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タイを代表するヘリテージホテル マンダリンオリエンタル バンコク
マンダリンオリエンタル バンコク (Mandarin Oriental, Bangkok) は、1876年創業のバンコクで最も古い西洋式ホテルです。日本の天皇陛下をはじめ、世界各国の元首やVIPが滞在するタイで最も格式の高いホテルでもあります。また、サマセット・モーム、三島由紀夫など、世界の著名な作家に愛されてきたことでも有名です。
ホテルを訪れていつも感心するのは、古い歴史のあるホテルでありながら、常に最先端のホテルであり続けているという点です。ホテルの改装も頻繁に行われていて、タイの伝統文化を大切にしながら、最新の技術の導入や環境問題への対応など、スピード感のある進化を遂げていて、いつも新しさがあります。
私はバンコクに長く住んでいますが、スパや食事でホテルを訪れたことは数えきれないほどあっても、宿泊は一度も経験がありませんでした。今回、新型コロナウイルスの影響で、ホテルがタイ在住者向けのプロモーションをされているとのご案内を頂き、初めてホテルに宿泊してみました。
マンダリンオリエンタル の3つの宿泊棟
マンダリンオリエンタルバンコクには、開業当初からの姿を留める「オーサーズウィング」、1958年設立の「ガーデンウイング」、1975年設立の最も新しい「リバーウィング」の3つの宿泊棟があります。ホテル全体の客室数は約300室ですが、そのうち約270室がリバーウィングにあり、ガーデンウィングには約30室、そしてオーサーズウィングには特別な2室のスイートルームがあります。
私は、歴史あるホテルに宿泊するとき、新館と旧館があれば迷わず旧館を選びます。ただ、マンダリンオリエンタルの場合、旧館であるオーサーズウィングのスイートルームは1泊100万円近くするため、とても手が届かないので、もし泊まる機会があれば、2番目に古いガーデンウイングに泊まりたいと思っていました。今回のプロモーションは、リバーウィングのお部屋が対象でしたが、少しわがままを言って、ガーデンウィングのお部屋を指定させて頂きました。
ガーデンウイングのチャオプラヤルームに滞在
ガーデンウィングは、オーサーズウイングのすぐ後ろに建っている宿泊棟です。最上階にはミシュラン2つ星を獲得したことで有名な「ル・ノルマンディ」というフランス料理のレストランがあります。ガーデンウィングには、チャオプラヤルームとチャオプラヤスイートの2種類の客室がありますが、私はチャオプラヤルームに宿泊しました。
ガーデンウイングは全体的に天井が低めで、それがかえってクラシカルな雰囲気を醸し出しています。一番の特徴は、客室の前と客室内に階段がついていることです。部屋に入るとすぐに吹き抜けのリビングスペースがあって、窓は壁一面のガラス張りになっています。窓からはチャオプラヤ川の景色が広がり、リゾート感があって開放的です。また、コロニアル調の装飾が、エレガントで落ち着いた雰囲気です。
窓際に置かれたテーブルには、ホテル特製のマカロンとチョコレート、さらにフルーツと総支配人からのメッセージカードがセットされていました。リビングの隅にあるバーコーナーには、コーヒーメーカーのほか、ありとあらゆる飲み物が用意されています。
リビングの小さな階段を昇っていくと、寝室とバスルームがあります。寝室はこじんまりとしていますが、リビングと別空間になっているため、落ちついて眠れそうです。バスタブはありませんが、大理石のシャワールームは細部にこだわりがあり、水栓金具もとてもエレガントです。バスローブはもちろんタイシルクです。
最近一新されたバスアメニティはプラスチックを一切使っていません。歯ブラシや綿棒や櫛はすべて木製、歯磨き粉はタブレット状で小さな缶に入っているという徹底ぶりです。水の入ったボトルもよく見るとバイオプラスチックで、ホテルの環境保護への取り組みの本気度が窺えます。
タイ在住者プロモーションを利用していたので、チェックインは朝8時、チェックアウトや夜8時という長い時間の滞在が可能でした。ハウスキーピングのサービスは、就寝前と起床後の2回ありました。客室滞在中に一番うれしかったのは、部屋を留守にしている間にターンダウンに来てくれたメイドさんが、気を利かせて私のパソコンにマウスパッドや延長コードを追加してくれたり、持ってきた本にホテルのしおりを挟んでくれてあったことです。こうした小さな気遣いこそが、ホテルの大きな財産であることは言うまでもありません。
オリエンタル スパ ではスイートルームがおすすめ
