オンアン運河 ウォーキングストリート:バンコク中華街のナイトマーケット

オンアン運河

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2020年完成の新観光スポット オンアン運河 ウォーキングストリート

オンアン運河 ウォーキングストリート (Ong Ang Walking Street) は、バンコクの中華街にあるオンアン運河沿いのナイトマーケットです。バンコク都が推進するバンコクの景観改善プロジェクトとして、2020年10月に完成し、新しい観光スポットとして注目を浴びています。

オンアン運河
オンアン運河ウォーキングストリートは新しい観光スポット

オンアン運河は、バンコク旧市街に古くからあるインド人街パフラットと中華街サムペン市場の間を流れています。オンアン運河ウォーキングストリートでは、中華街やインド人街にある老舗の美味しいローカルフードや、街の歴史や文化を感じさせるカラフルなストリートアートなどを楽しむことができます。

オンアン運河ウォーキングストリート
ストリートアートやローカルグルメが楽しめる

オンアン運河景観改善プロジェクトとは?

かつては東洋のベニスと呼ばれるほど水上交通が発達していたバンコク。何千もの運河が網の目のように整備され、船が一般的な移動手段でした。運河には船で商品を売る商人も行き来し、水上マーケットが発達していました。

自動車の登場による陸上交通の発達で、運河の交通量は減り、水上マーケットも次第に消えていきました。

オンアン運河 改修前
改修前のオンアン運河

今では生活排水を垂れ流すためのドブ川と化してしまったバンコクの運河。バンコクの環境改善と美化のために、かつての運河を蘇らせようと、最近バンコク都が中心となった運河沿いの街並み改善プロジェクトが進められています。

オンアン運河もその一つ。プロジェクトの完成により、運河沿いの景観はがらりと変わりました。水質管理により汚臭もなくなり、新しい観光スポットとして注目が集まりました。

このオンアン運河景観プロジェクトは、国連ハビタット福岡本部が主催する2020年アジア都市景観賞も受賞しています。

オンアン運河 景観改善プロジェクト
バンコク都の景観改善プロジェクトで美しく生まれ変わった

オンアン運河ウォーキングストリートの場所

オンアン運河は、タイの王宮があるラタナコーシン島を取り囲むように人口的に掘られたロープクルン運河の南端にあります。周囲には中華街(ヤワラート)やインド人街(パフラット)があります。

運河の正式名称はロープクルン運河ですが、同じ運河なのに、エリアによってバーンラムプー運河(カオサン通りの近く)、オンアン運河(中華街の近く)など、昔ながらの名前で呼ばれています。

ロープクルン運河
オンアン運河の正式名称はロープクルン運河

オンアン運河ウォーキングストリートのある約1キロほどの区間は、5つの橋がかかっています。下の図の一番上から順に、

①ダムロンサティット橋(チャルンクルン通り)

②パーヌパン橋(ヤワラート通り)

③ハン橋(パフラットとサンペン・レーンの中間)

④ボピットピムック橋(パフラットとサンペン・レーンの中間)

⑤オーサターノン橋(チャオプラヤ川のそば)

オンアン運河 橋
オンアン運河ウォーキングストリートには5つの橋がかかっている

ちなみに、ウォーキングストリートには、上の図のような可愛いデザインのマンホールの蓋が5カ所あるので、歩きながら見つけてみましょう!

オンアン運河ウォーキングストリートへは、MRTブルーラインのサームヨート駅からダムロンサティット橋まで徒歩1分で行けます。

ダムロンサティット橋
チャルーンクルン通りのダムロンサティット橋はMRTサームヨート駅から徒歩1分

オンアン運河ウォーキングストリートの見どころ

オンアン運河ウォーキングストリートは、オンアン運河の両岸に整備された1キロほどの遊歩道です。金曜日から日曜日の夕方から夜にかけて、250軒以上の食堂や屋台がオープンし、様々なアクティビティが行われています。

大きく2つのエリアに分けて、各エリアの特徴と見どころをご紹介しましょう。

オンアン運河ウォーキングストリート
ローカルグルメやアクティビティが満載!

