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バンコクから日帰りで行けるリゾートとして知られるパタヤ。しかしパタヤ市街のビーチは透明度という点では期待を裏切られることも多いです。そのパタヤから船でわずか45分ほど沖に浮かぶのが、コ・ラン(ラン島)です。「パタヤのモルディブ」とも呼ばれるそのエメラルドグリーンの海は、あのパタヤと同じ場所にあるのかと目を疑うほど透明度が高いのが特徴です。今回は初めてラン島を訪れ、定番のターウェンビーチを中心に島を半日散策した記録をお届けします。
バリハイ桟橋からフェリーで出発
パタヤからラン島へのアクセス拠点となるのが、パタヤ南部にあるバリハイ桟橋(Bali Hai Pier)です。ホテルからソンテウやタクシーで向かい、まずはここでフェリーのチケットを購入します。
料金は片道30バーツ(2026年3月時点)と驚くほどリーズナブルですが、4月以降40バーツに改定されたという情報もあるので、現地での最新料金を必ず確認してください。

桟橋には時刻表があり、今回は10時発の便を目指しました。着いてまず驚いたのは観光客の数です。桟橋一帯に人が溢れ、これで本当に乗れるのかと心配になるほどでしたが、フェリーは複数台が用意されており、満席になった順に次々と出航していく仕組みになっています。乗客の顔ぶれを見ると、タイ人と外国人がほぼ半々。ローカルにも旅行者にも等しく愛されている島なのだということが、この時点ですでに伝わってきました。

船に乗り込んでしばらくすると、パタヤの街並みが遠ざかり、湾の外へと出ていきます。約45分の航海を経て到着するのが、ラン島のナーバーン桟橋(Na Ban Pier)です。近づくにつれて島の輪郭が大きく広がり、予想以上に大きな島であることに気づかされました。
パタヤ・ラン島のマップ
ナーバーン桟橋からターウェンビーチへ
ナーバーン桟橋を降りると、目の前には何台もの車が停まっています。これらはラン島内のホテルが宿泊客を出迎えるための送迎車です。宿泊しない日帰り客は、バイクのレンタル(自分で運転できる方向け)か、島内を走る公共のソンテウを利用することになります。

ソンテウ乗り場は桟橋から少し集落の方へ歩き、左手に進んだところにあります。乗り場には行き先別に複数のソンテウが並んでおり、「ターウェンビーチに行きたい」と告げると、どの車に乗ればいいか親切に教えてくれました。観光地慣れした島のスタッフたちで、旅行者への対応は手慣れている印象です。

ソンテウは島の中心部にある山を越え、東側のナーバーン桟橋から、島の西海岸に位置するターウェンビーチへと向かいます。この山越えの道が思いのほか急勾配で、乗り合いの屋根付き荷台からのスリルある乗り心地に、思わず手すりを握り直す場面もありました。途中、木々の切れ間から海が見下ろせる小さな展望台も通り過ぎ、島の地形の起伏を体感しながら約15分でターウェンビーチへ到着。ソンテウを降りる際に料金20バーツを支払います。

ターウェンビーチ——ラン島最大、最も賑わうビーチ
ターウェンビーチ(Tawaen Beach)は、ラン島のなかで最も規模が大きく、観光インフラも整った定番スポットです。ビーチ沿いにはパラソルとビーチチェアがずらりと並び、週末ともなれば相当な賑わいになります。ビーチチェアのレンタルは100バーツですが、ビーチ沿いのお店で飲食すれば、そのお店のパラソルを無料で利用できる仕組みが一般的なようです。ウォータースポーツのサービスも複数のオペレーターが展開しており、ジェットスキーやバナナボートといったアクティビティも楽しめます。

しかしそうした観光地としての喧騒よりも、この場所で何よりも強く印象に残ったのは、海の透明度でした。エメラルドグリーンというよりはターコイズに近い、底まで透けて見えるような水の澄み方。同じタイ湾に面しながら、パタヤの海とは別世界と言っていいほどの差があります。バンコクからこれほどアクセスしやすい場所に、これほど美しい海があることに、素直に驚かされました。

北側エリアの散策とソフトクリーム
ターウェンビーチに着いたらまず、海岸沿いの道路を北へ歩いてみることをおすすめします。南側の中心エリアに比べ、北側は落ち着いた雰囲気の小さなカフェやショップが集まっており、人の流れも緩やかです。

