クローモ・バンコク・キュリオ・コレクションbyヒルトン宿泊記|9つの宝石に彩られたタイ最新のアートホテル

クローモ・バンコク

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クローモ・バンコク・キュリオ・コレクションbyヒルトン宿泊記

バンコクのメインストリート、スクンビット通りに2025年9月末、新しい感性を持ったライフスタイルホテルが誕生しました。

そのホテルとは、「クローモ・バンコク・キュリオ・コレクションbyヒルトン(KROMO Bangkok, Curio Collection by Hilton)」。

ヒルトングループが展開する、独立系ホテルの個性を活かした高級ブランド「キュリオ・コレクション」のタイ初進出となるホテルです。

クローモ・バンコク
タイ初のキュリオ・コレクションbyヒルトン

開業後間もない2025年10月、私はクローモ・バンコクに実際に宿泊し、ホテルの魅力をじっくりと体験する機会がありました。

全館に散りばめられた「9つの宝石」を探す旅のようなスペシャルな滞在の様子をお届けします。特に感性の高い女性客におすすめしたいホテルです。

期間限定のプロモーションが行われていることもあります。予定が決まっている方は、AgodaBooking.comで早めの価格チェックをおすすめします。

クローモ・バンコク
特に感性の高い女性客におすすめしたいホテル

クローモ・バンコク・キュリオ・コレクションbyヒルトンとは?

クローモ・バンコクは、日本人旅行者にも馴染み深いBTSプロンポン駅から徒歩圏内という絶好のロケーションに位置しています。

タイの伝統文化を再解釈した「コンテンポラリー・タイ」のデザインが特徴で、一歩足を踏み入れると、そこには洗練されたアートの世界が広がっています。

キュリオ・コレクションbyヒルトンとは?

キュリオ・コレクションは、世界中の個性豊かなホテルを厳選したヒルトンの“ソフトブランド”です。画一的なチェーンホテルのサービス基準や安心感(ヒルトン・オナーズ特典など)を維持しつつ、内装やストーリー、食事はその土地独自の魅力を100%活かしたもの。つまり、「ヒルトンの安心」と「デザイナーズホテルのワクワク感」を同時に味わえる贅沢なブランドなのです。

クローモ・バンコク
タイの伝統文化を再解釈した美しいデザインのホテル

クローモ・バンコクの独創的なコンセプト

クローモ・バンコクの最大の特徴は、「Cabinet of Wonders(驚きのキャビネット)」というコンセプトです。館内全体がまるでタイの色彩と文化を詰め込んだ宝石箱のようにデザインされています。

館内に秘められた「9つの宝石」の物語

タイの首都バンコクの世界一長い正式名称「クルンテープ・マハーナコーン…」の中には、「ノパラット(Noparat)」という言葉が登場します。これは古代インドを由来とする「9つの宝石」(ガーネット、ダイヤモンド、ムーンストーン、キャッツアイ、エメラルド、ルビー、イエロー・サファイア、ブルー・サファイア、ジルコン)」を指します。

これらの宝石は、太陽系の惑星や神々と結びついており、身につける人に幸運をもたらすと信じられています。

クローモ・バンコクでは、この9つの宝石をデザインソースとして各エリアに配置しています。

クローモ・バンコク エレベーター
エレベーターホールは「ムーンストーン」をイメージ
  • エントランス:ダイヤモンド
  • ガーデン:ガーネット
  • ダイニングエリア:イエロー&ブルー・サファイア
  • エレベーター:ムーンストーン
  • レセプション:エメラルド
  • ラウンジ:キャッツアイ
  • ゲストルーム:ルビー
  • スイミングプール:ジルコン

チェックインの時には、「クローモ・パスポート」という小冊子が渡され、館内の宝石スポットを巡ってスタンプを集めるアクティビティも楽しめます。大人の遊び心をくすぐる演出です。

クローモ・バンコク プール
赤い「ジルコン」をイメージした可愛いプールサイド

タイ人アーティスト「ナックロップ・ムーンマナット」の世界

館内を彩るアートの主役は、タイを代表する現代アーティスト、ナックロップ・ムーンマナット(Nakrob Moonmanas)氏。

彼の作品は、一見メルヘンで穏やかな童話の世界のようですが、よく見ると反復される人物像や均質な構図の中に、現代社会の緊張感や秩序が静かに織り込まれています。この「心地よい違和感」が、洗練されたホテル空間に奥行きと知的な刺激を与えています。

タイ コンテンポラリー・アート
館内にアクセントを添えるタイ人アーティストの作品

宿泊レビュー|タイ文化の洗練を肌で感じる

ここからは、実際の滞在の流れに沿ってクローモ・バンコクの魅力を深掘りして行きます。

ホテル到着|サファイアをイメージしたエントランス

タクシーを降りて一歩入ると、そこはサファイヤをイメージしたイエローとグリーンの世界。1階にはフレンチ・ビストロ「コレット・ダイニング」と、併設の「コレット・カフェ&バー」があり、宿泊客以外でも気楽に立ち寄れるオープンな雰囲気です。

