※本サイトの記事には広告が含まれています
Aksorn バンコクの概要
Aksorn バンコク(アクソーン・バンコク)は、2020年末にチャルーン・クルン通りで開業したタイ料理レストランです。

開業当初から話題になったのは、世界で初めてタイ料理でミシュランの星を獲得したことで有名なディビッド・トンプソン氏の新しいレストランだったからです。

歴史あるノスタルジックなチャルーン・クルン通りにあるお洒落でカジュアルな雰囲気のレストランでは、100年前のレシピにさりげないアクセントを加えた極上のタイ料理が楽しめます。

Aksornバンコクのロケーション
Aksorn バンコクはチャルーン・クルン通りのマンダリン・オリエンタル・ホテルのすぐそばにあります。最寄駅はBTSサパーン・タクシン駅で、駅からは徒歩10分程度です。
Aksornは5階建ての古いビルの最上階にあります。
実はこのビル、現在タイで最大手のセントラル・デパートの一号店だった場所です。

1950年に開業した当初は、セントラル・トレーディング・ストアという名称で、主に輸入の雑誌・本、雑貨などを販売していたそうです。
2020年にビルの改修が行われ、「セントラル:ザ・オリジナル・ストア」としてオープン。1階には昔のセントラルの面影を残すレトログッズなどが販売されているほか、バーなども併設しています。

Aksornはディナータイムのみ営業するため、Aksornが18時のオープンと同時にショップはクローズしてしまいます。
レストランとショップの入り口は一緒なので、営業していないショップの中にあるエレベーターを使って、5階のレストランに行きます。

タイ料理界の立役者デイビッド・トンプソン氏
Aksorn バンコクをプロデュースしたのは、オーストラリア人のデイビッド・トンプソン氏。20代の時にタイ料理に魅せられ、シドニーでタイ料理レストランを経営していた時、コモ・ホテルズ・グループのオーナー、クリスティナ・オン氏の目に留まり、2001年にロンドンのコモ・ハルキン・ホテルでタイ料理レストラン「ナーム(Nahm)」を開業します。

開業して間もなく、ナームはロンドンのミシュラン・ガイドで1つ星を獲得。世界で初めてミシュラン・スターを獲得したタイ料理レストランという快挙を成し遂げました。

その後、2010年にバンコクのコモ・メトロポリタン・ホテルに「ナーム」が開業。バンコクでも話題のレストランになりました。
さらには、「サムラップ・サムラップ」のプリンシェフをはじめ、デイビッド氏の下で働いた多くのタイ人シェフたちが独立して、バンコクのタイ料理界に新風を吹き込んでいます。
デイビッド氏は2019年にナームを去り、2020年末にAksornバンコクで新たなスタートを切ったのです。

Aksornの店内の雰囲気

Aksornは比較的小さなレストランで、ホールの一角にオープンキッチンがあり、カジュアルで活気のある雰囲気です。
特に魅力的なのは、小さなテラスにあるテーブル席。テラスからはチャルーン・クルン通りの下町風の街並みが見下ろせるほか、近くにあるルブア・ホテルのライトアップが美しく見えます。

テラス席だけでなく、店内の窓からも川沿いのアイコン・サイアムが見えて、ちょっと非日常感を感じさせてくれました。
店内のお客さんは西洋人が半数以上で、やはりディビッド氏の評判もあるのだと思います。
その日はディビッド氏はレストランにはいませんでしたが、運が良ければ会うこともできるそうです。

古典タイ料理のセットメニュー
Aksornのメニューは100年前のタイの古典料理を中心にしたもので、セットメニュー(3,400バーツ)が一種類のみ。ワインペアリング(2,900バーツ)も可能です。
昔の宮廷料理など、一般的なタイ料理レストランではあまり見かけない、珍しい料理が並びます。
個人的に印象的だったのは、さまざまな果物や野菜を大胆に組み合わせて、オリジナルの風味を加えつつ、とても食べやすく仕上がっていたこと。
それでは、この日食べたセットのお料理を紹介しましょう。
前菜三品
①ラーティアン(ล่าเตียง)
みじん切りにした海老を香草などと一緒に炒め、網の目のように焼いた卵で装飾した料理。

②ネームトート(แหนมทอด)
イサーン風ソーセージの揚げ物。揚げたてでさっくり軽やかな歯応えです。

③マーウアン(ม้าอ้วน)
今まで食べたことのない初めての料理。後から調べてみたら、今ではほとんど見かけることのなくなった珍しい料理のようでした。

メイン料理6品
①ムーヤーン(หมูย่างน้ำปลาหวานกับสละและปัวปลี)
豚肉を焼いたものに甘めのディップソースをつけていただきます。ディップソースにはサラクという果実が入っていて、少し甘めですが絶品でした。

②ケーンカリー(แกงกะหรี่ปลากับฝักแม้ว)
こってりした魚のカレーですが、大きめに切ったハヤトウリがコクを抑えて、食べやすく仕上がっていました。

③南タイ風アチャール(อาจาดภาคใต้)
酸味のあるピクルスのような料理。パイナップル、未熟パパイヤ、スターフルーツが入って、独特の爽やかな風味を出していました。

④アヒル肉の煮込み(เป็ดต้มใบมะดัน)
アヒル肉をマダンという木の葉っぱと一緒に煮込んだ料理。

⑤タイ風サラダ(พล่าปม้า)
ヤムの一種で「プラー」と呼ばれるタイの古典的な和物。蟹肉とセロリーをココナッツクリームで合えていました。

⑥スナップエンドウの炒め物(ผัดถั่วลันเตาหวาน)
これは見たままのシンプルな料理ですが、歯ごたえ良いエンドウが絶妙でした。

デザート2品
①ファックトーン(ฟักทอง)とカーオニァオ・ケーオ(ข้าวเหนียวแก้ว)
かぼちゃのお菓子(ファックトーン)とココナッツミルクと砂糖で味付けしたもち米のお菓子(カーオニァオ・ケーオ)、さらに鶏卵素麺に似たフォイトーン(ฝอยทอง)をトッピング。どれも伝統的なタイ菓子3種の盛り合わせです。

②ピアックプーン(เปียกปูน)
もち米とココナッツミルクで作る「ういろう」みたいなタイのお菓子。ココナッツの殻を焼いた炭で黒く色付けしています。一般的なピアックプーンとは桁違いにとろけるような滑らかな出来上がりで、キャラメルのようなキャンディのトッピングも美味でした。

食事を終えた感想
古典的なタイ料理をお洒落に美味しく仕上げてあって、最後まで楽しむことができました。何よりも、フォーマルすぎず、肩肘張らないくつろいだ雰囲気がとても居心地が良くて、ポイントが高かったです。

ただ、個人的にもともと少食なのもありますが、全体のお料理の量は少し多めでした。メイン料理が食べきれなかったのですが、テイクアウトOKだったので、パックに入れてもらい、持ち帰らせていただきました。

レストランの予約はお店のサイトからオンラインでできます。最近のバンコクのレストランには珍しく、クレジットカードの登録だけで、デポジットの支払いが必要なかったのも良心的だと思いました。
Aksorn バンコクの基本情報

Aksorn Bangkok
住所:Central: The Original Store 5th Floor, 1266 Charoenkrung Road, Bang Rak, Bangkok 10500 Thailand
営業時間:18:00〜22:00
アクセス:BTSサパーン・タクシン駅より徒歩10分
公式サイト:https://www.aksornbkk.com
Aksorn バンコクのマップ
こちらの記事もご参考に!
