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バンコクのスクンビット地区のホテルの選び方とBTSスカイトレインの駅別おすすめホテルを解説します。
前半はスクンビット地区の特徴やホテルの選び方予約時、後半で駅別のおすすめホテル8選を、バンコク在住者の目線で詳しく解説していきたいと思います。
これからバンコク・スクンビット地区でホテルを予約しようと考えている方のご参考になれば幸いです。
バンコク・スクンビット地区のホテルの選び方
スクンビット地区の場所
バンコクのスクンビット地区は、スクンビット通りというバンコク都心から東方向に伸びる幹線道路沿いのエリアを意味します。特に日本人旅行者に人気のホテルエリアです。
スクンビット通りでも、ホテルが集まっている人気のエリアはごく一部で、歓楽街、ビジネス街、商業地域、住宅街など、エリアによって様々な特徴があります。
スクンビット地区の人気エリアは、赤い星のマークが付いた4つの駅周辺です。
スクンビット地区のホテルをおすすめする理由
スクンビット地区のホテルが人気の理由はいろいろありますが、特に次の4つがおすすめポイントだと思います。
- 高架鉄道(BTSスカイトレイン)が走っていて移動に便利。
- バンコク在住日本人が多く住む地域のため、日本人に対応したホテルやお店が多い。
- ショッピングモール、レストラン、カフェ、ルーフトップバーなど、お出かけスポットが充実している。
- ホテルの数が多く、高級ホテルからバジェットホテルまで、選択肢が広い。
スクンビット地区でホテルを選ぶ時の注意点
スクンビット地区は人気のエリアですが、ホテルを予約する時に注意した方がいい点もあります。
滞在する時期や目的にもよりますが、知っておくとバンコク滞在がより快適になるでしょう。
1.バンコク名物の渋滞
スクンビット通りは、バンコク都心の幹線道路のため、交通量が非常に多く、渋滞が発生しやすいです。一度渋滞にハマってしまうと、いつ目的地に着くのか全く時間が読めなくなります。タクシーなどの車より、鉄道(BTS)で移動することをおすすめします。
2.スクンビット通りの「ソイ」
スクンビット地区では、スクンビット通りを中心に、「ソイ」と呼ばれるたくさんの道路が左右に伸びています。それぞれのソイに番号がついていて、「スクンビット・ソイ16」などと番号で呼ばれています。
「ソイ」は大小ありますが、細いソイでは一方通行などの交通規制があり、渋滞しやすい傾向があります。
できれば、ソイの奥にあるホテルは避けて、スクンビット通りに近い場所にあるホテルに滞在することをおすすめします。
3.バンコクの天候(洪水と日差し)
バンコクの雨季は5月から10月ごろです。スクンビット地区では雨季に大雨が降って洪水になる地域もあります。万一道路が冠水しても、徒歩で帰れる場所かどうかもポイントです。BTSの駅から「スカイウォーク」という高架通路に直結しているホテルであれば、洪水の心配はありません。
また、南国バンコクでは炎天下をできる限り歩かずに移動することも重要です。特に1年で最も気温が上がる3月〜4月は注意しましょう。駅から「スカイウォーク」を歩くと、屋根があるので、日差しを遮ってくれて快適です。
結論:BTSの駅とスカイウォークに近いホテルがおすすめ
渋滞、洪水、暑さなど、バンコク特有の問題を回避するには、BTSの駅に近いホテルを選ぶことを強くおすすめします。
また、BTSの駅からスカイウォークでホテルに行けるかどうかも、ホテル選びの大きなポイントです。
スクンビット地区で人気のBTS主要4駅
スクンビット地区で最も人気のあるホテルエリアは、BTSの主要4駅周辺。都心から近い順に、BTSナナ駅(Nana)、BTSアソーク駅(Asoke)、BTSプロンポン駅(Phrom Phong)、BTSトンロー駅(Thonglor)となります。
実は、スクンビット通りは、BTSナナ駅付近から始まって、なんとタイとカンボジアの国境まで続いているとても長い道路です。
BTSスクンビット線は延伸工事が進んでいて、最近はバンコクの隣のチャチュンサオ県まで伸びています。
ただ、バンコク郊外のBTS駅付近には、遊びに行ける場所は少なく、旅行者にはとても不便です。通常、旅行者にとって、バンコクのスクンビット地区というと、バンコク郊外ではなく、バンコク都心のごく一部の地域のことを意味しているんです。