ランチが終わると一番楽しみにしていたオリエンタルスパに行きました。今回のプロモーション料金には60分のマッサージが含まれていましたが、スパ好きの私は追加料金を支払って、トリートメントルームをオリエンタルスイートにアップグレードしてもらいました。(オリエンタルスパの詳細を読む)
朝食はリバーサイドのザ・ヴェランダで
朝食会場はリバーサイドの「ザ・ヴェランダ」というレストランです。天気のよい日だったので、テラス席で川の景色を眺めていると、バンコクにいることを忘れそうなほどリゾート感一杯です。朝食はオーダー式ビュッフェで、メニューから好きな物を好きなだけ注文すると、テーブルまで運んでくれます。
私は小麦のアレルギーがあるので、グルテンフリーのものしか食べられません。メニューには書いてありませんでしたが、パンケーキをグルテンフリーで作ってもらえるかと聞いてみると、「もちろんできますよ」と言って、とびきり美味しいふわふわのグルテンフリーのパンケーキを作ってくれました。食事に関して色々と心配のある私には、このような臨機応変な対応はとてもありがたかったです。
また、ちょうどお誕生日だったため、サプライズでフルーツの盛り合わせを用意し、朝から歌まで歌ってお祝いしてくれました。本当にびっくりして、ちょっと照れくさかったですが、素敵な誕生日の朝を迎えられました。
豊富なホテルのダイニング
マンダリンオリエンタル ホテル には、バンコクを代表する有名なレストランが何店も入っていて、ホテルから一歩も出ずに、ずっとホテルで食事していても飽きることがないほどです。まず一番人気は、アフタヌーンティーで有名な「オーサーズラウンジ」とミシュラン2つ星の「ル・ノルマンディー(フランス料理)」でしょう。ほかにも、船でアクセスする川の対岸のタイ料理レストラン「サラ・リムナーム(2020年9月現在は休業中)」やランチビュッフェが大人気の「ロードジム」、乾季のみオープンする川辺のイタリア料理レストラン「チャオ・テラッツァ」、別館の中華レストラン「ザ・チャイナハウス(2020年9月現在は休業中)」など、バンコクを代表する存在感あるレストランばかりが揃っています。
在住者プロモーションでは、「Fan of M.O.」というメンバーシップ プログラムに登録すると、ダイニングやスパで利用できるリゾートクレジットが付いてくるので、本当にお得感がありました。
オーサーズラウンジ :マンダリン オリエンタル ホテル
オリエンタルホテル 周辺やリバーサイドを散策
マンダリンオリエンタルホテルは、その昔、船が主要な交通手段だった時代にバンコクで初めて馬車のために造られたチャルンクルン通りにあります。この辺りは、現在の都心からは少し離れた旧市街地になるため、周囲は少し時代遅れな商店が多く残っています。ただ、最近は旧市街の古い建物を改装した、ビンテージ感の残るお洒落なレストランやカフェが増えているので、周辺を少し散策してみるのも面白いでしょう。
バンコクの中心街に行く際は、ホテルから無料の送迎船に乗ってBTSサパーンタクシン駅まで行き、BTS でアクセスすることができます。また、川の斜め対岸にあるバンコクの最新かつ最大のショッピングモール「アイコンサイアム」までの無料送迎船もあります。王宮や三大寺院など有名な観光地へ行くにも、チャオプラヤ川のフェリーを使えば意外と簡単に行くことが出来て便利でしょう。
マンダリンオリエンタル バンコクの基本情報
Mandarin Oriental, Bangkok
住所:48 Oriental Avenue, Bangkok, Thailand
アクセス:BTSサパーンタクシン駅からホテル専用送迎船で5分
ウェブ: https://www.mandarinoriental.co.jp/bangkok/chao-phraya-river/luxury-hotel
マンダリン オリエンタル バンコクのマップ:
※PR記事ではありませんが、本当におすすめなので情報載せておきます!
「Experience The Legend」タイ在住者向け宿泊プロモーション(〜2020年11月30日まで)
デラックス・プレミア・ルーム(Deluxe Premier Room) THB9,999++/1泊
デラックス・スイート(Deluxe Suite)THB19,999++/1泊
(料金に含まれるもの)
・1室2名分の宿泊料金(バトラーサービス付)
・ザ・ヴェランダでの2名分の朝食
・オリエンタルスパでの2名分のトリートメント
(デラックスプレミアルーム60分/デラックススイート90分)
・アーリーチェックイン8:00am、レイトチェックアウト8:00pm
・駐車場料金
・Fan of M.O.への登録により、滞在中スパやダイニングに利用できるリゾートクレジットを付与
(デラックス プレミア ルーム2,000THB/デラックス スイート6,000THB)