そのなかで立ち寄ったのが「Soft Surf」というソフトクリーム店です。海に面した開放的なロケーションで、風景を眺めながら涼をとれる気持ちのいい場所でした。ただし、南国の日差しの下でのソフトクリームは溶けるのが驚くほど早いです。食べながら歩くつもりなら、腰を落ち着けてから注文するのが正解です。

ビーチ中央に戻り、「The Sky & Sea」というレストランで昼食をとりました。シーフードチャーハンはオーソドックスな味付けでしたが、目の前に広がる海を眺めながらの食事というシチュエーションは、料理の評価をそれだけで何割か引き上げてくれます。マッサージの行商人も巡回しており、30分300バーツで肩もみを頼む旅行者の姿も見かけました。リラックスしたビーチの午後がここには流れています。

帰路——スピードボートという選択肢
帰りは、ターウェンビーチの桟橋からパタヤへ戻ることにしました。ここからはフェリーとスピードボートの2種類が選べます。
フェリーの最終便は午後1時のため、時間に余裕を持った行動が必要です。今回はスピードボートに挑戦してみましたが、これがなかなかわかりにくい手順でした。
まず長い桟橋を先端まで歩いたところ、「スピードボートの乗り場は桟橋の麓だ」と言われ、引き返すことになりました。乗り場を示す看板も案内板も特になく、周囲に尋ねてようやく担当の男性スタッフを見つけることができました。「ビーチパラソルのそばで待っていろ」と言われ、出発時刻も乗船する船もわからないまましばらく待機。不安になって途中で再確認しに行くほどでした。

10分ほど経つと周りに人が集まりだし、ようやく出発の気配が漂いはじめました。よく見ると、ビーチから少し沖にボートが停泊しており、桟橋ではなく海の中を歩いてボートに乗り込む方式だということがわかりました。スニーカーと靴下を脱いで海の中へ。料金150バーツを支払い、10名ほどで満席となったボートはそのまま出航し、約20分でパタヤのバリハイ桟橋へと到着しました。

スピードボートはたしかに速いです。しかし水面をジャンプするたびに激しく揺れ、写真を撮る余裕もありませんでした。乗り場のわかりにくさや待ち時間を含めると、所要時間的にもそれほど優位とは感じませんでした。料金面でもフェリー(30〜40バーツ)との差は大きいです。景色を楽しみながらゆっくり移動したいなら、往復ともフェリーが断然おすすめです。
初めてのラン島散策を終えて
パタヤはバンコクから気軽に足を延ばせるリゾートとして知られていますが、正直なところ、市街のビーチだけでは物足りなさを感じる旅行者も多いのではないかと思います。しかしラン島まで足を運べば、話はまったく変わってきます。
あのクリスタルブルーの海の色は、初めて目にしたときの感動そのままに記憶に残っています。バンコクから日帰りで十分アクセスでき、フェリー代を含めてもコストは極めてリーズナブルです。今回はターウェンビーチしか訪れられませんでしたが、島にはほかにもいくつかのビーチがあり、人が少なく静かな穴場も存在するといいます。次の機会には、もう少し時間をかけてゆっくりと、島を丁寧に巡ってみたいと思っています。
パタヤの観光スポットについては、バンコク発日帰りパタヤ旅行記もあわせてどうぞ。

ラン島アクセスメモ
| 区間 | 交通手段 | 料金・所要時間 |
| パタヤ市街 → バリハイ桟橋 | ソンテウ・タクシー | 目安10〜20分 |
| バリハイ桟橋 → ナーバーン桟橋 | フェリー | 30〜40バーツ・約45分 |
| ナーバーン桟橋 → ターウェンビーチ | ソンテウ | 20バーツ・約15分 |
| ターウェンビーチ → バリハイ桟橋 | フェリー(最終13:00) | 30〜40バーツ |
| ターウェンビーチ → バリハイ桟橋 | スピードボート | 150バーツ・約20分 |
※料金は2026年時点の参考値。現地で必ず最新情報を確認してください。ナーバーン桟橋→バリハイ桟橋のフェリーは最終18:00。
タイランド画報 (ThailandGaho) 