ストリートアートとカヤックを楽しむ

①ダムロンサーティット橋から②パヌパン橋まで

このエリアでは、地域の歴史と多様な文化のストリートアートが描かれた壁がずっと続いています。散策したり、写真を撮ったりするのが楽しいエリアです。

オンアン運河 ストリートアート
オンアン運河地域の歴史や文化を表現したストリートアート
ASIN ストリートアート
著名なタイ人アーティストASIN(アシン)さんの作品

オンアン運河では、カヤック体験も楽しめますが、カヤックの受付はダムロンサティット橋のすぐそばにあります。カヤックは1組30分で、料金は無料。受付で申し込むとLINEで順番を教えてくれるので、待ち時間も散策が続けられます。

オンアン運河 カヤック
無料で貸し出しているカヤック乗り場

軽食や雑貨の屋台も出ていますが、オンアン運河で楽しみなローカルグルメは、このエリアではなく、次のパヌパン橋からボピットピムック橋のエリアに集中しています。

インド人街と中華街のローカルグルメを楽しむ

②パヌパン橋から④ボピットピムック橋まで

パヌパン橋とボピットピムック橋の中間にある③ハン橋(タイ語はサパーンハン)は、インド人街パフラットと中華街サンペン・レーンのちょうど中間にあります。

ハン橋を中心に、オンアン運河のインド人街側にはインド料理屋台、中華人街には中華料理屋台がずらりと並びます。

サパーンハン ハン橋
ローカルグルメはサパーンハンの周辺に集中している

本格的なローカルグルメが並ぶこのエリアが、オンアン運河ウォーキングストリートのハイライトともいえるでしょう。バンコク屈指のストリートフードを目がけて多くの人が集まってきます。

インド人街(パフラット)側

本格的なインド料理の屋台がたくさん並びます.

パフラット インド料理店
パフラットにあるインド料理店

中華街(サンペン・レーン)側

クイチャーイ・サパーンハンという中華風ニラ饅頭のお店がとても有名です。饅頭の具はニラだけでなく、たくさんの種類があります。好きな具の饅頭を選ぶと、大きなフライパンで揚げ焼きにしてくれます。カリカリになったニラ饅頭と甘辛い特製のタレの組み合わせが絶品。賑やかな屋台で食べると一段と美味しく感じられます。

ニラ饅頭
ニラ饅頭で有名な「クイチャーイ・サパーンハン」

運河沿いだけでなく、サンペン・レーンやパフラットの路地を入っていくと、昔ながらのお店がずらりと並んでいるので、散策するのも楽しそうです。

サンペン・レーン
路地を少し入ると地元の人たちの生活が垣間見える

また、中華街にあるアマホステル (Ama Hostel Bangkok) に続く路地は、赤い提灯がたくさん吊され、夜になってライトアップされると幻想的な雰囲気になりますよ。

アマホステル
アマホステルの周辺は夜になるとライトアップが幻想的

タイの伝統的なローイクラトン祭りも開催

2021年はコロナの影響で、バンコクではずっとロックダウンが続いていましたが、ようやく10月頃から規制緩和。毎年10月から11月頃に開催されるタイの伝統的なローイクラトン祭りも無事開催されました。バンコクの多くの場所に会場が設置されましたが、オンアン運河も会場となりました。

オンアン運河 ローイクラトン
華やかな電飾に彩られたローイクラトン祭りの会場

オンアン運河ウォーキングストリートは華やかな電飾に彩られ、コンサートが開催されたり、クラトン(灯籠)の屋台が出されました。プラユット首相夫妻をはじめ、多くの人々がクラトン(灯籠)を流すために訪れて、いつも以上の賑わい。

バンコクのローイクラトン祭りをどこで過ごすか迷ったら、オンアン運河に行くのもおすすめですよ。

ローイクラトン祭り
クラトン(灯籠)を流す順番を待つたくさんの人々

オンアン運河 ウォーキングストリートの基本情報

Ong Ang Walking Street

アクセス:MRTサームヨート駅から徒歩1分
開催日時:木曜日〜日曜日14:00〜22:00
公式FB:https://www.facebook.com/ถนนคนเดินคลองโอ่งอ่าง-Ong-Ang-Walking-Street-105148818062020

オンアン運河 ウォーキングストリートのマップ

オンアン運河ウォーキングストリート
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