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バンコク旧市街ガイド|ラタナコーシン島と中華街で歴史と街歩きを楽しむ

バンコク旧市街

1782年、チャクリー王朝の初代王ラーマ1世は、チャオプラヤー川の蛇行部分を運河で繋ぎ、人工の島を築きました。滅亡したアユタヤを手本に設計されたその都市が、現在のラタナコーシン島です。その際、もともと王宮の土地に住んでいた華人が、ラタナコーシン島に隣接するサンペン地域に移住して形成されたのが現在の中華街の始まりです。

240年以上が経った今も、このエリアには王宮、寺院、交易の名残、そして華人移民が築いた商業地区が、ほぼそのままの位置関係で残っています。近代的なバンコクが高層ビルと高架鉄道で急速に更新されてきた一方で、旧市街だけは都市の成り立ちそのものを地図の上に保ち続けてきました。

近年は、歴史的な建物を活かしたレストランやカフェが増え、かつての倉庫街や路地が新たな文化の拠点として注目されています。ただし、ホテルなどの宿泊施設は限られており、このエリアはあくまでも「訪れて歩くところ」として計画するのが現実的です。

この記事では、ラタナコーシン島と中華街をエリアごとの歴史的文脈とともに案内します。バンコク全体の旅行計画については、バンコク完全ガイド もあわせてご覧ください。

このエリアの全体像

バンコク旧市街は、大きく4つのエリアに分けて理解すると歩きやすくなります。

① 王宮・寺院エリア

王宮、ワット・プラケオ、ワット・ポー、ワット・アルン。バンコク観光の中心であり、ラタナコーシン朝の宗教・政治的権威が集約された場所です。計画都市としての景観が今も維持されています。

② ターティアン〜リバーサイド

ワット・アルン対岸の船着場周辺、花市場、川沿いの食堂街。かつてチャオプラヤー川の水運で栄えた交易拠点で、現在も生活感と景観が共存しています。夕刻、対岸のワット・アルンに光が当たる時間帯が特に美しい。

③ カオサン・バーンラムプーエリア

観光客に知られるカオサン通りは現在、カジュアルなバーが並ぶ若者向けの街です。しかしその背後には、かつて副王(ウパラート)の宮殿を中心に栄えたバーンラムプー地域の歴史が残っており、路地を一本入るだけで喧騒とはまったく異なる風景に出会えます。

④ 中華街(ヤワラート)

ラタナコーシン島に隣接するヤワラート通り、ソンワート通り、タラートノーイ。ラーマ1世の時代に王宮建設のため移住した華人たちが築いた商業エリアです。昼は金行と市場、夜は屋台とネオン。近年はソンワート通りやタラートノーイを中心に、アートと飲食の再開発が進んでいます。

4つのエリアを横断して歩くことで、バンコクという都市の成り立ちが立体的に見えてきます。

バンコク旧市街の楽しみ方

歴史の層を歩いて体感する

このエリアの本当の魅力は、「名所を巡ること」より「歴史の重なりを歩いて感じること」にあります。王宮周辺の計画された景観、川沿いに自然発生した交易の名残、そして中華街の商業ネットワーク。それぞれ異なるルーツを持つ街が、現在も隣接して存在していることが、このエリアの特異性です。

バンコク旧市街 中華街
バンコク中華街の紙銭店

寺院と王宮文化

王宮周辺には数多くの寺院が点在し、観光地としてだけでなく、今も信仰の場として機能しています。ワット・プラケオ、ワット・ポーは象徴的な存在ですが、それ以外の小さな寺院にも、それぞれ異なる由来と表情があります。

リバーサイドの風景と余白

チャオプラヤー川沿いでは、都市の喧騒から切り離された穏やかな時間が流れています。対岸のワット・アルン、水上バスの往来、花市場の朝の活気。この街が水とともに発展してきたことを、肌で感じられる場所です。夕方のターティアン周辺は、バンコクの中でも特に印象に残る時間帯のひとつです。

中華街で味わう「もうひとつのバンコク」

ヤワラート通り周辺は、昼と夜でまったく異なる表情を見せます。昼は金行や乾物店が並ぶ商業の街、夜は屋台とネオンが広がる食の街。タイ文化の中に溶け込んだ華人文化という、バンコクのもうひとつの側面がここにあります。伝統的なレストランだけでなく、新世代のタイ人シェフが伝統を再解釈して作り出す新しいスタイルのレストランもお勧めです。

食とカフェで楽しむ旧市街

旧市街では、伝統的なタイ料理に加え、歴史的な建物を活かしたレストランやカフェが増えています。古い空間で食事をすること自体が、このエリアならではの体験です。ミシュランガイドにも紹介される隠れた名店が多いのも魅力です。

バンコク旧市街のナイトライフ

バンコク旧市街では、中華街やカオサン通りを中心に、個性的な夜遊びスポットが点在しています。

歩き方のコツ

ラタナコーシン島はコンパクトに見えますが、エリアごとに雰囲気が大きく異なり、歩く距離も想定より長くなりがちです。エリア別の移動手段を意識しておくと、効率と体験のバランスが取りやすくなります。

– 王宮周辺 → 徒歩中心

– リバーサイド → チャオプラヤー・エクスプレスボート+徒歩(ターティアン桟橋が起点)

– 中華街 → 徒歩+MRT(ワット・マンコン駅/サナームチャイ駅)

MRTのサナームチャイ(Sanam Chai)駅は王宮エリアへのアクセスに、ワット・マンコン(Wat Mangkon)駅は中華街の玄関口として機能します。2駅を使い分けることで、エリア間の移動が格段にスムーズになります。

バンコク旧市街(ラタナコーシン島&中華街)のマップ

バンコク旧市街 サナームチャイ駅
王宮エリアへのアクセスに便利なMRTサナームチャイ駅

宿泊について(参考)

旧市街は宿泊エリアとしては選択肢が限られますが、川沿いのブティックホテルや歴史的建築を活かした小規模ホテルなど、このエリアならではの滞在ができる宿が点在しています。景観と立地を最大限に活かした選択という意味で、宿泊する価値は十分にあります。

客室からワットアルンが見えるブティックホテル


旧雑誌社のビルを改装したスタイリッシュなホテル


中華街散策の拠点としておすすめのホテル

まとめ

ラタナコーシン島の旧市街は、バンコクという都市の起点をそのまま歩けるエリアです。王宮と寺院、川と交易、中華街の商業文化。異なるルーツを持つ街が今も隣り合っているこの場所を歩くことで、ガイドブックだけでは見えないバンコクの奥行きに触れることができます。

効率よりも体験を優先できる人にとって、旧市街は最も記憶に残るバンコクになるはずです。