マンダリンオリエンタルバンコク宿泊記:クラシカルなガーデンウィングに滞在

マンダリンオリエンタルバンコク

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マンダリンオリエンタルバンコク (Mandarin Oriental Bangkok) は、タイで最も歴史と格式のあるラグジュアリーホテルです。日本をはじめ、世界的に有名なホテルで、タイを代表するホテルといえます。

私はバンコクに長く住んでいます。そのためスパや食事でホテルを訪れたことは何度もありましたが、宿泊したことは一度もなかったのです。

2020年9月。ホテルがタイ在住者向けのプロモーションをされているとのご案内を頂きました。そこで、初めてホテルに宿泊してみました。

宿泊したのは、クラシカルな魅力のガーデンウィング!美しいマンダリンオリエンタルバンコクで優雅な休日を過ごしました。その一部始終をご紹介いたします。

マンダリンオリエンタルバンコク
タイ在住者向けプロモーションを利用して初めてのステイケーション

140年以上の歴史をもつ マンダリンオリエンタルバンコク

創業1876年のバンコクで最も古い西洋式ホテルです。

日本の天皇陛下をはじめ、世界各国の元首やVIPが滞在するタイで最も格式の高いホテルでもあります。

とても歴史あるホテルで、サマセット・モーム、三島由紀夫など、世界の著名な作家に愛されてきたことでも有名です。

マンダリンオリエンタルバンコク
1876年創業のバンコク最古の西洋式ホテル
三島由紀夫
三島由紀夫やサマセット・モームなど世界の文豪に愛された

ホテルを訪れていつも感心するのは、古い歴史のあるホテルでありながら、常に最先端のホテルであり続けているという点です。

客室の改装も頻繁に行われています。タイの伝統文化を大切にしながら、最新の技術の導入や環境問題への対応など、スピード感のある進化を遂げていて、いつも新しさがあります。

マンダリンオリエンタルバンコク
2019年に改装されたばかりのリバーウィング(デラックススイート)

マンダリンオリエンタルバンコク の3つの宿泊棟

マンダリンオリエンタルバンコクには3つの宿泊棟があります。開業当初からの姿を留める「オーサーズウィング」、1958年設立の「ガーデンウイング」、1975年設立の最も新しい「リバーウィング」です。

ホテル全体の客室数は約300室ですが、そのうち約270室がリバーウィングにあります。ガーデンウィングには約30室、そしてオーサーズウィングには特別な2室のスイートルームがあります。

マンダリンオリエンタルバンコク
チャオプラヤ川から見たリバーウィング(左)とガーデンウィング(中央)

私は、歴史あるホテルに宿泊するとき、新館と旧館があれば迷わず旧館を選びます。

ただ、マンダリンオリエンタルの場合、旧館であるオーサーズウィングのスイートルームは1泊100万円近くしてしまいます。庶民の私にはとても手が届きません….。

そこで、もし泊まる機会があれば、2番目に古いガーデンウイングに泊まりたいと思っていました。

実は、今回のプロモーションは、もともとリバーウィングのお部屋が対象でしたが、少しわがままを言って、ガーデンウィングのお部屋を指定させて頂きました。

マンダリンオリエンタルバンコク
最も古いオーサーズウィング(手前)と後ろに建つガーデンウィング

ガーデンウイングのチャオプラヤルームに滞在

ガーデンウィングの雰囲気

ガーデンウィングは、オーサーズウイングのすぐ後ろに建っている宿泊棟です。最上階にはミシュラン2つ星を獲得したことで有名な「ル・ノルマンディ」というフランス料理のレストランがあります。

ガーデンウィングには、チャオプラヤルームとチャオプラヤスイートの2種類の客室がありますが、私はチャオプラヤルームに宿泊しました。

少し小ぶりの館内は全体的に天井が低めで、それがかえってクラシカルな雰囲気を醸し出しています。

チャオプラヤルーム
ガーデンウィングの標準タイプの客室はチャオプラヤルーム

リバービューのチャオプラヤルーム

一番の特徴は、客室の前と客室内に階段がついていることです。部屋に入るとすぐに吹き抜けのリビングスペースがあって、窓は壁一面のガラス張りになっています。

窓からはチャオプラヤ川の景色が広がり、リゾート感があって開放的です。また、コロニアル調の装飾が、エレガントで落ち着いた雰囲気です。

チャオプラヤルーム
リゾート感のあるエレガントな客室

窓際に置かれたテーブルには、ホテル特製のマカロンとチョコレート。さらにフルーツと総支配人からのメッセージカードがセットされていました。

リビングの隅にあるバーコーナーには、ありとあらゆる飲み物が用意されています。もちろんコーヒーメーカーも。

ウェルカムセット
ホテル特製のマカロンやチョコレートとGMからのメッセージ

寝室とバスルーム

リビングの小さな階段を昇っていくと、寝室とバスルームがあります。

寝室はこじんまりとしています。リビングと別空間になっているため、落ちついて眠れそうです。

大理石のシャワールームは細部にこだわりがあり、水栓金具もとてもエレガントです。ただ、バスタブはありません。

バスローブはもちろんタイシルクです。

タイシルク バスローブ
タイシルクのバスローブ

最近一新されたバスアメニティはプラスチックを一切使っていません。歯ブラシや綿棒や櫛はすべて木製。歯磨き粉はタブレット状で小さな缶に入っているという徹底ぶりです。

水の入ったボトルもよく見るとバイオプラスチックでした。ホテルの環境保護への取り組みの本気度が窺えます。

バスアメニティ
プラスチックを一切使わないバスアメニティ

タイ在住者プロモーションを利用していたので、チェックインは朝8時、チェックアウトや夜8時という長い時間の滞在が可能でした。ハウスキーピングのサービスは、就寝前と起床後の2回ありました。

