ラチャプラソン交差点のエラワン廟|早朝に訪れたバンコクのパワースポット

エラワン廟

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バンコクの中心、ラチャプラソン交差点に建つエラワン廟は、いつ訪れても参拝客が絶えない有名なパワースポットです。買い物やホテル巡りの途中に何気なく通りかかる人も多い場所ですが、ここはタイの人々が願いを託し、願いが叶えば奉納を行う、今も息づく信仰の場でもあります。

今回は、ウォルドーフ・アストリア・バンコクに宿泊した際、朝食前にエラワン廟を訪れてみました。早朝だからこそ見ることができた、いつもとは少し違うエラワン廟の姿をご紹介します。

エラワン廟
ラチャプラソン交差点に建つエラワン廟

エラワン廟のあるチットロム&プルンチット周辺には、ホテルやショッピングスポット、歴史的な場所など、見どころがたくさんあります。エリアの詳しい楽しみ方は、「バンコク・チットロム&プルンチットガイド」でご紹介しています。

バンコク随一の繁華街にある、祈りの場所

ラチャプラソン交差点は、BTSスクンビット線のサイアム駅とチットロム駅の中間にあります。セントラルワールドをはじめ、ゲイソーンプラザなどの商業施設やホテルが立ち並ぶ、バンコクでも特に賑やかなエリアです。

買い物客や観光客でいつも賑わう場所ですが、実はここは、多くのヒンズー教の神々が祀られるパワースポットとしても知られています。

その中でもひときわ有名なのが、グランド・ハイアット・エラワン・ホテルの前にあるエラワン廟です。

普段は大勢の参拝客でごった返しているエラワン廟ですが、先日、早朝に訪れてみたところ、いつもとはまったく違う光景を見ることができました。

エラワン廟
エラワン廟にはヒンドゥー教の創造神「ブラフマー」が祀られている

エラワン廟とは?|工事の難航から生まれた祈りの場所

エラワン廟に祀られているのは、ヒンズー教の創造神であるブラフマー神です。

この廟が建てられたのは1956年。ちょうどこの場所にエラワン・ホテルというホテルを建設中だったのですが、工事が難航していました。

そこで事業主が占星術師に相談したところ、ブラフマー神を祀るよう勧められたことから、この廟が建てられました。その後は、順調にホテルの建設が進んだといわれています。

やがて「願い事が叶う廟」として評判になり、現在ではタイ国内だけでなく、海外からも多くの人が願掛けに訪れる場所となりました。

チットロム駅からセントラルワールドへ向かうスカイウォークを歩いていると、大勢の参拝客で賑わうエラワン廟が見えてきます。

エラワン・ホテル
エラワン・ホテル(現在のグランド・ハイアット・エラワン)の工事中に建てられた

信心深いタイの人々は、エラワン廟の前を通り過ぎるときにも、そっと合掌していきます。

願い事が叶う廟として多くの人々から信仰を集める一方で、エラワン廟は、私が2003年にタイに来て以来、2006年に何者かによって像が破壊され、さらに2015年には爆弾テロの標的となって死者が出る事件が起きています。

いつも大勢の人々が祈りを捧げる穏やかな光景の裏側に、こうした出来事もあったことを思うと、ここにはやはり何か強い力が渦巻いているのだろうかと、考えさせられる場所でもあります。

エラワン廟
まだ参拝客が少ない早朝のエラワン廟

早朝のエラワン廟|30人以上の踊り子による奉納舞踊

いつもは混み合っているエラワン廟ですが、先日ウォルドーフ・アストリア・バンコクに宿泊したとき、エラワン廟から徒歩2分の場所だったので、朝食前の散歩に出かけました。

エラワン廟は朝6時から開園しています。

早朝の廟に着いてみると、煌びやかな衣装を身につけた30人以上の踊り子が、奉納舞踊の真っ最中でした。

エラワン廟 奉納舞踊
早朝のエラワン廟で見かけた壮麗な奉納舞踊

エラワン廟では、願い事が叶ったお礼として舞踊を奉納する人も多く、奉納舞踊そのものはこれまでにもよく見ていました。

ただ、これまではせいぜい数名程度。これほど大勢の踊り子による舞踊を見たのは初めてでした。

舞踊を奉納したらしい男性2人が、ブラフマー神に向かって座っています。

こんな珍しい場面に遭遇できて、まさに「早起きは三文の徳」とはこのことです。

エラワン廟 奉納舞踊
これほど大規模な奉納舞踊を見られるのは珍しい

そして期待通り、早朝のエラワン廟はまだ人が少なく、いつもは人が多すぎて近づいて撮影できなかったブラフマー神の4つの顔も、しっかり写真に収めることができました。

ブラフマー神
4つの顔を持つブラフマー神(タイ語ではプラ・プロム)

