのBDMSウェルネスセンターの入口

駅から降りてワイヤレス通り沿いに歩いていくと、BDMSウェルネスセンターの入口が左手に見えます。BDMSウェルネスセンターとは逆に、左の方向に曲がっていくと警備員さんがいるので、「サマンタオ行きたい」と言えば中に入れてくれます。お屋敷の敷地に入る小さな道をずんずん入っていくと、左手に池が見えてきます。

ナイラートパーク 入口
お屋敷の敷地に入る小さな道を入っていく

ナイラートパークの入口は、BTSチットロム駅に近いソムキット通りにもあります。ソムキット通りは、セントラル・チットロム店のすぐ脇にある細い通りです。

ソムキット通り沿いには、同じナイラートパーク内の「マメゾン」という美しいタイ料理レストランもあります。「マメゾン」については、別のページで詳細を紹介しています。

マメゾン バンコク マメゾン バンコク (Ma Maison) タイ料理レストラン

ナイラート邸の広大な庭の水辺の東屋

右側にある大きなお屋敷に沿ってずっと奥まで歩いていくと、タイの伝統的な屋根の小さな東屋風の建物が見えてきます。東屋の中に入るとカウンターがあって、飲み物や軽食を注文することができます。

サマンタオ
池のそばにあるタイ式建築の小さな東屋
サマンタオ
東屋の中にあるカウンター

東屋の中にも席はありますが、屋外のテラス席もおすすめです。エアコンはありませんが、水辺で風に当たりながら休憩するのも、気持ちがいいでしょう。間近に鳥が遊びに来たり、池で泳ぐ魚が見えたりして、通常のカフェでは味わえない解放的な雰囲気です。

サマンタオ テラス
池のそばに作られたテラス席が気持ちいい

「サマンタオ」の名前の由来とは?

このお屋敷に住んでいたラート氏は、まだ自動車が珍しかった時代に、運河を使った公共水上バスのビジネスを始めました。その後、タイで初めてのバスを走らせるなど、さまざまな事業を手がけたラート氏は、社会的功績が認められ、後に「ナイ」という貴族の称号が下賜されたそうです。

ラート氏は乗物が好きだったようで、お屋敷の周りにはラート氏の使用していたクラシックな自動車や船も展示されています。

カフェの前にある船の保管庫

カフェのテラス席からは、池の向こう側に、クラシックな白い2艘の船が展示されているのが見えます。手前にあるのは昔水上バスとして使用されていた船。奥の方にある大きなラグジュアリーな船は、ラート氏自らデザインした「サマンタオ号」。これがカフェの名前の由来です。

サマンタオ ボート
船の後ろに書かれた「サマンタオ(สมันเตา)」の文字

まだ自動車のなかった時代、タイでは移動手段の中心は船でした。資産家のラート氏の船は、現代でいえば高級スポーツカーともいえそうです。

以前、ガイドさんに説明していただきながら、お屋敷の内部を見学したことがあります。ラート氏はとても冒険心のある人物だったようで、船でチェンマイまで行った話など、様々な武勇伝も伺いました。船の中には、寝室やキッチンや浴室も完備されていて、長期のクルーズも出来そうです。

サマンタオ テラス
テラス席から見えるクラシックな船

池の魚に餌をあげてみよう!

テラスのそばにある池の水は濁っていて、水の中の様子がよく見えませんが、実は池の中には驚くほどたくさんの魚が住んでいます。池にいる魚はみんな茶色っぽい色をしていて、水の色と同化しているので、なかなか姿が見えないのです。

魚の餌
カフェの入口で売られている魚の餌

カフェの入口では、魚の餌を20バーツで売っていました。池に餌を投げ入れると、大きな魚がたくさん浮かび上がってきて、急に賑やかになります。なかには、体長1メートル近い大きなナマズもいて、大きな口を開けて餌を食べています。見た目はあまり美しくありませんが、ちょっと魚と遊んで楽しむことができます。

サマンタオ
池の中にはたくさんの魚たちが住んでいる

サマンタオのレトロなカフェメニュー

サマンタオ タイ風トースト
タイ風カスタードクリームをたっぷりのせたトースト

サマンタオのメニューは、タイの昔ながらのコーヒーや紅茶、そして食パンのスナックが中心です。タイ風のコーヒーや紅茶というのは、とても濃く淹れて、コンデンスミルクや砂糖をたっぷり淹れます。初めて飲む日本人には、甘すぎてショックを受けるかもしれません。

食パンを使ったタイ風のおやつメニューは、グリルで焼いたり、蒸したりして、「サンカヤー」と呼ばれるタイ風カスタードクリームをトッピングします。クリームの味は、緑色のパンダンリーフ(バイトゥーイ)とオレンジ色のタイティー(チャーノム)が選べます。又、タイ人が大好きなバターシュガートーストもあります。

今でこそ、美味しいコーヒーが飲めるようになったバンコクですが、わずか20年程前までは、そんな甘いコーヒーや紅茶ばかりで、普通の美味しいコーヒーを探すのが一苦労でした。でも、タイの人々にとっては、そんな昔ながらの懐かしい味が楽しめるカフェなのです。

お得な朝食セットで一日のスタートを

サマンタオ 朝食セット
お得な朝食セットはたったの90B

サマンタオは、朝7時から営業しているので、朝食に利用する人もたくさんいます。昔ながらの温泉卵がついてくるお得な朝食セットのメニュー(90B)がおすすめです。

温泉卵は好みで堅さをリクエストすることもできます。グラスに入って出てくるので、シーズニングソースや胡椒で味付けして、スプーンでかき混ぜ、飲み物のようにコップに口をつけて飲むのが流儀。ちなみに、タイでは卵料理の調味料といえば、このシーズニングソースが定番です。

日本人には馴染みがないメニューばかりですが、タイ人のゲストに混じって甘いコーヒーを飲んでいると、なぜか私まで懐かしい気分になってしまうのが不思議です。

サマンタオ お茶
レトロな茶器でサービスされるお茶

サマンタオ の基本情報

サマンタオ
Samantao Heritage Coffee
住所:4 Soi Somkid, Ploenchit Rd., Lumpini, Pathumwan, Bangkok, 10330 Thailand
営業時間:7:00〜17:00 
アクセス:BTSプルンチット駅から徒歩5分
URLhttps://nailertgroup.com/en/samantao
FBhttps://www.facebook.com/SamantaoHeritageCoffee/
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