バーン ルアン ラジャマイトリ :チャンタブリ の歴史ホテル

バーン ルアン ラジャマイトリ

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チャンタブリ旧市街の川沿いの宿 バーン ルアン ラジャマイトリ

バーン ルアン ラジャマイトリ ヒストリック イン (Baan Luang Rajamaitri Historic Inn)は、タイ東部のチャンタブリ県の旧市街にあるホテルです。150年前に建てられた古い木造の民家を改装した、わずか10室の小さなブティックホテルです。チャンタブリの歴史や文化に触れることができる宿として、とても注目を浴びています。

バーン ルアン ラジャマイトリ
チャンタブリーの旧市街にある150年前の建物
チャンタブリー旧市街
わずか10室の小さなブティックホテル

ホテルは、かつて商業地として栄えたチャンタブーン川沿いの旧市街地にあります。この辺りでは、5年ほど前から地元の非営利団体や住民たちが協力して、昔ながらの町並みを保存するプロジェクトが開始されました。ホテルの建物は、もともと地元の名士であるルアン・ラジャマイトリの家でしたが、現在は地域の人々が共同所有者となり、お金を出し合って修復し、ホテルとして運営されています。

バーン ルアン ラジャマイトリ
かつて商業地として栄えてチャンタブーン川流域
バーン ルアン ラージャマイトリー
地元の住民たちが協力して修復し、ホテルの共同所有者となっている

ホテルの周囲には、徒歩圏内にカトリック聖堂や宝石市場など見どころも多く、観光客目当てのお店がずらりと並んでいるため、周囲を散策だけでもかなり楽しめます。

チャンタブリー
見どころの多いチャンタブーン川流域の旧市街

チャンタブリの名士 ルアン・ラジャマイトリが住んだ家

150年前に建てられたこの家には、かつてルアン・ラジャマイトリという人が住んでいました。彼の元々の名前はプーム・プンシーといい、1876年生まれのチャンタブリ出身の中華系ビジネスマンでした。チャンタブリにゴム栽培を伝えたことで有名な人物です。

ルアン ラジャマイトリ
ホテルの1階にあるルアン ラジャマイトリに関する展示スペース

タイのゴム産業は世界トップクラスの輸出量を誇りますが、もともとはマレーシアがイギリスの植民地だった時代にイギリス人によってブラジルからゴムの木が持ち込まれ、タイ南部に伝えられました。ルアン・ラジャマイトリは、南部プーケットに立ち寄った際にゴムの苗木を手に入れ、チャンタブリでの栽培を成功させます。ゴムの栽培がタイ東部でも始まったことは、チャンタブリのみならず、タイ国にとって大きな経済的貢献を意味します。そのため、一介のビジネスマンであったにも関わらず、「ルアン・ラジャマイトリ」という官位名をタイ国王ラーマ6世から特別に下賜されたのです。また慈善家としても有名で、チャンタブリの人々にとても慕われていたそうです。

バーン ルアン ラジャマイトリ
客室の壁に飾られた歴史的な資料

ゴムの木にちなんだ客室の名前

ホテルは木造の2階建ての建物です。1階は通りに面して開け放たれ、ルアン・ラジャマイトリに関する資料や彼の使用した備品などが展示されています。展示は宿泊客でなくても見学ができますが、2階にある客室には宿泊客しか立ち入ることはできません。展示スペースの隅に小さな受付のカウンターがあって、ここでチェックインをします。

バーン ルアン ラジャマイトリ
宿泊客専用の階段を上がって2階の客室へ

木造の古い階段をゆっくりと上っていくと、廊下があって両側に客室の扉があります。2階からさらに小さな階段を上っていくと、眺めのよい小さな屋上に出ることができます。

バーン ルアン ラジャマイトリ
10室ある客室は全て異なるレイアウト
バーン ルアン ラジャマイトリ
2階からさらに屋上に上がる階段

それぞれの客室は15〜22㎡で、全て異なるレイアウトです。客室にはラージャマイトリーの歴史にちなんだ名前が付けられていて、私が泊まった部屋は「ルークヤーン(ゴムの種)」というロフト付きのお部屋でした。部屋の中にはロフトに上がる小さな階段があり、ロフト部分の2人分のベッドと1階のソファベッドと合わせて、3人まで泊まれます。バスルームはかなり狭く、バスタブもありませんでしたが、150年前の建物とは思えないくらい、きちんと水道設備が整えてありました。

バーン ルアン ラジャマイトリ
ロフト付きの「ルークヤーン(ゴムの種)」という名前の客室
バーン ルアン ラジャマイトリ
ロフトスペースにあるツインベッド
バスルーム
狭いけれどきちんと整備されたバスルーム

窓の外には小さなベランダがあり、チャンタブーン川と古い街並みが見えます。部屋の中も、窓からの眺めも、全てがノスタルジックで、古い時代にタイムスリップしたような気分でした。

チャンタブーン川
屋上から見た夕暮れ時のチャンタブーン川

川沿いのテラスでタイ風朝ごはん

朝食メニューと朝食の時間は、チェックインの際に予約しておきます。ホテルにはレストランはありませんが、朝食は1階にある川沿いのテラスでサービスしてくれます。朝食はセットメニューになっていて、メインはお粥、クイチャップ、目玉焼きの3種類から1つ選ぶことができます。豆乳やパートンコーなどもセットになっていて、タイらしいローカル感たっぷりです。チャンタブーン川の流れを眺めながらの清々しい朝食でした。

バーン ルアン ラジャマイトリ
朝食は川沿いのオープンテラスで
タイ料理 朝食
メインはクイチャップとお粥。パートンコー、豆乳、タイ菓子などがセットに。

バーン ルアン ラジャマイトリ の予約方法

今回はホテルに直接連絡をとって予約をしました。まず電話をすると、LINEのID(を教えてくれて、その後全てLINEでのやりとりになりました。宿泊費を予約時に支払う必要があったので、銀行口座を教えてもらい、振り込んだ後に銀行の振り込み控えをLINEで送りました。後になってアゴダでも予約できることが分かったのですが、アゴダを使い慣れた人ならこちらの方が簡単かなと思います。(アゴダの予約サイトを見る

バーン ルアン ラジャマイトリ
ラージャマイトリーの歴史にちなんだ客室の名前

バーン ルアン ラジャマイトリ

バーン ルアン ラジャマイトリ の基本情報

Baan Luang Rajamaitri Historic Inn
住所
:252 Sukhaphiban Road, Watmai, Mueang Chanthaburi District, Chanthaburi
アクセス:バンコクから車で約4時間

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