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Jampa (ジャムパー)プーケットの概要
Jampa Restaurant (ジャムパー・プーケット・レストラン)は、2021 年にプーケット島北部で開業したコンテンポラリーな西洋料理のレストランです。
持続可能な取り組みを行うレストランに対してミシュランガイドから贈られる「ミシュラン・グリーン・スター」を獲得しました。

広大な森林の中に現れる洗練されたレストランでは、敷地内の広大な農園で採れた野菜やタイ南部の食材を使った、優しい味わいの美しい料理が堪能できます。

Jampa プーケットのロケーション
Jampa は、プーケット国際空港から車で20分。プーケット島北部の森林地内にあります。
プーケットというとビーチリゾートというイメージですが、実は小高い山も多く、起伏が激しい島なのです。
Jampaレストランへの道のりは、あまり開発が進んでいない曲がりくねった田舎道。通りがかる車も少なく、本当にこの道でよかったのかと不安になるほどでした。

Googleマップをナビゲーションにしながら、車を運転していくと、ようやくリゾートらしき敷地の大きな門の前に到着しました。
守衛さんにレストランに食事に来たと告げると、門の中に入れてくれましたが、そこからさらに道が続き、本当にここにレストランがあるのかと不安になるほどでした。
門から1キロほど入ったところに、ようやくレストランの建物が見えてきました。

2026年開業予定のウェルネスリゾートTri Vananda
あとでわかったのですが、この緑あふれる広大な敷地は、現在Tri Vananda(トリヴァナンダ)というリゾートホテルの建設中。
プーケットの高級リゾートホテル「トリサラ(Trisara)」と同じオーナーで、ウェルネスに特化したラグジュアリー・リゾートが2026年に開業予定なのだそうです。
リゾートの完成模型を見ると、本当に広大な敷地の中に、わずか75戸の分譲ビラと60室のリゾートホテルが点在するようです。なんとも贅沢な敷地の使い方ですね。

ジャムパー・レストランの店内
車を駐車場に停めると、すでに守衛の方から連絡があったのか、スタッフの方が外に出てきて案内してくれました。
ウッドデッキ調のブリッジを通って、レストランの建物に入ります。

レストランは壁が全てガラス張りになっていて、とても明るい雰囲気でした。
すごい田舎道を走ってきた先に、こんなにモダンで美しいレストランがあるなんて、ある意味とても驚きです。
窓の外には緑あふれる森林が見えて、まだ未開発の大自然の中にいることが実感できます。

店内はバーラウンジとダイニングルームに分かれています。
まずバーラウンジでウェルカムドリンクをサービスしていただき、その後ダイニングルームに移動しました。
日曜日のランチタイムでしたが、ゲストはわずか数人のみ。
ディナータイムの方が人気だということでしたが、個人的には、この緑あふれる空間を楽しむには、ランチタイムの方が絶対におすすめだと思います。

オランダ人シェフのリック・ディンゲン氏
Jampa Restaurantのシェフはオランダ人のリック・ディンゲン氏。まだ若くてとてもフレンドリーな方でした。
以前はバンコクにある「サーベルバーグ(Savelberg)」や「ハオマ(Haoma)」という著名なレストランで働いていたそうです。
数年前にJampaレストランのシェフとしてプーケットに移住してきました。
Jampaレストランは、周囲に広大な農場があります。リックシェフは、毎日農場に行って、その日に使う食材を自分の目で見ながら採取しているそうです。
バンコクとプーケットでは、ライフスタイルがすっかり変わってしまいましたが、現在の生活にとても満足しているとお話ししてくれました。

「Jampa Experience」メニューの内容
ジャムパー・プーケットのメニューは、コンテンポラリーな西洋料理。
私は7品のJampa Experienceという4200バーツのテイスティング・メニューを注文しました。
ランチタイムであれば、4品のランチコース(2250バーツ)もありますが、テイスティング・メニューの方が、一品の量が少なめで、さまざまな料理が楽しめるので、おすすめです。
お料理のコンセプトは、プーケット、クラビ、パンガーなど、タイ南部の地元の食材を活かした地産地消。季節ごとにメニューの内容も変わるそうです。
そして、ゴミを出さない「ゼロ・ウェイスト(Zero Waste)」に取り組んでいて、環境保護を意識している点も特徴といえます。