スクンビット地区の主要4駅の周辺は、それぞれ特徴がはっきり分かれています。各駅の特徴を一言でまとめるとこんな感じです。
- ナナ駅:インド人街と歓楽街が入り混じった独特の雰囲気
- アソーク駅:ビジネス街で、BTSとMRTの乗換え駅
- プロンポン駅:駅周辺に大型ショッピングモールが直結、在タイ日本人が最も多く住むエリア
- トンロー駅:在タイ日本人も多く住む落ち着いた住宅街
注意すべき点は、スクンビット地区では、たった一駅違うだけで、ガラリと雰囲気も変わるということ。
ホテルを選ぶ時には、BTSのどの駅の近くなのかも、じっくり調べておくといいでしょう。
私が個人的に選ぶとすれば、おすすめ順は、下記の通りです。
①アソーク駅(Asoke)
②トンロー駅(Thonglor)
③プロンポン駅(Phrom Phong)
④ナナ駅(Nana)
それでは、主要4駅のさらに詳しい特徴と代表的なおすすめホテルをご紹介しましょう。
スクンビット地区のBTS主要4駅周辺の特徴とおすすめホテル
BTSアソーク駅
BTSアソーク駅周辺の特徴
アソーク駅は、スクンビット地区で唯一、高架鉄道(BTS)と地下鉄(MRT)の乗換えができる駅になります。2つの路線が使用できるため、交通アクセスが抜群です。
アソーク駅周辺はビジネス街ですが、地下鉄(MRT)は旧市街まで続いていて、バンコク三大寺院など、有名な観光地が多いバンコク旧市街や中華街にも遊びに行きやすいです。
アソーク駅に直結した「ターミナル21」という大きなショッピングモールもあり、ショッピングにも便利。
とてもロケーションが良いため、アソーク駅周辺にはホテルが多く、特にスカイウォークに直結するホテルが複数あるのも特徴です。
BTSアソーク駅周辺のおすすめホテル
1.シェラトン・グランデ・スクンビット・ホテル
Sheraton Grande Sukhumvit, a Luxury Collection Hotel, Bangkok
ホテルはアソーク駅から徒歩3分。駅からスカイウォークで行くことができます。
1996年開業の老舗ラグジュアリーホテルは、伝統的なタイの建築様式を取り入れた、落ち着きのある客室が魅力です。
特に、豪華なスイートルームはバンコクの喧騒とは隔絶された贅沢な空間。屋外ジャクジーもある緑あふれるガーデンテラス付きのラーマ・スイートは、ラグジュアリーなプライベートビラのようです。
熱帯植物が生い茂るトロピカルなプールも人気で、リゾート感に溢れています。
ホテル内のイタリアン・レストラン「ロッシーニ」やタイ料理レストラン「バジル」もとても有名です。
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2.ソラリア西鉄ホテルバンコク
Solaria Nishitetsu Hotel Bangkok
アソーク駅の改札のすぐ目の前にホテルの入り口がある駅直結型ホテル。日本の西鉄ホテルグループが2019年12月にオープンしました。
総支配人を含め、日本人スタッフが10人もいて、まるで日本のホテルにいるみたいな気分になります。
まだ施設が新しく、随所に日系ホテルらしい配慮がなされています。ホテルは4つ星クラスのため、料金もそれほど高くなく、コスパがとてもいいホテルです。
ホテル内に日本料理「梅の花」があり、本格的な和食の朝ごはんが食べられるのも魅力です。
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BTSトンロー駅
BTSトンロー駅周辺の特徴
BTSトンロー駅周辺は住宅地で、日本人を含めた長期滞在者が多く住む地域です。
そのため、キッチンや洗濯機付きの長期滞在向けのホテル(サービスアパート)が多くあります。
また、日本食レストランをはじめ、レベルの高いお洒落なレストランやバーも充実しています。
最近は駅のそばに新しいホテルがいくつかできて、バンコクで暮らすような滞在が楽しめるようになりました。
BTSトンロー駅周辺のおすすめホテル
1.インターコンチネンタル・バンコク・スクンビット・ホテル
InterContinental Bangkok Sukhumvit
2023年12月開業の新しいホテル。トンロー駅から徒歩5分で、スカイウォークからも近いです。
