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バンコク・サイアムエリアを代表する観光スポットのひとつ、ジムトンプソンの家。以前は館内撮影が禁止されていましたが、現在は写真撮影が可能になり、さらに3年ほど前には敷地内の施設が大きくリニューアルされました。久しぶりの再訪で目にした変化と、変わらぬ魅力をお伝えします。
ジムトンプソンの家とは
ジムトンプソンの家は、タイシルクの復興に貢献したことで知られるアメリカ人実業家ジム・トンプソン(1906年生まれ)が暮らした邸宅を、現在はミュージアムとして公開しているスポットです。第二次世界大戦中に情報将校としてタイに赴任したトンプソンは、退役後もバンコクに残り、センセープ運河の対岸に位置するバーンクルアの絹織物産業を世界市場へと育て上げました。1967年にマレーシアで謎の失踪を遂げ、その後ジムトンプソン・ブランドは独自の発展を遂げましたが、バーンクルアの手織りシルク産業はいま、存続の岐路に立たされています。

敷地内には、タイ各地から移築された古いチーク材の建築6棟を組み合わせて作られたハウスがあり、トンプソン自身が収集したアジアのアンティークコレクションとともに公開されています。時代を経ても色褪せないチーク材の建築美と、それを囲むトロピカルガーデンが作り出す空間は、タイの素朴な自然と文化をエレガントに結晶化させたようで、初訪問の方にも、何度目かの方にも発見がある場所です。

ジムトンプソンの家は、BTSナショナルスタジアム駅から徒歩数分のサイアムエリアに位置しています。周辺のホテルやレストランについては、バンコク・サイアム・ガイドもあわせてご覧ください。
撮影解禁——その経緯と注意点
以前は館内撮影が全面禁止でしたが、現在は写真撮影が可能になっています。コロナ禍で観光客が激減した時期に、来館者へのサービスとして撮影を許可したところ好評だったため、その後も継続されているとのことです。
ただし、フラッシュ撮影・自撮り・動画撮影は禁止。靴を脱いで入室するため、大きな荷物は入口のロッカーに預けます。撮影解禁によって見学の楽しみ方は大きく広がりましたが、他の見学者への配慮を忘れずに。

ガイドツアーとコレクション
ハウス内の見学はガイド同伴が必須です。日本語を含む5言語(タイ語・英語・フランス語・中国語・日本語)のガイドが用意されており、所要時間は35〜40分ほど。予約不要で参加できます。
混雑を避けるなら開館直後の10時到着がおすすめです。それでも連休中は日本人観光客を含む見学者が多く、早めの到着が安心です。

ツアーでは、トンプソンが収集したアジア各地のアンティークコレクションとともに、アユタヤ時代の建築様式をベースに西洋人として暮らしやすく改築されたインテリアを見学します。
建築好き、アンティーク好きにはとりわけ刺さる内容です。


なかでも印象に残ったのは、ガイドさんが「コレクションの中で最も貴重」と説明したある仏像でした。頭部は失われていましたが、袈裟のひだの彫刻にドヴァーラヴァティー様式が見てとれ、一個人のコレクションに収まっていることへの驚きとともに、トンプソンがいかに深くアジアの文化と向き合っていたかを実感させられました。


新しくなったショップと新設の展示室とジムズ・テラス
ガイドツアーの最後に案内される新設の展示室は、モダンな構成で映像コンテンツが充実しています。バーンクルアの絹織物産業との関係など、トンプソンの足跡を映像で辿ることができ、予想以上に見応えがありました。

展示室はそのままショップの2階へと繋がっており、2階にはジムズ・テラスというカジュアルなレストランが新設されています。ハンバーガーなど軽食中心のメニューで、テラスからは敷地内の建築物を眺めることができます。タイ料理以外の軽めの食事をとりたい場合や、子ども連れの方にも使いやすい選択肢です。

ショップも改装されており、1・2階建ての広々とした空間になりました。入場料なしで入れるため、見学をしない方でも気軽に立ち寄れます。定番のシルク製品をはじめ、バッグ、食器、インテリア雑貨など、ジムトンプソンブランドのアイテムが揃っています。


今回のリニューアルでは、ミュージアム敷地内にジムトンプソン・ファームの特産品を扱うコーナーとシルクカフェも新たに加わり、施設全体の回遊性が高まりました。

リニューアルしたレストランとThe OSS
敷地内のメインレストランも、約3年前に全面改装されました。以前は池のほとりにオープンエアのテラス席があり、それが魅力のひとつでしたが、リニューアルによってガラス張りの壁で囲まれた構造に変わっています。開放感は薄れましたが、空調の効いた快適な空間になりました。


料理は伝統的なタイ料理から、全国各地の料理をモダンにアレンジしたメニューへと刷新されています。味は丁寧で、価格は観光地水準といったところ。人気のため、ランチタイムはほぼ予約で埋まります。訪問を予定している方は事前予約を強くおすすめします。

レストランの2階には「The OSS」というラウンジが新設されました。昼間はティーラウンジ、夜はバーとして営業しており、落ち着いた上品な雰囲気です。アフタヌーンティーの場としても良さそうで、ゆっくり過ごしたい方に向いています。

ジムトンプソンの家は、撮影解禁と施設リニューアルによって、以前とはかなり異なる体験ができるスポットに変わっていました。建築・アンティーク・タイ文化に関心のある方はもちろん、センセープ運河をはさんで向かいに広がるバーンクルアの歴史に興味のある方にも、出発点として訪れる価値のある場所です。

ジムトンプソンの家の基本情報
Jim Thompson House Museum
住所:6 Soi Kasemsan 2, Rama 1 Road, Bangkok
営業時間:毎日10:00〜17:00(最終ガイドツアー17:00)
入場料 大人:250バーツ 10〜21歳:150バーツ(ID要) 障害者:150バーツ 9歳以下:無料
※チケットは当日窓口のみ販売。オンライン予約・販売はありません。
アクセス:BTSナショナルスタジアム駅1番出口から徒歩数分。
公式サイト:https://jimthompsonhouse.org
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