ウェルカムドリンク

最初にバーラウンジでウェルカムカクテルをいただきました。
トマトジュースをベースにしたヘルシーなノンアルコールのカクテルに、タピオカのクラッカーにエッグヨークとトマトジャムをトッピングしたスナックが添えられました。
続いて、ダイニングテーブルに移動して食事をいただきます。

アミューズ

まず、3品のアミューズ。
枝木に盛り付けた2品は、タマリンドパウダーを添えたマッシュルーム・ソースの自家製パフ、そしてビーツパウダーを添えたメキシカン・サンフラワーというお花。
メキシカン・サンフラワーは、パリパリのお花をそのまま食べることができます。

続く3品目は人参のスライスのグレーズ。人参の甘みを極限まで引き出し、濃厚でとても美味しかったです。
さらに、お店の方のおすすめでもう一品追加したムール貝(220バーツ)。お花に包まれた盛り付けも可愛く、とても繊細なお料理でした。

前菜

盛りだくさんの突き出しに続いて、ようやく前菜のサービス。ここからが7品コースの始まりです。
前菜は3品。1品目はサワラ(King Mackerel)にブロッコリーにライチーや海葡萄をあしらったマリネ風のお料理。刺激的な酸味と海葡萄の食感が印象的でした。

2品目はグリーンピースの茶碗蒸し風。濃厚な牡蠣と爽やかなローゼルのバランスが良い感じです。
3品めはビーツのグリル。Jampaのシグネチャーメニューで、低温で長時間かけてグリルしたビーツをハーブで燻製にした1品。ビーツの旨味が引き出され、まるでお肉のような濃厚な味わいでした。

メイン

メインはお魚料理とお肉料理を1品ずつ。
まずお魚は、タイのアンダマン海沿いで獲れたクロハタに、魚のアラでとった出汁をベースにしたチョリソーソースを添えたもの。食材は捨てることなく、全て使い切るというコンセプトを実践している一品です。

お肉料理はなんと鳩肉が登場。鳩はタイ中部のカンチャナブリから仕入れたそうです。手羽先ともも肉で調理方法を変えています。もも肉に添えられた甘いベリーソースがとても美味しかったです。
デザート

続いてデザートも2品。
まず、口直しの酸っぱいパッションフルーツのソルベにクリーミーなサバイヨンソースを添えたもの。

その後メインのデザートは、サンチョーク(菊芋)とマルメロのコンポートに、針なしミツバチのはちみつのアイスクリーム添え。

最後にプティフールとエスプレッソをいただきました。プティフールは、プーケット・パイナップルのグリル、フィナンシェ、ココナッツ入りボンボンショコラ。
コース全体を通して、本当にたくさんの野菜が使われていて、自然の恵みをいただいているなぁと感じました。身体にも環境にも本当に優しいお料理だと思います。

シェフに案内していただく農園見学ツアー

食事が終わると、リックシェフ自ら農園を案内してくださいました。バギーに乗って広い農園を回ります。
農園には、様々な野菜はもちろん、ハーブ園、果樹園、蜂の巣箱、きのこハウス、養鶏場など、ありとあらゆる食材が栽培されていました。
バーベキュー用の炭までも自家製なのだそうです。

一つ一つの食材を説明していただき、この食材があの料理に使われていたのかと、料理に対する理解も深まりました。

何よりも、広大な森林の中にいるだけで、日常を忘れてリラックスすることができ、心が洗われるようでした。
美味しい食事だけではない、プラスアルファの魅力のある素晴らしいレストランだと実感しました。
土曜日限定のハイダウェイ

農園を案内していただいている時、敷地内にあるアウトドアのレストランにも立ち寄りました。その日は営業していませんでしたが、土曜日限定でランチが食べられる「Jampa by HIDEAWAY」という、もう一つのレストランです。
2900バーツのセットメニューがあり、毎週賑わうのだとか。今度は土曜日に再訪決定です!
私自身はプーケットは何度も訪れていますが、Jampaでは知られざるプーケットの魅力を発見することができ、とても充実したランチタイムになりました。
ジャムパー・レストラン・プーケットの基本情報

Jampa Restaurant Phuket
住所:46/6 Moo 3 Thep Krasatti, Thalang District, Phuket 83110 Thailand
営業時間:ランチ12:00〜15:00 ディナー18:00〜22:00
定休日:月曜日&火曜日
アクセス:プーケット国際空港から車で約20分
公式サイト:https://jamparestaurant.com