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バンコク・ランスアン通りに、日本の発酵文化をタイに伝えるシークレットバー「Kouji Alchemist(コウジ・アルケミスト)」があります。
駐車場の片隅に隠れた扉の奥に広がるのは、アールデコと日本の美意識が融合した小さなサロン。
麹と日本の酒文化を主役にしたバーの体験談とその魅力をご紹介します。
Kouji Alchemistの周辺エリアの情報は、バンコク・チットロム&プルンチットガイドでまとめてご紹介しています。宿泊先やほかのスポット探しの参考にどうぞ。
Kouji Alchemistはどこに?ランスアンの隠れ家バー
ランスアンの複合施設「Velaa Sindhorn Village(ウェラー・シントーン・ビレッジ)」の地下1階には、スーパーマーケットのビラマーケット(Villa Market)があります。地下街の飲食店が並ぶフロアを通って、そのまま駐車場に出られるようになっています。

そして、その駐車場の片隅に「Kouji Alchemist」があるなんて、誰も想像すらしないのではないでしょうか。案内なしでは辿り着けないような立地こそが、このバーの隠れ家らしさを物語っています。

私は友人にちょっと面白いところがあるから案内するよと言われて、最初に駐車場にきたときはきょとんとしてしまいました。そして、友人に壁にある扉を指さされ、ここだよと言われて、ようやくそこに扉があることに気づいたのです。
よく見ると重厚な作りの焦茶色の扉で、さらに目立たないライトと看板もありました。


扉の向こうに隠れたアールデコの小さなバー
重厚な扉を開けると、光を落とした店内には、アールデコ調の高級感のあるインテリアのテーブル席が3席ほどと、中央にカウンターが設けられていました。
メガネをかけた寡黙なタイ人ミクソロジストの方が静かに迎えてくれ、最初は少し緊張しましたが、同行した友人が顔見知りだったこともあり、店内をゆっくり見せてもらうことができました。
なんの変哲もない駐車場の片隅に、こんな素敵なバーがあるというギャップに、とてもワクワクしました。

Kouji Alchemistのコンセプト|日本の発酵文化と香りを楽しむ
Kouji Alchemistは、1920年代の旅人が使ったプライベートキャビンをイメージした空間に、アールデコと日本の美意識を融合させたサロンバーです。喧騒から離れ、会話を楽しみながら静かに一杯を味わう時間を提供することを目指しています。
店名の「Kouji」は、日本酒や焼酎など日本の発酵文化を支える「麹」に由来していますが、同時にオーナーの原浩二氏の名前とも重なっています。

Kouji Alchemistを手がけるのは、原浩二氏が創業者兼社長を務めるBacchus Globalです。2010年にバンコクで設立された同社は、日本の酒蔵や蒸留所と直接つながりながら、日本酒・焼酎・梅酒・クラフトジン・ウイスキーなど日本の酒文化をタイに紹介しているそうです。
事業の中心は卸売ですが、現在はシーロムの酒販店「Nadaya Saketen」、スクンビット・ソイ39の「Salon du Japonisant」、そしてランスアンの「Kouji Alchemist」という異なるスタイルの3店舗を展開しています。単に日本酒を売るだけでなく、その背景にある文化や素材、つくり手の魅力まで伝えることを大切にしている点が特徴で、2026年2月には麹と発酵をテーマにした「Kouji Alchemist」がオープンしました。
麹を使ったカクテルと日本の極上の梅酒
バーメニューには日本酒を中心とした豊富なラインナップが並びますが、Kouji Alchemistらしさが際立つのは、麹や発酵という日本の食文化をカクテルに落とし込んだ一杯です。
ミクソロジストがゲストの好みやその日の気分を聞きながら組み立ててくれるので、お酒の知識がない人でも、自分に合った一杯に出会いやすいのが魅力です。

私が2度目に訪れたのは、バンコク滞在中の別の友人とご一緒したときのこと。
お店に到着した時はまだ19時台で、店内には他にお客さんがいなくて、しばらく貸し切り状態でした。
メニューを開くと、日本のお酒のメニューもたくさんありましたが、普段あまりお酒を飲まない私を魅了したのは、カウンターに置かれた大きな梅酒の瓶。
見事な太った梅がたっぷり入っていて、日本から仕入れた梅を使った特別メニューだと聞き、迷わず梅酒のソーダ割りを注文しました。
本格的な大人のバーで、極上の梅酒をいただくなんて、なんて幸せな時間でしょう。
お酒を飲んでいると、次々とお客さんが入ってきて、あっという間に満席になってしまいました。

Kouji Alchemistはこんな人におすすめ
Kouji Alchemistは、駐車場の片隅に隠れた入口そのものが体験の一部になっているシークレットバーですが、日本酒や焼酎、梅酒など日本の酒文化に関心がある人はもちろん、ランスアンやチットロムエリアで喧騒を離れて静かに飲みたい人にも、ぴったりです。
ミクソロジストと会話を重ねながら好みの一杯を組み立てていく時間は、お酒に詳しくない人にとっても新しい発見のある体験です。
隠れ家的な空間でしっぽりと静かな夜を過ごしたいとき、このバーはきっとよい選択になるはずです。

Kouji Alchemist(コウジ・アルケミスト)の基本情報
Kouji Alchemist
住所:Velaa Sindhorn Village · B1, 87 Lang Suan Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330 Thailand
アクセス:BTSチットロム駅またはBTSラチャダムリ駅から徒歩10分
営業時間:17:00–00:00(ラストオーダー23:30)
公式サイト:https://kouji.bar
Thailand Gaho 