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タイ初のミシュラン三つ星|ソーン バンコクが体現する、至高の南タイ料理

ソーン バンコク

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スクンビット26の一軒家に、タイの食の歴史が宿っています。ソーン バンコク(Sorn Fine Southern Thai Cuisine)は、南タイ14県の厳選食材と伝統技法を礎に、バンコクのファインダイニングシーンを塗り替えてきたレストランです。

2025年版ミシュランガイドではタイ初の三つ星を獲得。予約はさらに困難を極めますが、それでも世界中の美食家が席を争います。

ソーンが位置するスクンビットエリアの特徴や周辺ホテルについては、スクンビット・エリアガイドをご覧ください。

洗練された南タイ料理レストラン ソーン バンコク

ソーン バンコク(Sorn Fine Southern Thai Cuisine)は、2018年8月にスクンビット26にオープンした、わずか20席の一軒家レストランです。

その料理の質とコンセプトの鮮やかさはたちまち評判を呼び、オープンからわずか4ヶ月後に発表された2019年版ミシュランガイドで1つ星を獲得。その後も昇格を重ね、2025年版ではタイ初の三つ星レストランとなりました。

ソーン バンコク
スクンビット26の一軒家
ソーン バンコク
2019年にミシュラン1つ星を獲得、現在は3つ星に

私がソーンに予約の電話をしたのは、2018年11月上旬でした。電話を受けた係の人が、すでに2019年3月末まで予約が一杯で、4月以降の予約受付をいつ開始するのかは、まだ決まっていないと言われました。

ところがその日、奇跡的に1月26日のランチタイムにキャンセルが出たため、絶妙なタイミングで予約を入れることが出来たのです。(注:2024年12月現在はランチタイムは営業していません)

最近は、バンコクにも予約が取れないレストランが少しずつ増えてきましたが、ソーンもそんな人気店の1つです。

ソーン バンコク
わずか20席のゆったりした店内

ソーンを誕生させた南部タイ出身の二人のタイ人

ソーンをオープンしたのは、タイ南部のナコンシータマラート県出身の2人のタイ人男性です。

一人は都内に数店舗の支店をもつ人気の南部タイ料理レストラン「バーンアイス」のオーナーであるアイス氏です。彼は、祖母のレシピをもとに、父親が開いたレストランを引き継ぎ、大成功を収めています。

もう一人は、アイス氏の学生時代からの友人で、ソーンのシェフを務めるヨート氏です。

ソーン バンコク
タイ南部の食文化を紹介する博物館のようなエントランス

二人は、一般的な南部タイ料理のイメージが、野暮ったくてやたら辛い料理、シーフード料理くらいでしかないことに異議を唱え、南部タイにはもっと様々な料理や素晴らしい食材がたくさんあることを知ってほしいという思いで、このレストランをオープンしたそうです。

レストランに一歩足を踏み入れると、南部タイの各県で採れた様々なお米を入れた瓶が、まるで博物館のように展示されていて、南部タイの食材に対する強い思い入れが伝わってきます。

ソーン バンコク
タイ南部の各地で生産されたお米が入った瓶

南部タイの食材に徹底的にこだわるタイ版「美味しんぼ」

ソーンで提供される料理は、タイ南部14県から取り寄せた、選りすぐりの食材に徹底的にこだわり、昔ながらの伝統的な調理法を使って調理しているそうです。

オーナーのアイス氏は、ソーンを開業する前に、2年間もの時間をかけてタイ南部各地を巡り、徹底的な食材調査をしたそうです。まるでタイ版「美味しんぼ」の世界です。

現地の人々と出会い、その土地ならではの食材や食文化を教えてもらい、その成果が結集されたのがソーンの料理なのです。レストランの食材は、現地の生産者や漁師から毎日直送されているそうです。

ソーン バンコク
タイ南部を代表する料理「カオヤム」

このように、今まであまり知られていなかった現地の食材に脚光を当て、洗練された料理として新たな価値を生み出すことは、実はとても大きな意味があると思います。

お店の名前である「ソーン(ศรณ์)」はタイ語で、「帰依」を意味する「ソーラナ(สรณะ)」が語源です。ソーンというレストランビジネスを通じて、レストラン関係者が自分で身を立て、さらに他人からも頼られる存在になってほしいという思いが込められているそうです。