ロビーの中央に鎮座する、たくさんの引き出しが付いたオブジェには驚きました。引き出しを自由に開けてみると、中から「おみくじ」が取り出せる仕組み。到着早々、このホテルの遊び心に印象付けられました。

クローモ・バンコク ロビー
ロビーに置かれたオブジェの引き出しを開けると「おみくじ」風のメッセージ

チェックイン|7階のスカイ・ガーデン・ロビーでチェックイン

メインのレセプションは7階にあります。ここは「エメラルド」をテーマにした、緑豊かなガーデンをイメージした開放的な空間。スタンディングスタイルのレセプションで、冷たいチェンマイ産のホワイト・フラワー・ティーをいただきながらチェックイン。

クローモ・バンコクのレセプション
「エメラルド」をイメージしたクローモ・バンコクのレセプション

同じフロアには「ヴィラ・クリエイティブ・ソーシャル・スペース(Vilah Createve Social Space)」と呼ばれる広いラウンジがあり、ここは「キャッツ・アイ」がコンセプト。シャム猫をモチーフにした椅子や小物がさりげなく置かれ、リモートワークやちょっとした打ち合わせにも最適な、静かでクリエイティブな空間です。

クローモ・バンコクのラウンジ
「キャッツアイ」をイメージしたラウンジには猫モチーフがいっぱい

客室レビュー|コーナー・ジュニア・スイートの「大人可愛い」誘惑

今回は、運よくアップグレードしていただき、「コーナー・ジュニア・スイート」に宿泊しました。

客室フロアのコンセプトは「ルビー」。ただし、鮮やかな赤ではなく、グレーイッシュで落ち着きのあるピンクで統一されています。

客室には、ふかふかのキングサイズのベッドの他、ソファ&コーヒーテーブル、ワーキングデスク、バーコーナーがあります。電気周りや水道など、室内の設備は最新で快適。

それにしても、「大人可愛い」という言葉がこれほど似合う部屋があるでしょうか。家具のデザインからファブリックの質感まで、すべてが柔らかで上品。特に女性なら、部屋に入った瞬間に感嘆の声を上げてしまうはずです。

クローモ・バンコク 客室
少し広めの「コーナー・ジュニア・スイート」

ウェルカムスイーツ

テーブルの上には、ジュエリーボックスの扉付きの箱が置かれていました。開けてみると、9つの宝石を模したタイの伝統菓子「ウン・クロープ」が。一つひとつの色もフレーバーも異なり、とっても美味しい!伝統的なお菓子をここまで現代的かつラグジュアリーに昇華させるセンスには脱帽です。

おしゃれなタイ菓子のティーセット
タイの伝統菓子「ウン・クロープ」がまるで宝石のように美しい

アメニティ

コーヒー:バンコクの本格派ロースタリー「RISE Coffee」のネスプレッソ・カプセル。

バスアメニティ:タイの最高級スパブランド「HARNN(ハーン)」。

バスローブ:ナックロップ氏のアートが施された淡いピンクの個性的なデザイン。

細部に至るまで「タイの今」を感じさせるセレクションは、まさにキュリオ・コレクションならではのこだわりです。

クローモ・バンコクのバスローブ
個性的なデザインのバスローブ

部屋からの眺め

角部屋だったので窓が2箇所あり、スクンビットの都会的な街並みを間近に見下ろすことができました。

ワーキングデスク
細部までこだわりのある可愛いワーキングデスク

バスルーム

淡いピンクのタイルが可愛いバスルームで、大きな窓があり、スクンビットの街並みが広がります(もちろんスクリーンも付いています)。鏡にはスタッフからの手書きメッセージもあり、温かいホスピタリティを感じました。

クローモ・バンコクのバスルーム
スクンビットの街並みが一望できるバスルーム

客室選びのコツ

クローモ・バンコクの客室は全306室で、今回ご紹介した「ジュニア・コーナー・スイート」以外にも、スタンダードな「クラシック・ルーム(30㎡・バスタブなし)」など全10タイプの客室があります。バスタブがある客室は、「プレミアム」以上のタイプになります。

バスタブの有無広さによって料金が変わるため、Agoda や Booking.com で写真や詳細を確認することをお勧めします。

クローモ・バンコク クラシックルーム
標準タイプのクラシックルームはシャワーのみ

ホテル内のウェルネス施設とダイニング

屋上プールとフィットネス

スクンビットの街が一望できるルーフトップのスイミングプールは、赤いジルコンをコンセプトとしています。とてもおしゃれなデザインで、特に夜のライトアップがとても素敵でした。