願い事から奉納まで|エラワン廟に息づく信仰

エラワン廟のブラフマー神には、前後左右に4つの顔があります。

通常は正面から右回りに、すべての顔に願い事をするのだそうです。また、顔の位置によって願い事の内容も変わるのだとか。

ブラフマー神の4つの顔
ブラフマー神の前後左右から見た4つの顔

詳しい作法までは分かりませんが、どうやらいろいろな決まりがあるようです。

廟の近くには、マリーゴールドの花輪、蝋燭、線香などがセットになったお供え物を売る屋台もあります。

願い事をするときには、「願いが叶ったら象をお供えします」「舞踊を奉納します」というように、あらかじめお礼のお供えを約束します。

エラワン廟 お供えセット
エラワン廟内で売られているお供えセット

実際に願いが叶ったら、その約束したものを奉納するのだそうです。

エラワン廟の敷地内にたくさんの象の像が並んでいるのも、こうした背景によるものです。

タイ人は仏教徒といわれていますが、多くの人々が精霊やヒンズー教の神々も信仰しています。

仏教も神道も、どちらもありの日本人と、少し似ているところがあるのかもしれません。

エラワン廟 象の像
奉納されたたくさんの象の像

ヒンズー教の神様に願い事をするときには、古代インドのサンスクリット語のお経を唱えるのだそうです。

もちろんタイ語ではありません。参拝している人たちは、タイ語で発音を表記したカンニングペーパーのようなものを用意し、それを読み上げているようです。

タイ人の知人に聞いたところ、サンスクリット語の意味は分からないので、ただ音読しているだけだと言っていました。

エラワン廟 参拝者
参拝する時はサンスクリット語のお経を読み上げる

早朝だから見えた、もうひとつのエラワン廟

この日の早朝、もうひとつ気になった光景がありました。

お経を唱えながらお供えをしている様子を、スマートフォンで自撮りしている人がたくさんいたのです。

エラワン廟 参拝代行
スマホで自撮りをしながら参拝する人

なぜだろうと不思議に思い、近くにいたお供え物売りのおばさんに聞いてみました。

すると、なんとお参りを代行するアルバイトの人たちがお参りしている様子をクライアント用に撮影しているのだとか。

あまりにユニークな発想に、呆れて……いえ、感心してしまいました。

エラワン廟 参拝代行
参拝代行らしき人が何人もいる

お参り代行の人たちは何人もいて、早朝の参拝客が少ない時間を狙って来ているのだろうと想像します。

朝7時ごろになると、少しずつ一般の参拝客らしき人も増えてきて、エラワン廟はだんだんと、いつもの賑やかな雰囲気に戻っていきました。

エラワン廟 参拝客
7時をすぎた頃から続々とやってくる参拝客

早朝のエラワン廟で、タイの信仰に触れる

エラワン廟は、バンコクを代表する観光スポットのひとつです。

けれども、早朝に訪れてみると、単なる観光名所ではなく、今も人々が願いを託し、願いが叶えばお礼を奉納する、信仰の場であることがよく分かります。

また、30人以上の踊り子による奉納舞踊や、お参りを代行する人たちなど、普段の混雑した時間帯には気づかなかった光景を見ることもできました。

短い時間でしたが、いつもとは違うエラワン廟の様子を垣間見ることができ、とても有意義な時間でした。

私はまだお参りの作法がよく分からないので、実際にお参りをしたことはありません。

次回はしっかり予習をして、私自身もエラワン廟で願い事をしてみたいと思います。

エラワン廟 俯瞰図
スカイウォークから見たエラワン廟の全体像

エラワン廟の基本情報

ERAWAN SHRINE
正式名称:Thao Maha Phrom Shrine (ศาลท้าวมหาพรหม)
住所:Rachaprasong, Lumpini, Pathumwan, Bangkok 10330
開園時間:6:00〜22:00
アクセス:BTSチットロム駅から徒歩5分
公式サイト:https://www.erawanshrine.com

エラワン廟のマップ

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