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カペラ・バンコク の概要
カペラ・バンコク (Capella Bangkok)は、バンコクのチャオプラヤ川沿いに建つラグジュアリーなブティックホテルです。コロナ禍の2020年10月に開業。
「世界最高級のホスピタリティ」をコンセプトとするカペラホテルは、シンガポール・セントーサ島で誕生し、カペラ・バンコクは世界で四番目のカペラホテルとなります。
つい先日、ホテル業界のエキスパートが選ぶ「2024年世界のベストホテル50」で堂々の1位になったばかり。ラグジュアリーホテルが林立するバンコクでも、トップクラスといえます。
滞在型ホテルを提唱しており、徹底したプライバシーの保護、ゆったりとした広い客室、全室リバービュー&バルコニー付きが特徴。つまり、おこもりステイにぴったりのホテルなんです。
私は2024年のお誕生日に、自分へのご褒美ステイに行ってきました。ゆっくりと静かな時間を過ごすことができました。
また、よく比較されるカペラ・バンコクとフォーシーズンズ・ホテル・バンコクとの比較も最後にまとめてみました。
カペラ・バンコクのロケーション
カペラ・バンコクは、バンコクのチャオプラヤ川沿いに新しくできた複合施設の中にあります。
敷地内には、フォーシーズンズ・ホテル・バンコクやフォーシーズンズ・プライベート・レジデンスなどがあります。
最寄りのBTSサパーン・タクシン駅までは徒歩13分。チャオプラヤ川沿いでも、観光客に人気の王宮エリアからは最も離れた場所にあり、ホテルの周囲には特に見どころはありません。
どちらかといえば、バンコクで観光やショッピングなど、アクティブに過ごしたい人よりも、ホテルでゆっくりしたい人向けのアーバンリゾートです。
とはいえ、もし出かける場合は、ホテルから川沿いの大型ショッピングモール「アイコン・サイヤム」やBTSサパーン・タクシン駅までのシャトルボートのサービスもあります。
宿泊客専用ラウンジでのチェックイン
宿泊当日。エントランスからロビーに入ると、まずティーラウンジがあり、その奥の方に目立たないレセプションがありました。
チェックインだと告げると、レセプションのそばの扉が開いて、さらに奥にある宿泊客専用ラウンジ「ザ・リビング(The Living)」に案内されました。
最初のロビー・ラウンジよりも、明らかに重厚で落ち着いたインテリアで、ドリンクをサービスしてもらいながら、チェックインしました。
カペラ・バンコクでは、顧客のプライバシー確保を徹底しています。そのため、レストランなどを除いて、ホテル内では外来客が入ることができない宿泊客専用のエリアが明確に決まっています。
客室のキーカードを使用しないと、宿泊者専用エリアへ入ることができないため、外部から隔絶されているのです。
リバーフロント・ルームに宿泊
ウェルカム・サービス
さて、私が今回宿泊したのは、2階のリバーフロント・ルームでした。お部屋に案内してもらうと、まずリビングにハッピーバースデーの可愛いバルーンが飾ってありました。
テーブルの上にはスイーツやフルーツ。グルテンフリーのリクエストをしてあったので、スイーツは土台のケーキがなく、トッピングのフルーツだけというのがちょっと悲しかったですが、とても美しく盛り付けてありました。
部屋からの眺め
2階だったので、リバービューとは言いながらも、チャオプラヤ川は木々に遮られ、さらにプライベートビラの屋根が見えるので、眺めがイマイチだったのが残念でした。
チェックインの時、「追加料金を払って上層階にアップグレードできますよ」と案内してくれたのですが、断ってしまったのが失敗だったようです。
バルコニー
ちょうど雨の時期で利用できませんでしたが、デッキチェアが置かれたバルコニーもあり、天気が良ければ川を眺めながらのんびりできそうです。
カペラ・バンコクでは、全客室にバルコニーがついているそうですが、バンコクのホテルではなかなか少ないので、ポイントが高いと思います。
ホテルにこもって、部屋でとことんゆっくりしたいと思っていた私には、最高のホテルでした。
客室のアメニティ
室内の居心地の良さは本当に素晴らしいものでした。
大きな窓から採光された明るい室内。上品で落ち着いたインテリア。さらに、最新の設備と至れり尽せりのアメニティ。
客室の入り口にある小さな玄関スペースには、テーブルが置いてあり、良い香りの殺菌用アルコールスプレーが備えてあります。
入り口からすぐにウォークインクローゼットにアクセスすることができます。
クローゼット内にはドレッサーもあり、ふかふかのスリッパ、ウェルネスやプールに行くときにさっと羽織れる薄手のガウン、革製の可愛いトートバッグなど、センスの良い便利グッズがあれこれと備え付けてありました。
ベッドサイドには、ルームサービスのメニューや館内のサービスを案内するタブレット。もちろんカーテンはベッドサイドのボタン一つで開閉することができます。