プールサイドは、バンコクの街歩きに疲れた時にホッとできる癒し空間でもあります。同じフロアにフィットネスジムも完備されています。

ホテル内にスパはありませんが、周辺には徒歩数分圏内に質の高いマッサージ店が多くあるため、不便を感じることはありません。

クローモ・バンコク 屋上プール
最上階の屋上プールは夜のライトアップも素敵

フレンチ・ビストロ「コレット」でのディナー

1階にある「コレット・ダイニング(Colette Dining)」は、肩肘張らないアットホームなフレンチ・ビストロです。私はディナーにブイヤベースとラタトゥイユをいただきましたが、フランスの家庭料理のような温かみのある味わいで、心からリラックスできました。宿泊者割引もあるので是非試してみてくださいね。

フレンチ・ビストロ「コレット」のディナー
アットホームなフランス料理が食べられる「コレット・ダイニング」

朝食レビュー|料理の種類とおすすめメニュー

ゆっくり休んだ翌朝、1階のコレットで朝食。クローモ・バンコクの朝食は、よくある大型ビュッフェではありません。豪華な「ブランチ・セット」形式です。

10種類のメイン料理から1つ選び、そこに以下のものがセットになります。

・ヘルシージュース(3種類から選択)

・コーヒーまたは紅茶(カプチーノなどもあり)

・フレッシュフルーツ

・ペイストリーまたはデザート

フレンチビストロ「コレット・ダイニング」
イエロー・サファイアをイメージした「コレット・ダイニング」

私はソーセージが主役の「Chipolata Royale」を注文。パンをグルテンフリーに変更してもらうなど、細かなリクエストにも快く応じてくれました。

一皿一皿丁寧に盛り付けられた料理をゆっくりと味わうスタイルは、ホテルの朝食というよりも、街中のおしゃれなカフェで過ごしているような気分でした。

ちなみに、このブランチセットは850バーツで、ビジターの利用も可能だそうです。

クローモ・バンコク 朝食
朝食の「ブランチ・セット」は野菜もたっぷり取れてヘルシー

周辺観光・ショッピングの利便性

クローモ・バンコクの立地は、観光客にとって「最強」といっても過言ではありません。周辺は日本人も多く住むエリアのため、美味しい日本食からローカル屋台、高級レストランまで食事の選択肢には困りません。

エムスフィア
ホテルの向かい側にあるラグジュアリーなモール「エムスフィア」

・エムスフィア:2023年末にオープンした最新モールがすぐ目と鼻の先。

・エンポリアム・エムクオーティエ: 徒歩圏内にバンコクを代表するデパートが揃います。

・ベンチャシリ公園: 朝のウォーキングに最適。

・アクセス: BTSプロンポン駅(徒歩9分)、MRTスクンビット駅(徒歩10分)。旧市街や中華街への観光も非常にスムーズです。

ベンチャシリ公演
朝のウォーキングにぴったりのベンチャシリ公演

まとめ|感性を刺激する「新しいタイ」の体験

クローモ・バンコク・キュリオ・コレクションbyヒルトンでの滞在を一言で表すなら、「感性がアップデートされる宿泊体験」です。

単に豪華なだけでなく、タイの伝統、色彩、そして現代アートが見事に調和した空間は、そこにいるだけでクリエイティブな刺激をもたらしてくれます。

こんな人におすすめ:

・普通の高級ホテルには飽きてしまった方

・アートやデザインが好きな女性旅

・バンコクの最新スポットを網羅したいトレンドに敏感な方

・ヒルトンの安心感と、個性的で可愛いインテリアを両立させたい方

ビジネスライクなホテルが多いスクンビットエリアにおいて、これほどまでに「大人可愛い」と「洗練」が同居したホテルは稀有な存在です。次にバンコクを訪れる際は、ぜひこの「宝石箱」の中に足を踏み入れてみてください。

クローモ・バンコク

クローモ・バンコク・キュリオ・コレクションbyヒルトン基本情報

KROMO Bangkok, Curio Collection by Hilton

住所:Soi 29 Sukhumvit Road, Klongton Nua, Wattana, Bangkok Thailand

アクセス:BTSプロンポン駅より徒歩9分、MRTスクンビット駅より徒歩10分

公式サイトhttps://www.hilton.com/en/hotels/bkkqqqq-kromo/

クローモ・バンコク・キュリオ・コレクションbyヒルトンの地図

参照サイト

ศิลปวัฒนธรรม(芸術文化)「ความหมายวรรคต่อวรรค คำต่อคำ ชื่อเต็ม “กรุงเทพฯ” เมืองหลวงของไทย(タイの首都『バンコク』の正式名称の、句ごと・語ごとの意味)」 (silpa-https://www.silpa-mag.com/culture/article_133542)

(株)アルバ「ナヴァラトナと9つの宝石の意味」(https://www.albajapan.com/navaratna/

ナックロップ・ムーンマナット氏の公式サイト(https://www.nakrobmoonmanas.com

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