ソーンは、南部タイの食材の生産者たちに、経済的自立や新たなビジネスチャンスを提供しているともいえるでしょう。

ソーン バンコク
マレーの食材トーチジンジャーのソルベ

こまやかな演出でサービスされる究極の22品

ソーンのメニューは2,700バーツ++のコースメニューが1つしかありません。(注:2019年当時。2026年5月現在は7,800バーツ++に改定されています)

コースでは、突き出し、前菜8品、カオヤム、メイン6品、ご飯、つけあわせ、カレー&ココナツライス、口直しのソルベ、デザート、コーヒー又は紅茶(プチフール付)が順に出てきます。

コースの内容は、季節やその日送られてきた食材によって、少しずつ変わるようです。

ソーン バンコク
タイ南部はシーフードが豊か、中華系移民が多いため豚肉料理も豊富

1つ1つの料理は、伝統的な料理でありながら、西洋料理のように美しく盛り付けられ、少しずつ運ばれてきます。特に前菜はすべて一口で食べられるサイズで、ワインとの相性もぴったりです。

ちなみにワインメニューも豊富で、ワインや日本酒などとのペアリングメニュー(現在は4,900〜8,800バーツ、ペアリングの種類による)もあります。

ソーン バンコク
ワインセラー

食事だけでなく、食器も貝殻のスプーンやココナツのお皿など、南部タイらしさにこだわっています。まるで会席料理のように、料理に合わせて一品一品食器が変化するので、目でも楽しめます。

しかも、たった一口サイズの料理のために、そのメニューに合わせた特注のお皿まで作らせているというから驚きです。

ソーン バンコク
貝殻のスプーン

ソーンの料理が非常にわかりやすい一品をご紹介します。

これは食後のデザートとコーヒーの間にサービスされた、メニューに載っていない一品です。ソーンのマークが入った缶詰がテーブルに運ばれてきました。

何だろうと思って缶を持ち上げると、なんと中身は冷たく冷やした小さなグラスに入った一切れのスイカでした。

実はこのスイカ、トラン県のスコン島で栽培された特別なスイカなのだそうです。地質の関係で、スコン島のスイカは、本土のスイカよりも甘みが濃厚になるのだとか。一口食べると本当に甘い!

しかも、たった一切れのために、このオリジナルの缶まで作っているとは・・・。

ソーン バンコク
トラン県スコン島のスイカ

最初から最後まで、驚きと感動の連続。どの料理も本当に美味しくて、素晴らしい食事が体験できました。全部の料理をご紹介したいところですが、何しろ22品もあるので、特に印象的だった料理だけご紹介しますね。

ところで、少しずつ出てくるとは言っても、さすがに量が多くて、メインのあたりで相当苦しくなりました。

持ち帰りしてもいいかと聞いたら、タイでは珍しく持ち帰り禁止とのこと。もったいないと思いながらも、メインは半分ほどしか食べられませんでした。

なのに、なぜかやはりデザートは別腹で、つい完食してしまいました。その日は夜まで満腹状態で、ランチを選んで正解だったようです。(注:2025年5月現在はランチタイムは営業していません)

ソーン バンコク

ソーン・バンコク の基本情報

Sorn Fine Southern Thai Cuisine
住所
:56, Sukhumvit 26 Alley , Klongton, Klongtoey, Bangkok 10110 Thailand
営業時間:日曜日〜金曜日 18:00〜22:00 土曜日は定休日
予約方法:<海外からの予約>毎月15日0時(バンコク時間)よりメール(reservation@sornfinesouthern.com)にて予約分を受付。
<タイ国内からの予約>オンライン予約はTableCheckより毎月25日12時(バンコク時間)に翌月分を開始(25日が土曜日の場合は24日)。
詳細は公式サイトをご確認ください。
アクセス:BTSプロンポン駅から徒歩7分
公式サイトhttps://sornfinesouthern.com/

ソーン バンコク のマップ

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