ミニバーの飲み物は、アルコール飲料以外は全て無料。他にもいろんなサービスがあり、文字通り至れり尽せりなのです。
バスルーム
バルコニーから採光された広くて明るいバスルームも、とても使い心地が良くて、快適でした。洗面台が窓際にあって、リバーサイドの開放感を感じられます。
バスアメニティももちろん充実していますが、一番楽しかったのはバブルバスのサービス。
自分が入浴したい時間をルームサービスに頼んでおくと、その時間にスタッフの方が来てバブルバスを準備くれるのです。バブルバスができるまでの所要時間は約20分。
就寝前に人生初のバブルバスを楽しみました。
カペラ・バンコクの客室の選び方
今回、せっかくの機会なので、ホテルのマーケティングの方にお願いして、ホテル内の案内をしていただきました。
カペラ・バンコクの客室数は、7棟のプライベートヴィラも含めて全101室。私が宿泊した日は、プライベートヴィラは満室でした。
客室の特徴は、全室リバー・ビューでバルコニー付きということ。さらには、一番小さい標準タイプの客室でも61平米の広さがあり、かなりゆったりとしています。
さらに広いスイートルーム(137平米〜)、プライベートヴィラ(260平米〜)があり、ホテルの客室とは思えないほど広い贅沢な空間で、ゆっくりと過ごすことができます。
ただ一つ気になったのは、滞在する階によって窓からの眺めが相当変わるということ。
ホテルの宿泊棟は10階建てで、2階から10階が客室になっています。
ヴィラが最も川沿いにあり、その後ろに宿泊棟があるため、低層階の客室では、ヴィラの屋根が丸見えで、眺めはそれほどよくありません。
そのため、5〜10階の客室は、2〜4階よりも料金が高くなる代わりに、部屋からの眺めも良くなるようです。
例えば、2〜4階の標準タイプのリバーフロントルームに、たった2000バーツ追加するだけで、眺めの良い5〜10階のリバーフロントプレミアルームにアップグレードすることができるので、カペラ・バンコクでは予算を惜しまず、上層階に宿泊した方がいいのではないかと思います。
ちなみに、カペラ・バンコクには屋外ジャクジー付きの広いテラスがある「ヴェランダルーム」も人気だそうです。ヴェランダルームは全部で7室のみ。カペラ・バンコクのアイコン的な存在でもあります。
ただ、ヴェランダルームも低層階となる3階にあるため、客室からの眺めはそこそこで、料金は約6万バーツほど。
もし部屋からの眺めにこだわるなら、ヴェランダルームよりも、同じ位の料金で高層階のスイートルームに泊まった方がいいのかなとも思いました。
ホテル館内に散りばめられたアート作品
ホテル内には、印象的なコンテンポラリーアートの作品7点がさりげなく飾られています。全てバンコクを主題にした作品で、日本人アーティストの作品もありました。
例えば、ホテルのあるチャルンクルン通りは、100年以上前にバンコクで初めて作られた道路のため、当時の石畳の道路をイメージした作品。
各作品にはQRコードが付いていて、リンクから作品の紹介を読むこともできるそうです。
バー「ステラ(Stella)」でカクテルタイム
ホテルツアーの後、ホテル内のバー「ステラ(Stella)」にご案内いただき、夕食前のカクテルを楽しみました。
美しいインテリアのバーラウンジの中央には、真っ白な孔雀の剥製が飾られていて、とても印象的です。
日替わりのオリジナルのカクテルもありましたが、お酒は控えてオリジナルのモクテルをいただきました。
客室でルームサービスのディナー
ホテルツアーが終わった後、客室に戻って夕食を食べることにしました。
最初は、カペラ・バンコクのメインダイニングである「コート・バイ・マウロ・コラグレコ(Cote by Mauro Colagreco)」に行こうかと思っていたのですが、なんと私が宿泊した火曜日は定休日…。
それならゆっくりお部屋で過ごそうと思い、ルームサービスのディナーを頼みましたが、これが大正解。
ルームサービスのメニューは、タイ料理と西洋料理があります。
私が注文したのは、海老のサラダとキノコリゾット。オーダーしてからお料理が届くまで、40分ほどかかりましたが、ゆっくり部屋でくつろぐことができました。
お料理が届くと、テーブルをきちんとセッティングしてくれました。人目を気にすることなく、ゆっくりと食事することができました。
モーニング・ヨガのクラスに参加
翌朝、カペラ・バンコクでは、毎朝無料のヨガクラスがあるというので、前日に予約しておきました。
通常は、川沿いの屋外スペースで行われますが、雨季だったため、フィットネス・スタジオに変更になっていました。
ヨガウェアに着替えてフィットネススタジオに行き、1時間のヨガレッスン。久しぶりだったので、インストラクターの方に体をグイグイ押してもらいながら無事終了
カペラ・バンコクでは、日替わりのアクティビティなども色々あるので、ヨガウェアや水着なども忘れずに準備しておくといいと思います。
