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セントラルエンバシーは、BTSプルンチット駅からスカイウォークで直結するバンコクを代表する高級ショッピングモールです。
近未来的な曲線を描く建築、上階に構えるパークハイアットバンコク、そして「買い物」という枠を超えた複合的な体験空間。この三つが融合したモールは、チットロム・プルンチットエリアのなかでも際立った存在感を放っています。
ショッピングのために訪れるというより、この空間を楽しむために訪れたいショッピングモールです。
このエリアの概要をまとめた、バンコク・チットロム&プルンチット・ガイドもあわせてご覧ください。
セントラルエンバシーとは|英国大使館跡地に生まれた複合施設
セントラルエンバシーが開業したのは2014年のことです。その名が示すとおり、この場所にはかつて英国大使館が置かれていました。
大使館の移転後、跡地は大規模な再開発が進められ、ショッピングモールとホテルが一体となった複合施設として生まれ変わりました。「エンバシー(大使館)」という名称は、その歴史的な記憶を現在に引き継ぐものです。

なお、2026年現在、かつて英国大使公邸が隣接していた区画では別館の建設工事が進んでいます。長年にわたってバンコクの外交的な顔だったこの土地が、段階的に新しい姿へと変わっていく様子を、訪れるたびに感じます。
パークハイアットへは、1階からの直通通路と6階からの専用エレベーターでアクセスでき、ホテル滞在者とモール利用者が自然に行き来できる動線が整えられています。
上層階にはパークハイアットバンコクが入居しており、セントラルエンバシーはショッピングモールとラグジュアリーホテルが完全に一体化した施設として設計されています。
パークハイアットバンコクの宿泊記も合わせてご覧ください。

建築そのものが体験になる|英国建築家チームによるデザイン
セントラルエンバシーの外観は、バンコクのショッピングモールのなかでも特別な存在感を持っています。設計を手掛けたのは、英国の建築家アマンダ・レヴィートが率いる建築設計事務所AL_Aです。

建物全体は、低層部と高層部を連続するループ状の形態でつなぐ構成になっています。空に向かってねじれながら聳え立つようなシルエットは、周囲の直線的なビル群のなかで際立ちます。
外装には約30万枚のアルミニウムパネルが使用されており、タイの伝統的な装飾文様から着想を得たパターンを現代的に再解釈したデザインが施されています。光の当たり方や見る角度によって表情が変わり、空や街並みを映し込みながら独特の輝きを生み出します。

館内に入ると、白を基調としたミニマルな空間が広がります。曲線を活かした大きな吹き抜けが上下の階をゆるやかにつなぎ、開放感と静けさが同居しています。チットロム・プルンチットエリアには多くのショッピングモールが集まっていますが、セントラルエンバシーに一歩踏み入れると、明らかに空気が変わります。喧騒ではなく、洗練された静けさがここにはあります。

館内のショッピング|高級ブランドと日常ブランドの共存
セントラルエンバシーのテナント構成は、バンコクのほかのモールと比べて高級ブランド寄りです。ファッション、ジュエリー、アクセサリーなど、ラグジュアリーラインのブランドが揃い、パークハイアット宿泊者にも相応しいラインナップになっています。

一方で、ユニクロやMUJIも入居しており、見た目の豪華さに反して、日本人旅行者が気軽に利用できるショップも充実しています。高級感のある空間のなかで、日常的な買い物もできるのは便利です。

4階にはライフスタイル関連のフロアがあり、銀行やITショップ、家具などのショップが集まっています。また、タイのスパブランドDivanaの直営スパ「Diiウェルネス・メッドスパ」も館内に入っており、ショッピングの合間にリフレッシュする場所としても利用できます。
見どころ① 地下1階のフードコート|ワンランク上のサービス
セントラルエンバシーの地下1階には、バンコクのショッピングモールのなかでも質の高いフードコート「イータイ(Eathai)」があります。
通常のフードコートとは異なり、先にオーダーをしてから席に座ると、スタッフが料理を運んでくれるスタイルで、サービスの丁寧さが際立ちます。

お土産を扱うショップも同フロアに集まっており、お土産のまとめ買いにも便利です。
このフロアで私が特におすすめしたいのが、「バンコク・ボールド・キッチン(Bangkok Bold Kitchen)」というタイ料理のレストランです。

