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ミシュラン1つ星のフランス料理店 J’aime by Jean-Michel Lorain
J’aime by Jean-Michel Lorain (ジェーム バイ ジャン=ミシェル・ロラン)は、Uサトーンバンコク(U Sathorn Bangkok)というホテルの中にあるフランス料理のレストランです。Uサトーンバンコクは、バンコク都心のサトーン通りの裏手にあるリゾート風のホテルです。
フランス人の有名なシェフ、ジャン=ミシェル・ロラン氏のプロデュースによる、洗練された美しいフランス料理が楽しめます。バンコクミシュランで、1つ星を獲得しています。
フランスの著名なシェフ ジャン=ミシェル・ロラン氏
ジャン=ミシェル・ロラン氏は、フランスのブルゴーニュ地方にあるラ・コート・サンジャック(La Cote Saint Jacques)というホテルを併設したレストランのオーナーシェフです。父親のミシェル・ロラン氏からお店を引き継ぎ、フランスのミシュランで2つ星を獲得し続けています。
J’aime by Jean-Michel Lorainでは、通常はロラン氏に直接師事したイタリア人のアメリゴ・セスティ氏がシェフを務めています。さらに、ロラン氏自身も定期的にタイを訪れ、レストランのキッチンに立ちます。バンコクにいながらにして、世界的に有名なシェフが腕をふるう特別メニューが楽しめるのです。
というのも、J’aime by Jean-Michel Lorainの総支配人は、ロラン氏の実の娘であるマリン・ロラン氏。高級フランス料理店でありながら、実はアットホームな側面をもつのも、このレストランの魅力です。
2022年5月来タイ時の特別メニュー
ロランシェフは、以前は1年に2回バンコクを訪れていました。ところが、新型コロナウイルスの影響で、ここ3年ほどは渡航を断念。ようやくタイの渡航規制が緩和され、2022年5月に久しぶりにロランシェフが訪タイするという情報を入手。早速、特別メニューのランチを予約しました。
今回の特別メニューの提供は2020年5月5日(木)〜5月9日(月)までの5日間限定。6品で3400バーツ(税金・サービス料は別)のセットメニューでしたが、ランチタイムのみ3品1900バーツのセットも選択できました。
父ミシェルシェフの秘密のアミューズ
まず最初の一皿は、一口サイズのカナッペの取り合わせがサービスされます。一つ一つ技巧をこらして繊細に作られています。
続くアミューズは、メニューには「Chef Michel’s amuse-bouche…(ミシェルシェフの有名なアミューズブッシュ)」としか書かれていませんでした。ちょっと謎めいた表記で、一体何が出てくるのかと思っていました。
サービスされたのは、なんと「ブラッドプディング(血のプリン)」でした。ロランシェフの父親であるミシェル・ロラン氏も有名な料理人でしたが、そのお父様のレシピを継承した伝統的なメニューなのだそうです。
タイでも豚の血を固めたもの(ルアットムー)をヌードルに添えたりします。でも、こちらはもっともっと濃厚で深い味わいでした。付け合わせの小さなリンゴのコンポートを添えて食べると、さらに美味しくなります。
サラダ感覚で食べるフォアグラ
メイン料理の一皿目は、フォアグラの桜ビネガー添え。フォアグラのソテーに千切りにした生のカブが添えられます。さらに、山椒風味の桜ビネガーのソースがかけられ、さっぱりとサラダ感覚でいただきます。カブのサクサク感と濃厚なフォアグラの相性もよく、新鮮な味わい。この日のメニューの中で、もっとも印象的だった一皿です。
丹念に仕込まれた付け合わせ料理
メイン料理の二皿目は、魚料理と肉料理のどちらか一品が選べます。私は和牛を選択。和牛のソテーにアーティチョークのムースが添えられます。もちろん、ソテーした牛肉とソースが美味しいのですが、付け合わせも印象的でした。4時間かけて仕込んだというパストラミビーフと大根のスライス。脇役といえども、丹念に調理されています。
ランチだったので、ワインは控えめに一杯だけ。食後のチーズと一緒に飲みたかったので、ソムリエの方に相談して、二品目のメインの牛肉にあわせた赤ワインを選んでもらいました。
薦められたのは南フランス産のヴァケラス。軽くてフルーティな赤ワインで、チーズとも合わせて楽しみました。
食後のチーズはすべてタイ産
メインとデザートの間には、オプションでチーズを注文。トレーには7種類のチーズが盛られていて、なんと全てタイ国内産ときいてびっくり。チェンマイ産、チェンライ産、ナコンパトム産がありました。いつのまにか、タイでもこんなにいろんなチーズが生産されていたのですね。
それにしても、全種類を1切れずつ盛り合わせてくれて、たったの350バーツというのもびっくり。地産地消のメリットであることは間違いありません。
チーズはテイストが軽いものから重いものへと、時計回りに順に食べられるように並べてありました。お皿にはベリーやナッツのソースも添えてあります。ドライフルーツの入ったパンのスライスも出してくれました。もっちりしたパンがチーズともよく合っていました。
チーズは美味しかったですが、さすがに量が多すぎて限界に。今回は1人1皿で注文しましたが、2人でシェアすることもできるそう。次回は1人分をシェアにしたほうがいいかなと思います。
野菜をアレンジしたデザート
セットメニューのデザートはチョコレートとオレンジのお菓子。ただ、残念ながら私はグルテンフリーのため、別メニューになりました。
グルテンフリー用には、なんとビーツを原料にしたお菓子。本物そっくりに作られたビーツの形のチョコレートの中に、なめらかなクリームが仕込まれています。食べるとほんのりとビーツの香りがするのも斬新。ビーツが使われているのがチョコレートなのかクリームなのかは、残念ながら判別できませんでした。もしかしたら両方だったのかもしれません。
以前食事したときも、トウモロコシのアイスクリームが出てきて驚きました。ジェームの料理は、チェンマイの農場から取り寄せた野菜を使用しているそうです。料理だけでなく、デザートにも野菜をうまく取り入れていると思います。
トウモロコシのアイスクリームについては、ジェームのピクニックランチの記事をご参照ください。
ジェーム (J’aime by Jean-Michel Lorain)の ピクニック ランチ食後のコーヒーとプティフール
セットメニューには、食後のコーヒー又は紅茶も含まれて、可憐なプティフール三種も添えられます。
三品のランチメニューとはいえ、本当に充実の内容。そして、全体的に非常にリーズナブルでもあると思いました。
食事の途中で、ロランシェフが各テーブルを訪れ、一緒に記念写真も撮ってもらいました。バンコクにいながら、こんな体験が出来て感動!
次回のロランシェフの来タイ予定は2022年11月だそうです。来タイのお知らせやメニューは、レストランのホームページの「News & Promotion」の欄で告知されます。興味のあるかたは是非チェックしてみてくださいね。
J’aime by Jean-Michel Lorain の基本情報
J'aime by Jean-Michel Lorain
住所:U Sathorn Bangkok, 105, 105/1 Soi Ngam Duphli Thung Maha Mek Sub-district Sathorn District, Bangkok 10120 Thailand
営業時間:ランチ 金曜日〜月曜日12:00〜14:30(ラストオーダー)
ディナー 木曜日〜月曜日18:00〜21:30(ラストオーダー)
公式サイト:https://jaime-bangkok.com