タイの伝統文化を新たに解釈したコンテンポラリーなデザインのインテリアがとても素敵です。特にホテルのエントランスロビーの美しさが際立っています。
館内には、ウェルネスゾーン、バー、ラウンジなどが完備していて、スタイリッシュな滞在が楽しめます。
クラブラウンジへのアクセス付きの客室もあり、よりプライベートなサービスを受けることができます。
明るいインテリアのオールデイ・ダイニング「アヴァ・ブラスリー」での朝食は、ビュッフェとアラカルトを組み合わせた充実メニューです。
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インターコンチネンタル・バンコク・スクンビットの詳細は、別のページにも詳しくまとめていますので、ご参考ください。
インターコンチネンタル・バンコク・スクンビット宿泊記 アヴァ・ブラッスリー@インターコンチネンタル・バンコク・スクンビット2.バンコク・マリオット・ホテル・スクンビット
Bangkok Marriott Hotel Sukhumvit
2016年開業で、BTSトンロー駅から徒歩4分。スカイウォークの入り口がホテルのすぐ目の前にあります。
日本人スタッフもいて、日本人の旅行者にも長期滞在者にも人気があります。
客室は、通常のホテルタイプの客室とキッチンや洗濯機付きの長期滞在型レジデンスの2つのタイプがあります。
レジデンスは落ち着いた雰囲気のインテリア。旅行者であっても、レジデンスに1泊単位で宿泊することも可能です。
一方、ホテルタイプの客室はモダンな雰囲気。客室のバスタブが窓際にあって、バンコクの夜景を見ながらバスタイムが楽しめるのが素敵です。
評判の良いステーキハウス、クラブラウンジ、スパ、プールなど、館内の施設も充実しています。
特におすすめは、32階の屋上にある「オクターブ」。360度全方向の夜景が楽しめ、バンコクでもトップクラスの人気ルーフトップバーです。
オクターブ・ルーフトップバーの詳細はこちらのページにまとめています
オクターブ ルーフトップバー (Octave Rooftop Bar)バンコク・マリオット・ホテル・スクンビットの宿泊料金をチェック!
3.マディ・パイディ・バンコク・ホテル
Madi Paidi Bangkok, Autograph Collection
2023年開業のマリオット系デザインホテル。BTSトンロー駅から徒歩4分のスクンビット・ソイ53通りにあります。大通りから外れた閑静な住宅街です。
マリオットホテルグループの個性的な高級ホテル「オートグラフコレクション」のタイで一番目のホテルです。
細部にまでタイ文化にこだわったオリジナルでお洒落なデザインが魅力です。
全58室のみの小規模なホテルで、館内の施設は、ロビーラウンジのレストラン「エカラック」1ヶ所と屋上のプールのみ。上質な隠れ家的存在です。
「エカラック」は、朝食からディナーまで、終日営業しています。タイ料理と西洋料理を提供していて、モダンに進化させた独創的なメニューが特徴です。
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BTSプロンポン駅
BTSプロンポン駅周辺の特徴
バンコク在住日本人が最も多く住むエリアで、日本食材のスーパーマーケットや日本料理店をはじめ、日本人向けのお店やサービスが充実しているのが特徴です。
BTSプロンポン駅には3つの大きなショッピングモール「エンポリアム」「エムクオーティエ」「エムスフィア」が直結し、ショッピングにとても便利です。
反面、駅直結のホテルがなく、ホテルは駅から少し離れた場所になってしまいます。
駅から近いおすすめのホテルエリアは、「エンポリアム」横のスクンビット・ソイ24通り。最近新しいホテルや長期滞在型レジデンスがどんどんできています。
ソイ24通りの入口付近のホテルは観光客が多く、奥に行くほど長期滞在者向けで落ち着いた雰囲気になります。
BTSプロンポン駅周辺のおすすめホテル
1.シルク・ホテル&レジデンス
SILQ Hotel & Residence
2023年オープンのシンガポールのアスコット系サービスアパートの最高級ブランドです。
スクンビット・ソイ24通りの奥の方にあり、プロンポン駅から徒歩10分と少し離れていますが、その分落ち着いた静かな環境です。
