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バンコクには数多くのタイ料理レストランがありますが、その中でも実力派シェフとして知られているのが、ウィチット・ムクラ(Vichit Mukura) シェフです。長年にわたりマンダリンオリエンタル・バンコクのタイ料理レストラン「Sala Rim Naam」の料理長を務め、タイ料理界を代表するシェフの一人として知られています。
今回紹介する「カーオ(Khao)」は、そんなムクラシェフが手がけていたシェフズテーブル形式のレストランです。伝統的なタイ料理をベースにしながら、日本の食材なども取り入れたモダンな料理が楽しめることで話題となりました。なお、ムクラシェフは現在、ワイヤレス通りのタイ料理レストラン 「オシャ・バンコク(Royal Osha)」 のエグゼクティブシェフとしても知られています。
この記事では、私が訪れた当時の体験をもとに、料理やレストランの雰囲気をご紹介します。
カーオ(Khao)とは
カーオ(Khao)は、現在の カーオ・レストラン(Khao Restaurant) の前身となるレストランとして知られています。2015年に「Khao Chef’s Table」としてスタートし、カウンター席で料理を提供するシェフズテーブル形式の小さなレストランとして営業していました。シェフの料理を目の前で楽しめるスタイルが注目を集め、開業当初から予約の取りにくい人気店となりました。
その後2017年に一軒家レストランへと移転し、アラカルトメニューも楽しめる現在の「Khao」として新たにオープンしました。移転後は店内も大きくなり、より多くのゲストが本格的なタイ料理を楽しめるレストランへと発展しています。
現在は気軽にタイ料理を味わえるレストランとして知られていますが、私が訪れた当時は、シェフの料理を間近で楽しめるシェフズテーブルのスタイルが大きな魅力となっていました。



タイ料理の原点である米をコンセプトにしたレストラン
カーオとはタイ語で「お米」を意味する言葉であると同時に、「食事」という意味もあります。日本と同様、米は古くからタイの主食であり、タイの食文化を支える最も重要な食材のひとつです。米はおかずとともに食べるだけでなく、お菓子をはじめとするさまざまな料理にも利用されています。カーオはその名の通り、お米を料理の中心に据え、タイの食文化を大切にすることをコンセプトにしたレストランです。
そのこだわりは、レストランの空間にも表れています。入口ではタイの農村を象徴する水牛の形の植栽が迎え、店内のバーの前には青々とした稲が飾られています。さらに中庭には小さな水田が設けられ、かかしの姿も見られるなど、米文化を象徴する演出が随所に取り入れられています。
木目調のナチュラルな店内は、昼間にはガラス張りの壁からたっぷりと光が入り、明るく開放的な雰囲気です。華やかなラグジュアリーさというよりも、落ち着いた上品さを感じさせるシンプルで心地よい空間となっています。



ウィチットシェフの実力が堪能できる創作タイ料理
私が訪れた当時、カーオのシェフズテーブルは開業当初と同様、ランチとディナーの1日2回、それぞれ一組だけのゲストを受け付ける特別なスタイルで営業していました。たった一組のゲストのために、シェフが腕をふるう特別メニューが用意されるという贅沢な体験です。
料理を手がけていたのは、タイ料理界のベテランシェフとして知られる Vichit Mukura 氏。タイ料理の基本を知り尽くしたシェフが、伝統的なタイ料理をベースにしながら、独創的な発想で仕上げる創作タイ料理が楽しめました。


当時のメニューは6品、8品、10品の3コースが用意されていましたが、内容は時期やゲストのリクエストによってその都度変わります。予約は4名以上からとなっており、4名の場合は8品コースからの注文となるなど、いくつかの条件も設けられていました。予約時には料金の30%をデポジットとして支払う必要があり、公式サイトからオンラインで手続きできる仕組みになっていました。
料理のベースとなるタイ料理のジャンルは幅広く、市場や屋台で見かけるような庶民的な料理も含まれます。旬の食材を用いながら、伝統的なタイ料理を現代的にアレンジし、これまで味わったことのない新しい一皿へと昇華させていく。その料理を通して、タイ料理の奥深さと繊細さを改めて感じることができました。
ダイニングルームは個室になっており、テーブルのすぐそばにキッチンがあります。調理の様子を間近で見ることができ、シェフと気軽に会話を楽しめるのも、シェフズテーブルならではの魅力でした。