「プラ・ナコーン」での朝食ビュッフェ
ヨガの後は川沿いにあるレストラン「プラ・ナコーン」で、お楽しみの朝食ビュッフェです。
エレガントな屋内席のほか、川沿いのテラス席もあります。
ビュッフェテーブルにずらりと並んだお料理は、どれも美味しそうで、一品一品のクオリティがとても高そうですが、食べ放題のアラカルトメニューもとても豊富でした。
私は、アラカルトメニューから、真っ先にグルテンフリーのパンケーキを注文。念願のパンケーキはふわふわで、とっても満足でした。
さらに、オムレツやタイのストリートフードとして人気のムーピン(豚肉の串焼き)&餅米も追加。ビュッフェからはフルーツなどを少し持ってきました。
カペラ・バンコクのレストラン&バー
カペラ・バンコク内には、下記の通り、2つのレストランとバーとラウンジがあります。
- 地中海料理「コート・バイ・マウロ・コラグレコ(Cote by Mauro Colagleco)」バンコクのミシュランガイドで1つ星を獲得した名店
- タイ料理「プラ・ナコーン(Phra Nakorn)」朝食ビュッフェの会場
- ロビーラウンジ「ティー・ラウンジ(Tea Lounge)」アフタヌーンティーが人気
- バー「ステラ(Stella)」
「コート・バイ・マウロ・コラグレコ」は、カペラ・バンコクで最も人気あるレストランです。今回は定休日で利用できませんでしたが、以前に外来で食事だけしたことがあるので、詳細はこちらのブログページをご覧ください。
コート バイ マウロ コラグレコ (Côte by Mauro Colagreco):カペラバンコクまた、カペラ・バンコク内はもともと小規模ホテルのため、レストランのオプションは少ないです。ただ、隣のフォーシーズンズ・レジデンスやフォーシーズンズ・バンコクにレストランがたくさんあって、そちらも利用できるので、食事面でも充実していると思います。
フォーシーズンズ・ホテル内のレストランについては、宿泊記をブログにまとめてありますので参照にしてください。
フォーシーズンズ・ホテル・バンコク宿泊記:リゾート気分を満喫!カペラ・バンコクのウェルネス施設
カペラ・バンコクのウェルネス施設はとても充実しています。一番の注目は、「アウリガ・スパ(Auriga Spa)」。
朝食の後、アウリガ・スパにあるヴァイタリティ・プールを利用しました。まるで温泉のような温水のプールで、ボタンを押すとさまざまな水流でマッサージ効果があり、全身がリラックスされます。
他にも、スティームサウナ、シャワーセラピーブース、ホットストーンチェア、ロッカールームなどが揃っています
こんなに充実した素晴らしい施設を宿泊者は無料で利用できるのに、なんとこの日は他の利用者がいなくて貸切状態。最高のリラックスタイムでした。
今回は利用しませんでしたが、スパのレセプションを見学させてもらうと、ロビーの他にトロピカルガーデンのテラスもあって、とても素敵な雰囲気でした。
おすすめのオリジナルメニューは、タイのジャスミン・ライスを使用した「Hom Mali」というスクラブとマッサージを組み合わせた2時間半のメニュー(9900バーツ)。
他にも、タイの伝統療法をアレンジしたたくさんのメニューがあるそうです。
また、雨で利用できなかったプールもあります。天気がもっとよかったら、きっと1泊2日ではもの足りなかったでしょう…。
フォーシーズンズ・バンコクとの比較
カペラ・バンコクとフォーシーズンズ・ホテル・バンコクとは、同じ敷地内にあり、ほぼ同じ時期に開業しました。
どちらもバンコクでトップクラスのラグジュアリーホテル。
どちらに泊まろうかと迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。2つのホテルに泊まってみて、それぞれの特徴をざっくりと比較してみました。
ホテル選びのご参考になれば幸いです。
- プライバシー重視のレベルがカペラ・バンコクの方が高く、客室内のアメニティの充実度が高い
- フォーシーズンズ・ホテル・バンコクの方がレストランのオプションが多く、パブリック施設の充実度が高い
- 客室料金はカペラ・バンコクの方が全体的に高く、フォーシーズンズ・ホテル・バンコクの方が最低料金の設定が低い
- どちらのホテルも、観光やショッピングよりも、ホテル滞在が目的の人にぴったり
カペラ・バンコクの基本情報
Capella Bangkok
住所:300/2 Charoenkrung Road, Yannawa, Sathorn, Bangkok 10120 Thailand
アクセス:BTSサパーン・タクシン駅より徒歩13分、BTSサパーン・タクシン駅近くのサトーン桟橋からホテルの無料送迎ボート利用可能
公式サイト
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