ミシュランガイドにも掲載されている家庭的なタイ料理の店ですが、フードホールの存在感に押されてか、いつも目立たない場所にひっそりとあります。
そのおかげで席が空いていることが多く、料理のクオリティの高さを考えると、非常にコストパフォーマンスに優れた選択肢です。私自身、セントラルエンバシーを訪れるときにはほぼ必ずここで食事をします。

見どころ② 5階のレストランフロア|落ち着いて食事をしたい時に
5階にはより本格的なレストランが並ぶフロアがあります。各店ともにクオリティが高く、ゆっくりと食事を楽しめる雰囲気です。パークハイアットへのアクセスとも近いため、ホテル宿泊者が夕食に訪れる場所としても使いやすいフロアです。
なかでも個人的に気に入っているのが「シワライ・シティクラブ(Siwalai City Club)」です。リゾート風のテラス席からバンコクの街並みを見渡せる開放的な眺めが特徴で、特に夕刻に利用したいレストランです。
見どころ③ オープンハウス|ショッピングモールの概念を超えたクリエイティブな空間
セントラルエンバシーの最大の見どころが、6階にある「オープンハウス(Open House)」です。2017年にオープンした複合ライフスタイル空間で、「Collective Living Space(共有する暮らしの空間)」をコンセプトに設計されています。
日本ベースの建築家が手掛けた空間
オープンハウスのデザインを担当したのは、東京を拠点に活躍する建築家ユニット「クライン・ダイサム・アーキテクツ(Klein Dytham architecture)」です。
食事、読書、仕事、アートといった多様な活動がひとつの空間のなかで自然に混ざり合うよう設計されており、フロア全体が目的ごとのゾーンに分かれながらも、境界は曖昧に溶け合っています。

コワーキングスペースにも
明るく開放的な空間は、ショッピングモールにいることを忘れています。クリエイターや学生から旅行者まで、それぞれが思い思いの時間を過ごしていて、滞在することに目的を求めない空間のつくり方が心地よいです。

パリ・ミッキ|バンコクを代表するペイストリー
オープンハウスの中央にある「パリ・ミッキ(Paris Mikki)」は、パリで修業を積んだタイ人パティシエによるフランス菓子のお店です。ケーキやペイストリー類のクオリティはバンコクでもトップクラスで、見た目の美しさも際立っています。オープン・ハウスを訪れたら、ここでケーキとコーヒーを楽しむ時間は外せません。


同じフロアには、豪華なシートで知られる映画館「Embassy Diplomat Screens」もあります。映画鑑賞の体験としては評判が高いようですが、私自身はまだ利用したことがありません。
セントラル・チットロムへの連絡通路|バンコクでの移動を快適にする秘訣
セントラルエンバシーの3階にはセントラル・チットロムへと続く連絡通路があります。BTSプルンチット駅からセントラルエンバシーに入り、この通路を通ってセントラル・チットロムを抜けると、隣のBTSチットロム駅までほぼ屋内を歩いて移動できます。

常夏のバンコクでは涼しく快適なモールの中を歩いて移動できるし、雨季のスコールも心配しなくていいので、非常に実用的です。チットロム・プルンチットエリアを散策する際には覚えておくとよいでしょう。

セントラルエンバシーはこんな方におすすめ
- バンコクの現代建築に興味がある方
- パークハイアットバンコクに滞在される方
- 喧騒を離れ、落ち着いた雰囲気でショッピングを楽しみたい方
- オープンハウスでスタイリッシュに過ごしたい方
- 地下フードコートでコスパの高い食事をしたい方

まとめ
バンコクには個性的なショッピングモールが数多くありますが、セントラルエンバシーはその中でも「過ごす場所」としての質が際立っています。
建築の美しさ、オープンハウスのクリエイティブな知的空間、ワンランク上の地下フードコート。
いずれも、買い物という目的を超えたところに本当の魅力があります。
セントラルエンバシーの基本情報
住所:1031 Phloen Chit Rd, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330
営業時間:10:00〜22:00(店舗により異なる)
アクセス:BTSプルンチット駅から徒歩3分
公式サイト:https://www.centralembassy.com
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