もともと長期滞在向けのサービスアパートなので、部屋がとても広く、キッチンや洗濯機が客室内に完備しています。旅行者でも1泊から利用可能。
客室の窓が大きく、明るく開放的な雰囲気で、バルコニーがある客室もあります。
また、日本式の大浴場があり、ゆっくりとお風呂に入ることができます。
レストランは1ヶ所のみ。通常、サービスアパートのレストランは、朝食のみ提供する場合が多いのですが、シルクホテルでは終日オープンしています。
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2.カールトン・ホテル・バンコク・スクンビット
Carlton Hotel Bangkok Sukhumvit
2020年にスクンビット通り沿いに開業したシンガポール発の5つ星ホテルです。BTSプロンポン駅とBTSアソーク駅のちょうど中間にあり、どちらの駅にも徒歩10分くらいで歩いて行くことができます。
ホテルから徒歩5分の場所に、「エムスフィア」という新しいショッピングモールが2023年12月にオープンして、さらに便利になりました。
客室は機能的ですっきりとしていて、バンコクの街が一望できます。
ホテル内のダイニングのレベルが全体的に高いのが特徴。特に、中華レストラン「ワーロック(Wah Lok)」がとても有名です。
朝食ビュッフェは、中華をはじめとして、アジア系のメニューが充実している印象です。
ウェルネスフロアがとても広く、30メートルのプールもあります。シティホテルには珍しく、子供用のプレイルームもあり、お子様連れの方に便利でしょう。
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BTSナナ駅
BTSナナ駅周辺の特徴
BTSナナ駅はバンコク屈指の歓楽街であり、好き嫌いがはっきり分かれるエリアです。
もともとインド系タイ人が開発した地域で、インド系やアラブ系の人向けのレストランやショップが多く、さらに西洋人向けのパブやクラブがひしめいています。
夜遊びが目的であれば問題ありませんが、そうでない場合は、混沌とした雰囲気にちょっとびっくりしてしまうでしょう。早朝にナナ駅周辺を歩くとアルコールの匂いが漂っているほどです。
手頃な価格のホテルも多く、バンコク都心にも近いため、ロケーションとしては申し分ないのですが、ホテルの立地はよく調べて予約した方が良いでしょう。
おすすめは歓楽街を歩かずに行けるスクンビット通りに面したホテルです。
BTSナナ駅周辺のおすすめホテル
1.ハイアット・リージェンシー・バンコク・スクンビット・ホテル
Hyatt Regency Bangkok Sukhumvit
2018年開業、BTSナナ駅からスカイウォークで徒歩4分のホテルです。
タイの伝統文化をコンテンポラリーにデザインし、さりげなくインテリアに採り入れて見事に調和させているのが特徴です。
また、バンコク都心でありながら、周囲に高層ビルが少なく、どこにいても素晴らしい眺望が楽しめます。
一見モダンに見える客室は、タイの伝統文化が落ち着きと個性を添えています。
最上階には驚くほどの広さと設備を備えた豪華なペントハウスがあり、各国からのVIPを受け入れています。
朝食会場となるレストラン「マーケットカフェ」は、ラグジュアリーで落ち着いたインテリア。都心では珍しくバルコニーもあります。ディナータイムは本格的なタイ料理をサービスしています。
美しいデザインのルーフトップバー「スペクトラム」も人気です。
ホテルには小さなモールが併設されていて、様々なレストランやスパが利用できるのも便利です。
スペクトラム・ルーフトップバーの詳細はこちらのページをご覧ください。
スペクトラム ルーフトップバー (Spectrum Bangkok)ハイアット・リージェンシー・バンコク・スクンビットの宿泊料金をチェック!
おわりに
今回は特にロケーションを重視しながら、スクンビット地区でのホテルの選び方をまとめてみました。
スクンビット地区にはホテルがたくさんあります。今回紹介したホテル以外にも、人気のホテルがありますから、色々探してみてくださいね。
また、別のページでスクンビット地区以外のバンコクのホテルエリアの比較もまとめていますので、是非参考にしてください。
バンコクでのホテル滞在が、快適で楽しいものになりますように。
バンコクホテルエリア5選:各エリアの特徴とおすすめホテル