客室滞在中に一番うれしかったのは、部屋を留守にしている間にターンダウンに来てくれたメイドさんの気遣いです。私のパソコンにマウスパッドや延長コードを追加してくれたり、持ってきた本にホテルのしおりを挟んでくれたりしました。

こうした小さな気遣いこそが、ホテルの大きな財産であることは言うまでもありません。

マンダリンオリエンタルバンコク
寝室とバスルームは階段を上がったロフト部分にある

オリエンタルスパではスイートルームがおすすめ

ランチが終わると一番楽しみにしていたオリエンタルスパに行きました。

今回のプロモーション料金には60分のマッサージが含まれていました。追加料金を支払って、オリエンタルスイートにアップグレード。オリエンタルスパの最上級のトリートメントルームです。(オリエンタルスパの詳細)

オリエンタルスパ
船に乗って川の対岸にあるオリエンタルスパへ

朝食はリバーサイドの「ザ・ヴェランダ」で

朝食会場は川沿いの「ザ・ヴェランダ」というレストランです。

天気のよい日だったので、テラス席で川の景色を眺めていました。なんだか、バンコクにいることを忘れそうなほどリゾート感一杯です。

朝食はオーダー式ビュッフェ。メニューから好きな物を好きなだけ注文すると、テーブルまで運んでくれます。

マンダリンオリエンタルバンコク ザ・ヴェランダ
リバーサイドのレストランで朝食

私は小麦のアレルギーがあるので、グルテンフリーのものしか食べられません。メニューにはありませんでしたが、パンケーキをグルテンフリーで作ってもらえるかと聞いてみました。すると「もちろんできますよ」と言って、とびきり美味しいふわふわのグルテンフリーのパンケーキを作ってくれました。

食事に関して色々と心配のある私には、このような臨機応変な対応はとてもありがたかったです。

朝食 パンケーキ
メニューになくても作ってくれたグルテンフリーのパンケーキ

実は、その日はちょうどお誕生日だったのですが、サプライズでお祝いのフルーツの盛り合わせを用意してくれていました!(普通ならケーキなのでしょうが、グルテンフリーの私のために、フルーツに代えてくださったのでしょう)

朝から歌まで歌ってお祝いしてくれました。本当にびっくりして、ちょっと照れくさかったですが、素敵な誕生日の朝を迎えられました。

フルーツ盛り合わせ
サプライズの美しいフルーツの盛り合わせ

朝食ブッフェが再開したので、2023年10月に再訪しました。詳しくは下記のリンクをご覧くださいね。

マンダリン・オリエンタル・バンコク朝食 マンダリン・オリエンタル・バンコク朝食:川沿いで優雅に朝ワイン!

マンダリンオリエンタルバンコクのレストラン

マンダリンオリエンタルバンコクには、バンコクを代表する有名なレストランが何店も入っていて、ホテルから一歩も出ずに、ずっとホテルで食事していても飽きることがないほどです。

まず一番人気は、アフタヌーンティーで有名な「オーサーズラウンジ」とタイのミシュランガイドで2つ星を獲得した「ル・ノルマンディー(フランス料理)」でしょう。

ほかにも、船でアクセスする川の対岸のタイ料理レストラン「バーン・プラヤー(旧サラ・リムナーム)」やランチビュッフェが大人気の「ロードジム」、乾季のみオープンする川辺のイタリア料理レストラン「チャオ・テラッツァ」、別館の中華レストラン「ザ・チャイナハウス」など、バンコクを代表する存在感あるレストランばかりが揃っています。

マンダリンオリエンタルバンコク ロードジム
ランチビュッフェが人気のロードジム
マンダリンオリエンタルバンコク プール
都会にいてもリゾート感たっぷりのステイケーション

マンダリンオリエンタルバンコク周辺の見どころ

マンダリンオリエンタルホテルは、その昔、船が主要な交通手段だった時代にバンコクで初めて馬車のために造られたチャルンクルン通りにあります。現在の都心からは少し離れた旧市街地になるため、周囲は少し時代遅れな商店が多く残っています。

ただ、最近は旧市街の古い建物を改装した、ビンテージ感の残るお洒落なレストランやカフェが増えているので、周辺を少し散策してみるのも面白いでしょう。

セントラル
最近できたチャルンクルン通りのセントラル:ザ オリジナル ストア

バンコクの中心街に行く際は、ホテルから無料の送迎船を利用。BTSサパーンタクシン駅まで行くことができます。

また、川の斜め対岸にはバンコクの最新かつ最大のショッピングモール「アイコンサイアム」があります。ホテルからアイコンサイアム行きの無料送迎船も出ています。

王宮や三大寺院など、バンコクの有名な観光地へ行くにも、チャオプラヤ川のフェリーを使えば意外と簡単。観光にも便利なロケーションですね。

マンダリンオリエンタルバンコク 送迎ボート
ホテルのシャトル船でアイコンサイアムやBTSの駅まで移動

マンダリンオリエンタルバンコク内の館内施設の記事もご参考に!


マンダリン オリエンタル バンコク

マンダリンオリエンタルバンコクの基本情報

Mandarin Oriental, Bangkok
住所
:48 Oriental Avenue, Bangkok, Thailand
アクセス:BTSサパーンタクシン駅からホテル専用送迎船で5分

マンダリン オリエンタル バンコクのマップ

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