バンコクにある8つの王宮

バンコクにある8つの王宮

バンコクにある8つの王宮

 

バンコクの王宮 と言えば、観光ツアーで必ず訪れるあの煌びやかで壮麗な王宮(Grand Palace)を思い浮かべますよね。特に王宮の敷地には、バンコクの三大寺院として有名なエメラルド寺院もあり、バンコク観光のハイライトとして、世界中の観光客を魅了しています。
バンコク 王宮

ところで、この有名な王宮を含めて、バンコクには全部で8つの王宮があったことはご存じでしょうか。実はタイの人たちですら、この8王宮全てを知っている人はあまりいません。ですから、日本人が知らないのは当然と言えば当然です。

私はクラシカルな宮殿や洋館が大好きで、よく王宮めぐりをしているのですが、運良くこの8つの王宮を訪れる機会に恵まれましたので、簡単に全容をご紹介しようと思います。8つの王宮の中には、もうすでに取り壊されたもの、現在は立ち入り禁止のものもありますが、博物館として一般公開されているものもあります。もし機会があれば是非訪れてみてください。タイ王室の素晴らしい芸術文化や歴史に触れられる貴重な体験となるでしょう。

それでは、8つの王宮を建立年の古い順にご紹介しましょう。それぞれの王宮の詳細についても、これから順次まとめる予定ですので、ご期待ください!


1.トンブリ王宮

バンコクで初めて建てられた王宮

建立年:1768年 建立者:トンブリ王朝タクシン王(在位1768〜1782年)

バンコク 王宮

1767年にアユタヤ王宮がビルマ軍に滅ぼされ、400年以上続いたアユタヤ時代が終わると、タクシン王がバンコクで王に即位し、チャオプラヤ川の西側にトンブリ王宮を建てました。このバンコクで初めて建てられた王宮は、観光地として有名なワット・アルン(暁の寺)の隣にありました。現在、トンブリ王宮の敷地にはタイの海軍本部が置かれていますが、当時の宮殿は今でも保存され、トンブリ王宮の歴史に関する博物館として公開されています。


2.主王宮(グランドパレス)

観光ツアーで訪れるタイで最も重要な王宮

建立年:1782年 建立者:ラタナコーシン王朝ラーマ1世(在位1782〜1809年)

バンコク 王宮

1782年、トンブリ王朝に代わり、ラーマ1世がチャオプラヤ川の東側に新たな王宮を建てて、ラタナコーシン王朝を創設します。この王宮が、いわゆる観光ツアーで訪れる有名な王宮で、8つの王宮の中で最も重要な主王宮です。今でもタイ王室の重要な儀式が執り行われています。広大な敷地には、王室の菩提寺であるエメラルド寺院のほか、数々の壮麗な宮殿や御所、かつて宮廷女性が暮らしていた多くのお屋敷があります。現役の王宮なので、管理が厳しく、観光客が訪れることができるのは、エメラルド寺院といくつかの主要な宮殿の前だけで、王宮全体のほんの一部にすぎません。(グランドバレスについて詳細を読む


3.前宮(ワンナア)

バンコク国立博物館になった副王宮

建立年:1782年 建立者:ラタナコーシン王朝ラーマ1世(在位1782〜1809年)

バンコク 王宮

王位継承者で、国王に次ぐ強大な権力をもつ副王のための王宮。副王は、前宮(ワンナア)という通称で呼ばれていました。現在は副王制は廃止され、副王宮の広大な敷地は、大学などの公的機関に変わってしまいましたが、主要な宮殿や御所は今でも残っていて、バンコク国立博物館として、タイの一級の美術品が展示され、一般公開されています。


4.後宮(ワンラン)

有名な国立総合病院になった後宮

建立年:1785年 建立者:ラタナコーシン王朝ラーマ1世(在位1782〜1809年)

バンコク 王宮

国王、副王(前宮)に次ぐ高い地位であった後宮の王宮は、主王宮の建設から3年遅れで始まりました。後宮は、主王宮とチャオプラヤ川をはさんで対岸にありました。現在は宮殿などは全て取り壊されてしまいましたが、その跡地にはタイを代表する国立総合病院であるシリラート病院が建てられています。また、病院内には後宮の歴史などを紹介するシリラート・サターンピムック博物館もあります。


5.パトゥムワン離宮

巨大ショッピングセンターになったラーマ4世の離宮

建立年:1857年 建立者:ラタナコーシン王朝ラーマ4世(在位1804〜1968年)

バンコク 王宮

バンコクを代表する巨大ショッピングモール、セントラルワールドは、かつてラーマ4世が建てたパトゥムワン離宮があった場所です。セントラルワールドとパラゴンに挟まれるように建っているパトゥムワナーラーム寺院はご存知ですか?このお寺はもともとパトゥムワン離宮の中にあったお寺なのです。今では、宮殿は全て取り壊されてしまい、寺院だけが残っています。


6.サラーンロム離宮

ラーマ4世が主王宮の隣に建てたピンクの離宮

建立年:1866年 建立者:ラタナコーシン王朝ラーマ4世(在位1804〜1968年)

バンコク 王宮

観光ツアーで訪れる主王宮のすぐ隣に、ピンクの美しい宮殿があります。以前ラーマ4世が生前譲位を計画し、引退後の住まいとして建てた離宮です。現在はタイの外務省の建物になっていて、修復中の為、内部への立ち入りは禁止されています。


7.ドゥシット離宮

タイの王様がお住まいになっている広大な王宮

建立年:1899年 建立者:ラタナコーシン王朝ラーマ5世(在位1868〜1910年)

バンコク 王宮

ドゥシット離宮は、グランドパレスから北方に4キロほど離れた場所にある王宮です。ラーマ5世が1899年に建立して以来、タイの歴代の国王が暮らす王宮となりました。主王宮よりもさらに広大な敷地には、国王の住まいである御所や、たくさんの有名な宮殿が建てられています。アナンタサマーコム宮殿やウィマンメーク宮殿などは、以前は一般公開されていて、バンコクの有名な観光スポットでしたが、2017年以降は修復の為に閉鎖され、現在は内部の見学は出来なくなりました。


8.パヤタイ離宮

東西の文化を融合させたラーマ6世の美しい宮殿

建立年:1909年 建立者:ラタナコーシン王朝ラーマ5世(在位1868〜1910年)

バンコク 王宮

パヤタイ離宮は、BTSアヌサワリー駅のそばにあるプラモンクットクラオ病院の敷地の中にあります。当初ラーマ5世によって農作業を見学するために建立されたパヤタイ離宮ですが、ラーマ6世の時代になって大改修が行われ、西洋と東洋の文化を融合させた美しい宮殿が建てられました。今でも当時の宮殿が文化財として保存され、一般公開されています。(パヤタイ離宮について詳細を読む)


バンコク 王宮 マップ

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