牡蠣フライとこぶみかんソース หอยนางรมชุปแป้งทอดกับซอสส้มซ่า
ホタテを添えた旬のマヨンチット(プラムマンゴー)入りスパイシーフルーツサラダ ยำมะยงชิดกับสตวอเบอร์รี่ เชอร์รี่ และหอยเซลล์
フォアグラとマルベリー(桑の実)ソース ตับห่านทอดกับซอสลูกหม่อน
蟹肉入りのトムクローン(干し魚スープ)とヒラメの揚げ物 ต้มโคล้งปลากรอบกับเนื้อปูและปลา Hirame ทอด
ロブスターのイエローカレーと赤タイ米 แกงกระหรี่ Maine lobster และข้าวหอมมะลิแดง
グリルドビーフとチムチェウ(タイ風スパイシーソース)とロティ เนื้อย่างข้าวคั่วจิ้มแจ่วกับโรตี
焼きラム肉とナムプラーワーン(スパイシータマリンドソース) แกะย่างน้ำปลาหวาน
タイ菓子のセット สังขยาใบเตยกับไข่นก หยกมณีห่อสตวอเบอร์รี่ รวมมิตร
アラカルトメニューも楽しめるレストランへ発展したカーオ
2017年に一軒家レストランへ移転したカーオでは、シェフズテーブルだけでなく、アラカルトメニューでタイ料理を楽しめるレストランとして営業するようになりました。現在の Khao Restaurant では、丁寧に調理された伝統的なタイ料理を、比較的手頃な価格で味わうことができます。
料理は見た目こそベーシックなタイ料理ですが、一つ一つのメニューにはカーオならではの工夫が加えられており、素材や調理法へのこだわりが感じられます。タイ料理の伝統を大切にしながらも、どこか洗練された味わいが特徴です。
味付けは全体的にややマイルドで、タイ料理に慣れていない外国人でも食べやすい一方、他のレストランではあまり見かけないような興味深い料理もあり、タイ料理に詳しい人にとっても楽しめる内容となっています。
店内は広く席数も多いものの、地元のタイ人客にも人気があり、時間帯によっては混み合うこともあります。現在も事前予約をして訪れる方が安心でしょう。予約はレストランのウェブサイトなどから行うことができ、通常のレストラン利用ではデポジットは必要ありません。
なお、カーオはその後オーナーや運営体制が変わり、現在は当時とは異なる形で営業が続けられています。この記事では、私が訪れた当時のシェフズテーブル体験を中心に紹介しています。

甘みのほとんどないさっぱりスムージー二種 バタフライピーの花で青く色づけしたココナツスムージーと雑穀スムージー
前菜盛り合わせ 手前左のイカ墨とイカと海老が入ったトートマンクン(ทอดมันกุ้งปลาหมึก)はカーオのオリジナルメニュー
蟹肉入りタイ風オムレツ バジル・ニンニク・唐辛子で風味をつけた素朴なタイ風蟹オムレツ (ไข่เจียวปู)
揚げた魚肉のカレー風味炒め ナマズの身を油で揚げて甘辛く濃い味付けにしたお奨め料理 (ผัดพริกขิงปลาดุกฟู)
タイ菓子盛り合わせ 昔ながらのタイ菓子が、ココナツミルク風味のパンナコッタとともに登場

まとめ
カーオのシェフズテーブルは、タイ料理界のベテランシェフ Vichit Mukura が手がけた特別なレストランとして、多くの食通に知られていました。伝統的なタイ料理をベースにしながらも、独創的な発想で仕上げられた料理は、タイ料理の新しい魅力を感じさせてくれるものでした。
その後、レストランは一軒家レストラン Khao Restaurant として発展し、アラカルトでも本格的なタイ料理が楽しめる人気店となりました。現在はオーナーや運営体制も変わっていますが、米をコンセプトにした料理や、タイ料理の伝統を大切にする姿勢は今もこのレストランの魅力の一つとなっています。
また、カーオはワイヤレス通りにも支店を展開しており、現在はより多くの場所でこのレストランの料理を楽しむことができるようになっています。この記事では、私が訪れた当時のシェフズテーブル体験を中心に紹介しましたが、カーオはタイ料理の奥深さを感じさせてくれる印象的なレストランでした。
現在、ウィチット・ムクラ氏がエグゼクティブ・シェフを務める「オシャ・バンコク」はこちら↓
カーオ・バンコク(エカマイ店)の基本情報
KHAO RESTAURANT (EKKAMAI)
住所:15 Ekamai Soi 10, Khlongton-Nua, Wattana, Bangkok Thailand 10110
営業時間:(ランチ)12:00〜14:30 (ディナー)17:30〜22:30
アクセス:BTSエカマイ駅からタクシーで5分
ウェブサイト:https://khaorestaurants.com/en/
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